UADC体験記第2話〜ディベート編〜
どーも忘れた頃にやってくる部長の佐野です。
UADC体験記第2話〜ディベート編〜
UADC体験記第2話〜ディベート編〜
をお伝えしたいと思います。
(第1話を忘れてしまった方はこちら)
(第1話を忘れてしまった方はこちら)
さて2nd United Asian Debating Championshipは北東アジアのみならず、東南アジアや南アジアといった、世界レベルで結果を残すディベーターを数多く輩出する地域からも、多くのディベーターが参加しており非常にレベルが高いトーナメントになっています。
僕らの予選の結果は4勝4敗でしたが、
Affirmativeで4敗、Negativeで4勝という明らかに何かに問題のある成績となりました(笑)
(Affirmativeの時にMain Semi-FinalistのUPD2、Main Octo-FinalistのDe La Salle 2に当たってしまったということもありますが…まぁ言い訳は見苦しいので止めておきましょうw)
プレパ中の様子 |
(注:ディベートのことに関しては思ったことをそのまま言ってしまうタイプなので、烏滸がましく見えるかもしれませんが、ご無礼をお許しください。)
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総じて思ったのは
「アジアの壁は薄いが硬い」
「アジアの壁は薄いが硬い」
ということです。
まず壁はそんなに厚くはなかった、つまり全く何を言っているのか分からないレベルではないし、出してくるanalysis自体に距離をそんなに感じませんでした。試合であってもOcto-FinalistのDe La Salle 2に当たった時もマージンはわずか1でしたし(負けましたがorz)、自分の当たった範囲内ではaspectとしては国内でも見受けられる程のものではないかなと思いました。
特に北東アジアやEFLの方に関しては現状でも日本勢は勝てると思います。
しかしそんな薄い壁ですが、非常に硬かった感触を今でも戦慄に覚えています。
特に東南アジア。NUS, Ateneo, UPD, De La Salle, …
手が届きそうで届かない、見えてるはずなのにあと一歩近づけない。
そんな気持ちでした。
多分
① analysisを自分たちのstance, punch lineにexplicitにlinkさせること
② mannerで自分たちのargumentを深めること
この2点が大きく理由として挙げられると思います。
現にUPD2との試合ではこちらが核となるanalysisをpunch lineとして上手く繋げて見せることが出来なかったことが大きな敗因でしたし、De La Salleとの試合ではmanner (特にイラスト)によってargumentが後から後からガンガン伸びていくのを感じました。
ホントにmannerは国内と格が違いました。Logicで頑張ってタイに持っていったり少し追い抜いたりした時に、ジェット噴射で100m先まで走っていかれる感じ。普通の国内ディベーターと同じことを言ってるはずなのに、何か違って聞こえる。
このmannerが硬さを生み出しているのではと察しました。
CAを含めAdj. Coreから全体に言われたのは、MannerもMatter同様に評価するようにということでした。最近はMatter重視になりすぎだけれども、analysisを深めるabilityがあるように自分の意見をしっかり見せるabilityも評価されるべきだと。
見せ方を学ぶこと。これが当面の目標かもしれません。
GFの様子 |
Ⅰ. Leader
Leaderとしては、かなりcharacterizationが上手い印象を受けました。
則ち、biasのかかったWord Choiceを用いつつ、自分サイドのframeworkの核となるpictureというかscenarioというか世界像をしっかりと提示していました。
僕は今回Leaderを務めたのですが、Definitionをしっかりと言うだけでは全然ダメでした。”Paint a picture!”と何度もリフレクで言われました。Scenarioの提示、それに沿ったCaseの提示がLeaderとして根底的に大事でした。
そしてその後のディベートも比較的にどちらのparadigm, caseが優れているのかを争点としていた点が、国内とはかなり異なっていたように思えます。
Ⅱ.Whip
Whipが惚れ惚れする程強い(笑)
new analysisを行わない中で、Deputyまでの議論を全く新しい視点から整理し、違ったword choiceをしながら、相手の議論をガンガン削っていくスピーチ…
new analysisを行わない中で、Deputyまでの議論を全く新しい視点から整理し、違ったword choiceをしながら、相手の議論をガンガン削っていくスピーチ…
新鮮。
このWord Choiceの変化、視点の新しさが特徴的だと思いました。
特にOW。DLOの言ったことをあのmannerでグングン伸ばしていく様は圧巻でした。(つまり裏を返せばGWは絶対にDLOの言ったことをもれなく全部潰さなければならないということです。)
イメージとしてはNew Refute大歓迎のReplyな感じ(?) でした。
(ある有名なジャッジに”ジャッジはWhipの言った見方を中心にジャッジすることが多い”と言われたのが鮮明でした)
Ⅲ.Motion
Motionがムズい 涙
パッと見「なんでこんなことしなきゃならない訳!?」っていうmotionが多かったです。
パッと見「なんでこんなことしなきゃならない訳!?」っていうmotionが多かったです。
AlternativeのないinheritなProblemを見つけるのに本当に苦労しました。
日本では3motionあったら必ず1,2個はProblemが明確or思いつきやすいですが、あっちは3つともorzな状況が多かったですね。
かなりの頭の訓練になりました。
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さぁ長々と書きましたがいかがだったでしょうか?
書きながらまた海外大会に行きたくなってしまいましたw
ちょっと上から目線なところがなきにしもあらずですが(笑)ちょっとでも日本のディベート界に情報提供できれば幸いです。
長文失礼しました。
第3話をお楽しみに〜^^/ ←
コメント
とても面白い表現だね!!実際に国際大会に参加して、本気で戦わないとわからないことがあります。
今の2、3年生はとてもレベルが高いので、じゃんじゃんアジアの壁にぶつかっていってください。
それにしても佐野君、なかなかしゃれた表現をつかうじゃんか。Mannerのセンスあるぞ。イントロとかリプライを工夫してみるとちょっと別の世界が開けるかも。