UTDSとの歩みー部長・こうたろう編ー

 UTDSとの歩みー部長・こうたろう編ー

UTDS新歓担当です。今年は様々な部員に、部員がUTDSとどのように関わってきたかを紹介していきます!○○


はじめに

 こんにちは!文科一類新2年の、2025年UTDS部長のこうたろう(鷲見幸太朗)です。このブログにたどり着いてくれて、ありがとうございます。色々な活動をしていても、それなりにUTDSで有意義な活動ができるということ、現在UTDS愛がどんどん高まっていることを書いたので、サークル選びなどに迷っている人に特に読んでもらえると嬉しいです。


入学する前

 高校の時、僕は英語ディベート(PDA)を有志で行う学校内の同好会(部活動よりもゆるくやっていました)の一員でした。一つ上の代に7人ほどよく参加する先輩がいて、競技として成立していましたが、先輩が卒業した自分の代では、360人中最後まで在籍していたのは自分たった一人でした。この状況では十分にディベートの練習ができず、オンラインでの練習の機会も少なかったので後輩集めで精一杯でした。また、高校を卒業した後は3+3=5をしてしまう(!?)などの自爆により、東大に2度落ちてしまったので、ディベートは約3年のブランクがありました。そのため、大学と高校のディベートはルールが異なることもあり、ほぼ初心者の状態で東大に入学することとなりました。


UTDSとの出会い

 UTDSの存在は、新歓(サーオリ)でブースを目にした際に初めて知りました。高校で少しはディベートに触れていたために注目のサークルではあったものの、他のサークルに入ろうと考えていました (当時の自分は入るかもしれない英語系のサークルを興味の順に「高」、「中」、「低」に整理しており、UTDSは「低」でした。笑)。そのため、新歓も他の団体の新歓がない時だけ参加しており、入部するかは真剣に考えていませんでした。


入部を決断

 いろいろなサークルの新歓を転々とする中で、UTDSに魅力を感じたきっかけになったのがKDS(慶応)とのモデルディベートでした。その時に先輩方が流暢にスピーチをしているのを聞いて、大学の英語ディベートの鮮やかさとレベルの高さに圧倒されたのを覚えています。以後、スピーチ練習の中で立論で足りなかったことを丁寧に教えてくれたり、ご飯会で賢そうに話していた先輩が意外とナヨっとしていたり、温かい雰囲気があることがいいなと思い、UTDSに対する興味が高まっていきました。英語ディベートという競技そのものも、自分の頭をフル回転させる感覚が癖になり、練習と共に楽しくなっていきました。

 しかし、それでもUTDS入部には6000円の部費振り込みという大きな壁がありました。マイペースに練習に来るうちに、入部するかどうか決めねばならない時期が来て、大学で費やせる時間を英語ディベートに捧げて後悔しないか、それなりに迷いました。迷った末に、英語を話せるようになりたいという憧れがあったこと、英語系サークルの中でもスピーチのフィードバックを得られるから上達できるところが良いと思ったことから、UTDSの部員として活動することを決めました。


ディベート仲間と馴染めた合宿

 入部したあと夏までは、毎回の練習に参加できていた訳ではなかったので頻繁に顔を合わせる人は少なく、コミュニティに馴染め切れていない感じがありました。夏休みに入り、一年生大会の銀杏杯で初めて受賞した時は自分でも嬉しく思ったことに加え、大会やセミナーへの参加を通して少しずつ仲間と話せるようになって、ディベートをする環境が楽しめるようになっていきました。自分がディベート仲間と大きく仲を深めるきっかけになったのが、9月中旬にあった夏合宿でした。様々な人とロッジで練習試合を重ね、BBQなどでご飯を共にし、この環境にいる人は寛容で通常の人より広く関心を持つ人が多く、身近なものから学問系まで様々な話題を共有できることを肌で感じられたのが良かったです。途中から僕がずっと恋愛経験談を話していたこともありましたが...。そんなこんなで、レクチャーでの学びのみならず、同期とも先輩とも、個人的に遊びに行くような信頼できる関係を築くことができて、収穫の多い合宿だったと思います。


ディベート熱を昂らせた梅子杯

 相変わらず気ままにディベートに参加していた自分は、農作業をしてみたりバイトしてみたりして、ディベートに全力で向き合うことはできていませんでした。そんな中、先輩と同期から一年生の最強決定戦の梅子杯の校内選考会(トライアウト)に出てみないかという話が持ちかけられ、ダメもとで参加してみた結果、ルーキー枠の一人として出場することになりました。これを機に一緒に組むこととなった人と練習することも増え、自分にとってディベートに集中する期間ができました。NAのセカンドをするのは初めてで、初めはしどろもどろのスピーチ内容でしたが、最低限押さえるべきポイントは指摘できるようになっていきました。迎えた本番では、アロケ(GovかOppかなど)運が良かったこともあり、予選で大金星をあげ、オープンカテゴリーでブレイクするという想像していないような結果になりました(笑)。そしてルーキーのGF(決勝)に進出し、見事優勝を勝ち取りました!大勢の人目を浴びながらスピーチすることは緊張しましたが、チームメイトとのプレパやラウンド中の連携も上手く行き、ディベートの面白さを改めて実感した日になりました。自分でも、大学から始めても、活躍できる。そんな事を感じさせてくれる、充足感とディベートの醍醐味に入り浸れた日でした。


気づいたら部長に

 梅子杯が終わり、駒場祭の活動をやり切り(川人ゼミという団体で模擬裁判の検察官役をしていました)、そうこうしているうちに12月を迎えました。UTDSでは、次年の役職決めが通例12月の総会によって決まります。次期役職のアンケート調査を提出が、自分が何をして大学を過ごすか考えるきっかけになりました。自分は6つのサークル活動に参加するなど課外活動をとにかく沢山する遊牧民だったので、常に何かしらの活動で手一杯でした。UTDSはその中の1つの位置づけでしたが、梅子杯で成果を出せることが分かったこと、練習や大会を重ねる中でディベートコミュニティの居心地が徐々に良くなってきたこと、何より知的好奇心が旺盛で人が優しく温かいことから、UTDSを軸足にしてもよいのではと思うようになりました。そのため部長を第一希望で提出し、部の裾野を広げて活発なサークルにするという思いを掲げ、無事部長に就任することができました。今では部長になったことをきっかけに先輩とのつながりも増え、憧れの先輩とチームを組むことができ、さらに充実したディベート生活への期待が高まっています。期待に追いつくように、自分の実力も上げていきたいところです(笑)。


おわりに

 僕自身の経歴から見ても明らかなように、ディベートが未経験でも、他のサークル活動をしたくても、UTDSで活動することができます。ディベート用語が飛び交い、初めは少し異質な雰囲気があるかもしれませんが、あまり気にすることなく練習を積んでいけば次第に慣れていくことでしょう。ディベートは勝敗を決める競技なので、厳しい世界なのかもしれません。しかし、そのなかでこそ育まれる論理的思考力や英語力があるのは間違いなく、ディベートに携わる人々は優しい人ばかりです。それは、相手サイドの考えを慮ることが、ディベートの勝利の鍵だからなのかもしれません。

 最初はディベートに限らず、不安なことが多いと思います。僕たちは、新入生の相談をいつでも歓迎しています。些細なことでも、困ったときは相談してくださいね。僕はまだまだ未熟者ですが、大会にも一緒に参加して、強くなっていきましょう(気軽に誘ってください)!皆さんの入部をお待ちしています!!


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