第27回梅子杯 結果報告
お久しぶりです!広報の長尾すみれです!
東大は期末が終わって少しゆっくりできるようになりました。
今回はまたまた時系列が前後しますが、2021年10月に行われた🌸梅子杯🌸の結果と感想を報告いたします。
ここで梅子杯について簡単に説明いたします。大学新人ディベーター最強決定戦とも言われる大会で、各大学から4名までしか出場できず、今回も希望者の中からトライアウトを経た
正岡優一・齋藤優季
禰宜田絵美・鈴木遥香
の2ペアが出場しました。
↑こちらは4人のかわいすぎるお写真
チーム紹介
【Tokyo YY】Yuki Saito, Yuichi Masaoka
【Tokyo EH】Emi Negita, Haruka Suzuki
ジャッジ紹介
Atsuki Ito
Nakano Asahi
Ryosuke Yoshida
コミ&AC紹介
【Adjudication Core】
Ryosuke Yoshida (Chief Adjudicator)
【Organizing Committee】
Asahi Nakano (Equity Officer)
ジャッジプライズ
【Breaking Adjudicators】
Atsuki Ito (Invited Adjudicator)
Nakano Asahi
Ryosuke Yoshida
チームプライズ
【Champion】
Tokyo EH (Emi Negita, Haruka Suzuki)
【Open Quarter Finalists】
Tokyo YY (Yuki Saito, Yuichi Masaoka)
スピーカープライズ
【3rd Best Speaker】
Yuki Saito
【6th Best Speaker】
Emi Negita
Haruka Suzuki
Yuichi Masaoka
【Grand Final Best Speaker】
Emi Negita
感想
こんにちは!UTDS1年目の鈴木と申します。
まずは梅子杯を開催・運営してしてくださったコミの方々、ジャッジをしてくださった先輩方に心からお礼を申し上げます。大変楽しく思い出深い経験をくださり、本当に本当にありがとうございました🙇♀️
この記事は英語パーラの新歓材料でもあるので、少しだけ自己紹介をさせてください!
私は学年は2年生なのですが、今年の春からディベートをはじめました。(上で「UTDS1年目」という微妙な表記をしたのもこのためです笑)海外経験や英語的バックグラウンドは一切なく、中高では競技ディベートの存在もほぼ知らなかった、全くの未経験者です。他サークルで部長をしつつ、部活動では週4-5で少林寺拳法という武道に取り組んでいます。
UTDSで活動し始めたきっかけは、知り合いだった澤崎さん(UTDS現部長)から誘われたこと。そこから色々なご縁に恵まれて半年間続けられてきました。そのような人間が梅子杯で優勝&個人プライズをいただけたことに本当にびっくりしています。
近年は中高でも英語パーラが広まっているそうです。これにより英語パーラ界のレベルが上がっている一方で、大学始めの人や英語のバックグラウンドのない人にとっては少し敷居が高く感じられる側面もあるかもしれません。そのような方にも、少しでもエールを届けられれば幸いです。
さてさて、UTDSブログ恒例の大会記録に移ります。
梅子杯を一言で振り返ると、楽しかった!!です笑
この大会ではパートナーのねぎたさんと同室に宿泊して初めて対面でプレパ&スピーチを行いました。オンラインと比べてすごくやりやすく、心地よかったです。
スピーチ中は2人で顔を見合わせてコミュニケーションをとり、voteが出るまでの間は一緒に奇声を発して不安を紛らわせ()、試合後疲れた時にはベッドにダイブし、、、クロージングセレモニーを戸外で皆で聞いたのも良い思い出です。
ラウンドを振り返りながらその楽しさをシェアしていければと思います。
R1:From the early stages of education, THW divide children based on ability instead of age.
よくあるタイプのmotionで安心しました。
私たちはGovで、①talented childrenによい②slow learnersによい、というケースを出しました。Oppは①子どものコミュニケーションに悪い、というケースでした。滞りなく綺麗なスピーチをしていたので、すごいな〜!と思ったことを覚えています。
私は2ndをずっとやっているのですが、今回は相手ケースの予想がついたので階層的な反論をある程度準備することができました。1stのねぎたさんにも1st段階からコミュニケーションについて言及してもらいました。後悔が残るのは、コミュニケーションにとってどちらが良いかをフリップしようとした際に、結局パラレルな分析を出しただけでlikelihoodの比較にまで見せられなかったことです。パラレル分析パラレルコンテクストに対処できるようになりたいね〜〜😭
試合後のおしゃべりでは、相手チームの2人ともが2フレ(2年生からディベートを始めた人)だと発覚しました。2フレの同志には全然出会えたことがなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!初戦からハッピーになれました。あの時の成蹊のお二人、ありがとう。
R2:THBT elected politicians should not resign due to immoral but not illegal behavior (e.g. adultery in Japan, derogatory comments).
やったことのない感じの論題だったので、不安ではありましたが楽しかったです。
相手がGovで、①politiciansもhumanなのでoverpunishになる、というケースを出していました。私たちからくるケースを意識したプレレバ的分析が入っており、素敵だなと思いました。私たちOppは①politiciansはordinary pplと違う②ill social normの肯定になってヤバい、というケースでした。1stのねぎたさんが出したpoliticiansの具体的なcharacterizationが高く評価されて①が綺麗に立ちました。すごい!
反省点は、どちらのチームもアーギュメントのインパクトが詰められていなかったことです。social norm本当に肯定されるの?されたらどうヤバいの?というところへのメカニズム、帰結が具体的なレベルにまで落ちていませんでした。そのため正直この試合はギリギリで、説明量で上回って比較優位をいただいた感じでした。
R3:THP a world in which anonymous posting on the Internet is prohibited.
これもよくあるタイプのmotionですが、個人的に苦手意識があったのでヒヤヒヤでした💦
お相手は友人の清水悠太さんという人がいるWADのチーム。つい嬉しくなってしまい、Zoomに入った時にミュートせずに「しみずゆうた!」と叫んでしまいました(不審者ムーブ笑)。
私たちGovからは①cyber bullyingやbashingがなくなる、Oppは①social movementなくなってminorityかわいそう、というケースでした。練習試合も何回かしたチームだったけど、これまでに見ないくらい1stが堅く、ヒエー😨という感じ。
Gov winにつながった要素としては、スパム報告機能とかのalternativeの有用性を2ndでかなり削ったのと、anonymous posting がsocial movementにつながるメカニズムをかなり削ったのが重要だったと思います。でも、MOもコンテクストを利用してたった2行分くらいの英語量でMGからの反論を躱していたりしてカッコよかったです。
試合後は皆でお喋りしたり、記念スクショをとって共通の知人に送りつけたりしました笑
R4:THBT minority parents should shelter their children from the existence of racism (e.g. limiting access to books or movies which contain racist content, far-right newspapers etc.).
見かけたけどやってなかったmotionが出てうわ〜と思ったことを覚えています。
関西の人とディベートをできたので、なんかそのボーダーレス感に感動しました。
Govからは、①実際にracismにfaceした時の衝撃和らげるの大事、私たちOppからは①self confidenceにとってはできるだけracismにexposeしない方がよい②実際に知るのは大人になってからでよい、というケースでした。
結果はGov winでした。正直このディベートはGovとOppの世界の違いがあまりよくわからず、よくわからないディベートになってしまったように個人的には感じています。
サイレントなのでRFDがいただけなかったのが残念です。有識者求ム😭
QF:THBT feminist movement should oppose popular fairy tales which portray traditional gender roles.
Govからは、①fairy talesが無意識にジェンダーバイアスに繋がっている、というケース。Oppからは、①fairy talesの影響は全然ない ②feministsがtraditional gender rolesを批判することで「女性らしさ」をアイデンティティに持つ人が余計に自分を否定されているように感じてしまう、というケースでした。①の証明で上回ったのと、②にあまり反論がこなかったことが勝因だと思います。子どもが目にするエンタメってもうtraditional gender roles以外がいっぱいあるよね、などなどと話しました。ちょうど前日の夜にTokyo YYの2人も交えてドクターX(大会前日の金曜日から始まったテレビドラマ。女性の外科医が活躍するというストーリーらしい。)の話をしていたのでそれも例に用いたのですが、この結果スピーチ中につい笑ってしまったりしました笑
(とはいえさすがに試合中に笑うのはよくないので反省しています💦この他にも私が不安レベルが上がって挙動不審になったり笑い上戸になってしまったせいで相手チームの方に嫌な思いをさせてしまった気がします。あの時のICUDSのお二人、本当に申し訳ありませんでした…もし次お会いできたらその時にお詫びさせてください🙇♀️🙇♀️💦)
QFに勝てたらSFでUTのもう1チームと当たれるだろう、そこまで行けたらもういいや、という気持ちでいたので、SFにはすごく進みたかったです。QFが終わったあと、Tokyo YYの2人と合流し、皆で結果を待ちました。
結果は…優勝候補のYYがまさかのQF敗退、無名のEH(私たち)がSF進出。YYの二人はすごく落胆していたにもかかわらず、心から応援してくれました。正岡さん、齋藤さん、本当にありがとう。
SF:THBT developing nations should prioritise reducing wealth inequality (ie. taxing multinational corporations, investing in infrastructure in rural areas) over GDP growth (ie. reducing taxes for multinational corporations, investing businesses in urban areas).
今大会最もアツいラウンドでした😭
相手チームはひっちゅーの青山さんと水村さん。練習試合も何回もさせてもらって、別の大会でも当たったことのある素敵な二人です。Tokyo YYを下してきた二人なので、もう勝敗とかわからないけど全力でやるしかないと思って臨みました。プレパ中に中国語の先生から聞いたエピソードを思い出し、Chinaの例をメインで使うことになりました。
Govのケースは、①現在苦しんでいる人を救える ②経済成長しても政治構造的にtrickle downしない。Oppのケースは、①mutinational corporationsが逃げて経済成長が止まる②経済が成長すれば貧困層が都市部に来て食っていける、といったような筋だったと思います。
イントロからPMのねぎたさんのイラストが冴え渡り、すごかったです。大会中にどんどん1st speechのレベルが上がっていました。対してLOの水村さんも圧倒的な物量と英語力ですごかったです。
物量的にも2ndの感触的にも負けた〜と思い、試合後4人でドクターXを観たりしていたのですが、まさかのGov win。びっくりしすぎてパートナーと抱き合って叫んでしまいました。さらにさらにSFの結果発表の直後、本当に直後に、相手チームのひっちゅーの2人からビデオメッセージで応援が送られてきました!!!すごく嬉しかったです!!!ありがとう!!!!愛してます😭
GF:Where resources are significantly limited, THBT states should actively promote religion in areas of high poverty.
今回はgovサイドだったのですが、別の大会に向けたプレパ練で全く同じmotionをoppでやったことがあったのでびっくりしました。
お相手はR4で負けた相手であるJoint YY(関西学院大学と同志社のペア)でした。
Govのケースは、①宗教で心が救われる ②宗教で物質的に支援されて救われる。Oppのケースは①政教分離しないとダメ ②政府の福祉政策で足りるし国際団体の支援が途絶える、でした。
LOのスピーチ中にパートナーのねぎたさんと私でmodelの理解が食い違ってしまっていたことが発覚し、二人とも顔面蒼白という感じのままMGスピーチをしました笑笑
結果的に相手ケースの①のインパクトや②の立証が不十分だったことからGovにvoteが入ったのではないかと思います。あと「宗教者にとっての幸せとは?」という点でvalue flipをしたのも多少よかったかもです。PMのねぎたさんのイラストがますます冴えわたる一方で自分はあまりいいスピーチができなかったので、個人的には悔いが残ります。
GFにはUTDSの1,2年生が応援観戦に来てくれました!Championになった時たくさんのお祝いメッセージ・スタンプをいただきました。ありがとう!!
以上がラウンドの簡単な振り返りになります。
振り返って改めて感じるのは、いかに人生が運によって決定されているのかということです。今回の大会も、アロケ運やサイド運がすごくよかったからこその優勝ですし、気の合うパートナーや同期に恵まれたことも運がよかったです。もっと言えばディベートを続けているのも英文法を知っているのも、今こうして生きてブログを書いていることも運以外の何ものでもないなあと思っています。幾多の偶然と出会いに導かれてこのような経験をさせてもらいました。
最後に、これまでのディベート経験上で出会えた大切な方々に感謝を述べてこの感想文を終えたいと思います。
まず、Tokyo YYの正岡さん、齋藤さん、そしてチームメイトのねぎたさん、楽しい時間をくれて本当にありがとう。この3人がいたからこそ梅子杯を楽しめたし、後悔のない過ごし方ができました。出会えて本当に良かったし、梅子を機に仲良くなれて本当に嬉しいです。
これまでもこれからも、皆の幸せを願っています。
そして何より、UTDS卒業生のT.W.さんに心からの感謝と敬愛を表します。
エリザベのペアになったときから今に至るまで、親身になって色々と話してくださり本当に本当にありがとうございます。ディベートがどういう競技かを知ったのも、その楽しさを知ったのも、ディベートを続けてこられたのも、全部T.W.さんひとりのお陰と言っても過言ではありません。このような僥倖に巡り会えて本当に幸せです。
変わらないご健康と幸せをこれからもお祈りします。
最後になりましたが、私のような未熟なディベーターともこれまで組んだり対戦したりしてくれたディベーターの皆さん、そしてジャッジしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。これからも物事や人との出会いを一つ一つ大切にして、後悔なく生きていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
感想を書いて下さった鈴木遥香さん、ありがとうございました!
今回はここで以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました✨✨
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