JPDU Spring Tournament 2022 結果報告&感想
こんにちは!久しぶりの投稿になってしまいましたね…ブログ担当の加藤です。今回は先日開催された春Tの大会結果報告&感想になります!
今回は、趣向を変えて大会を運営するOrganizing Committee (コミ)のお2人からの寄稿になります。普段なかなか知ることのできないコミの仕事について丁寧に説明していただきました。「ディベーター/ジャッジしかしたことない」「コミって何をするんだろう🤔」という方は必読です!
大会結果
感想
<目次>
0. 自己紹介
1. そもそもコミって?
2. 春TのVTDとして
3. コミのすゝめ
0. 自己紹介
こんにちは。文Ⅰ2年の渡辺丈と申します。昨年のMomiji Cupに引き続き2回目の寄稿です。
この前新歓中に「普通はどれくらいの頻度で大会に出るんですか?」という質問を受けた時に、「中央値は年5回くらいじゃない?平均値は何回も出てる一部の熱心な人が押し上げてるからね(笑)」みたいな回答をした後に振り返ってみたら、自分が3月・4月だけで6大会(うちコミ2回)に出ていることに気付きました。自分は普通だと思っていたのですが普通じゃないのかもしれません。(ちなみに中央値のデータはたぶん実態に即していると思います)
今回は4/23~4/24に開催されたJPDU Spring Tournament 2022(通称「春T」)におけるコミ経験について寄稿して欲しいという依頼を受けたので、書かせていただきました!
1. そもそもコミって?
新歓の時期ということもあるので、せっかくなのでそもそもコミとは?というところも書かせてもらおうかなと思います。(読み飛ばしてもらっても構いません)
ディベートの大会への関わり方でメジャーなのはやはりディベーター・ジャッジとして出場することかと思います。これに加えて、第三の選択肢として大会運営に回ること、いわゆる「コミ」として関わるという方法があります。(もちろんAC(Adjudiaction Core)などもありますが、今回は省略させてもらいます。忘れてる訳じゃないよ!)
「コミ」とはOrganizing Committeeの略称で、大きく分けると「正規コミ」と「当コミ(当日コミッティー)」の2種類が存在します。前者は大会運営を中心的に担う人たちのことで(狭義の「コミ」はこちらのみを指します)、後者は正規コミの下、大会当日の運営補助を行うメンバーのことです(シャドー・Equity Officerなど)。
もちろん当コミとして関わることもまた面白い体験なのですが、今回は前者の正規コミの経験にフォーカスしています。
今回、僕は「Vice Tournament Director」という役職に就いていました。なんとなく響きが偉そうですが、どんな役職なのでしょう?通常大会に置かれる他の役職も含めて以下に列挙してみます。
TD (Tournament Director):大会運営のトップ。大会運営全体の指揮、AC(ジャッジ陣のトップ)とのやり取りなど。
VTD (Vice Tournament Director):TDの補佐など。当コミ募集などもVTDの職掌。オンライン化に伴ってTech周りの仕事も担うように。
CD (Communication Director):大会参加者との連絡役。インビテ・アプリケ(大会参加のための申込プロセス)の作成などを担当。
MD (Media Director):大会ロゴの作成、大会当日に用いるスライドの作成などを担う役職。
FD (Financial Director):予算や決算の作成など、大会の財務面のトップ。
Tab (Tabulation Director):タブソフト(大会における対戦表作成などを行う)を操作する役職。
TC (Tournament Coordinator):賞品や賞状の作成を手配する役職。オンライン化に伴って消えつつある…
色んな人がいるな…という感じですね。一口に「コミ」と言っても、担う役割は多種多様です。誰が偉いとかはTDがトップであること以外はない気がします。
次のセクションでは、どうしてVTDを選んだの?といったところもお話ししたいと思います!
2. 春TのVTDとして
2-1. 応募に至った経緯
2/26、春Tのコミ公募に関する連絡が流れてきました。そして、気付いたら即日申し込んでいました。
元々運営など、何かの裏方に回ることが好きだったということもありますが、実はこの時期、Sophomon Cup 2022でCDを務めており、その準備にあたっていました。経緯としては、VTDの方にお声がけいただいてコミに入ったという形です。まだ大会まで一ヶ月以上ありましたが、その時点でも既にやりがいを感じており、また機会があればコミをやってみたい!と考えていました。他にもIcho Cup(UTDSが主催する1年生大会)に向けてコミ経験を積んでおきたい…といった実務的要請もありましたが、純粋にやってみたいという気持ちの方が強かったです。
応募する際はVTDとTabのどちらかで、という形で希望を出しました。VTDを希望した理由としては、Sophomon Cupでのコミ経験を踏まえてより大会運営の中枢に携わってみたいという思いもありましたし、またVTDとして携わるという経験は将来的にも活きるものであると思ったからです。Tabを希望した理由としては使えるようになりたかったからというのが大きかったです。(なんとなくカッコよさそうじゃないですか?)
最終的には3/5にTDの末上さんから連絡をいただき、VTDを務める形となりました。
2-2. 大会前の準備
今回、もう1人のVTDであるまひろさんと分担する形で、僕が主に担当したのは以下の3つです。
・FD、MD、Tabへのリマインド
・シャドー公募文の作成
・Tech Briefingの作成
他の人にリマインドするというのは一見地味な仕事ですが、大会運営の全体を眺め渡すという意味で非常に有意義なものだったと感じています。各役職の人がどのような仕事をしているのか、全体的なスケジュール感の中で各役職の人がどう動いているかなど、大会全体を俯瞰して眺めることができるいい経験になりました。
シャドー公募文に関してはまひろさんが作って下さったEquity Officerの公募文を参考にさせてもらっただけですね…(感謝と申し訳なさと…)
Tech Briefingに関しては割と拘りを持って作成しました。出来る限り分かりやすい、かつキャッチーなものとなるよう、精一杯努力したつもりです。別にデザインが出来るとかそういう訳ではないのですが、僕自身がデザインに拘り過ぎてしまうタイプの人なので、自分との戦いという様相が強かったですね…(笑)
他にも、他役職の人が提出した文書の確認、TDからの相談事があった際の協議など、大会運営の中枢に関わるものが多く、やりがいは大きかったです。
2-3. 大会中
関東近辺に住んでいるコミでエアビを借りて、前日入りした上で大会当日に臨みました。エアビ初体験だったのですが、すごい快適だなと思いました(語彙力)。
当日は主に各部屋の進行状況の確認や提出されていないフィードバックのリマインドなどを行っていました。当日はそこまで大きな問題はなく、順調に進行しましたが、やはり緊張感がありましたね…
無事にClosing Ceremonyまで行き着けた時には安堵感がありました。TDの末上さんの誕生日もお祝いできてよかったです(笑)
3. コミのすゝめ
過去にもどなたかが使ってそうなタイトルですが、それはひとまず置いておき…
同期で複数回コミをやっている人はあんまりいないかな?という気もするので、そのあたりの経験も踏まえつつ、僕がコミをおすすめしたい理由についていくつか書かせていただきます。
①他大の人と仲良くなれる!
もちろん、一緒にディベーターとして組む中でも仲良くなることは出来ますが、コミの場合は準備期間から起算すると2ヶ月以上に渡って、大会の成功という同じ目標に向かって動いていくことになります。また、ディベーターとして参加するとなると、どうしても自分の大学内でチームを組むことになりがちですが、コミの場合は様々な大学の人と交流することが出来ます!(人脈も増えた気がします!)
今回の場合、(大会はオンラインでしたが)当日に対面で会うことが出来たので、より交流がしやすかったです!大会の全日程を終えた後の「やりきった!」という雰囲気を全員で共有できるのもコミならではのものかなと思います。
②ディベートの箸休め(?)
以前、TDの末上さんがどこかでおっしゃっていたことと似ている気がするのですが、人によってはディベーター・ジャッジとして大会に関わり続けるのはどうしても疲れます。
個人差はあると思いますが、ディベートは良くも悪くも精神面と直結する部分が多い競技です。僕自身も昨年11月~1月にかけて大会に出続けた時期があり、その結果1月末は割と精神的に疲弊した状態に陥っていました。
でも、ここがディベーターの難儀なところで、何かしらの形でディベートに関わっていないと気が済まないものです(過度な一般化)。嫌でもTwitterを見ていれば毎日ディベーターがそこにはいます(Twitterをやめればいいのでは?という指摘はひとまず無視します…)。
そんな時、コミでの経験は良い箸休めになるかな、と個人的には考えています。ディベーター・ジャッジだと何かと思い詰めがちですが、コミだと(もちろんコミならではの大変な部分もありますが)趣向を変えてディベートに関わることが出来るので、新たな達成感を得ることができますし、大会を戦っている、そして楽しんでいるディベーターの姿を見て、またディベーターに戻りたい…!と思わされました。
最後に、この大会に出場して下さった皆さま、そしてTDの末上さんを中心とする他のコミメンバーに改めて御礼申し上げます。
せっかくなので最後の最後に宣伝でも…
UTDSが主催する1年生大会Icho Cup、今年の開催に向けて動き出しています!これまでのコミ経験も活かしながら、Tournament Directorを務めさせていただいています。
今年は8月8日、9日に開催されますので、是非ともご参加下さい!
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こんにちは、UTDS2年のねぎたです。ブログを書くのは2回目です。春Tでは初めて運営に参加し、Media Directorを務めていました。今回は春Tコミ体験記ということで同期の渡辺くんと一緒にブログを書くことになりました。
コミとは何か?みたいな話は渡辺くんが素晴らしい文章を書いてくれたので私は主にMDとして何が大変だったか・何が楽しかったかについてお話しできればなと思います。特にMD体験記がブログで書かれているところをあまり見たことがない気もするので(もし既にあったらごめんなさい)これからコミを経験する未来の2年生の助けになれば嬉しいです。ちなみにMDの主な業務はロゴ作成やコミ紹介、opening ceremonyやbreak announcementのスライド作成とデザインに関わる面の担当です。
1. 大会前
大会前のMDの業務は主に大会ロゴの作成とコミ紹介です。大会ロゴは(他の大会でどのようにしているのかはわからないのですが)私はデザインを2種類とその色違いを3種類くらい作って合計6つくらいの候補の中からTDとVTDに意見をもらって修正しました。結果、色々なディベーターが活躍できるようにという意味をこめて様々な春の花がメガホンから咲いているデザインが採用されました。ディベートってサッカー部のサッカーボールやオーケストラ部の楽器みたいなわかりやすいモチーフがないからモチーフで表すことが難しいですよね。
その後はコミ紹介をFacebookに投稿していきました。今回は他己紹介・意気込み・春と言えば?の3点をコミ・ACの皆さんにお聞きしました。この「春といえば?」の質問の答えが大会期間中に光を浴びることになるとは、まだこの時知る由もありませんでした…
2. 大会中
MDは大会中が本番といっても過言ではありません。Break Announcementのスライドの作成、Closing Ceremonyの表彰のスライドなどの内容は当日にならないとわからないことばかりだからです。ここで声を大にして言いたいのが「スライドのひながたは先に作っておこう!!!」ということです。確かに1日目のラウンド中はめちゃくちゃ暇ですし、その間に作ることもできます。ただ当日にスライドを作るとなると間に合わないかもしれないというプレッシャーの中で作業をすることになりますし、どうせ2日目はAllocation発表スライドや結果発表スライドの作成でてんてこまいになるので1日目くらいゆっくりできるようにするべきだと思います。みんなで楽しく晩ごはんを食べている時に一人だけ仕事をする羽目になりたくなければスライドのひながたは先に作っておくべきでしょう。参考までに今回私が作ったスライドの種類の一覧をあげておきます。
・Opening Ceremony スライド(Briefingは担当者が作るので表紙と目次だけです)
・Break Announcement スライド
・ブレイクラウンドのMatch Upスライド
・ブレイクラウンドの結果発表スライド
・Closing Ceremonyのスライド
一番印象に残っているのはMatch Upのスライド作りです。ランダムにサイドを決めるということで絵を選んでもらおうという話になり、ここでせっかくだからコミ紹介で集めた「春といえば」の答えを採用しよう!ということになりました。参加者の方からも楽しかったという声をいただいてとてもうれしかったです。コミの方でも大変盛り上がりました。あとスライドはslidesgoというサイトのテンプレートを使うと可愛く仕上がりますよ(有名な話ですが…)。
3. 感想
今回一番うれしかったのはMDを務めたことで周りの人に「スライドかわいかったよ!」とか「大会楽しかった!」とか言ってもらえたことかもしれません。ディベートの大会にディベーターとして出ても、Open GFくらいまで行かないと「あのアーギュメントよかったよ!」みたいに色んな人から褒めてもらえることはほとんどないと思います。その点コミで参加すると、大会を作り上げる側としてとても達成感があり楽しかったです。
また今回みんなでエアビを予約して大会運営を行ったのですが、他インステの人とたくさん関わることができてとても楽しかったです。わたしは初対面の人と関わる時に「わたしなんかに話しかけられて迷惑じゃないかな…」とめちゃくちゃ後ろ向きになってしまい(良くない)なかなか話しかけられないという悪い癖があるのでこういうふうに色々なインステの人がいる空間に身を置けたことでたくさんの人と知り合いになれてたくさんお話ができて本当によかったです。
最後になりますが、TDの末上さんをはじめとする素晴らしいOrganizing Committeeの皆様と大会に参加してくださった全てのディベーター・ジャッジの皆様に厚く御礼申し上げます。
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