Nagoya Debate Open 2023 大会結果報告&感想

 

ブログをちょっと更新していなかった間に、真夏になってしまいました......アイスが手放せない季節ですね。広報担当です🍨

今回は、6/24,25に開催された、Nagoya Debate Openの大会結果報告・感想をお送りします!

Nagoya Debate Openは夏のK-Cup、冬のKK-Cupと並んで印象深い、名古屋開催の大会です!UTDS生にとって旅行つきで楽しいそんなNDOの感想は、UTDS4年のTakeshi Matsudaさんにいただきました!読んでいるだけでおいしそうな飯テロブログ、ぜひお読みください🍴

大会概要

日程:

予選 2023年6月24日 (土) 

本選 2023年6月25日 (日)


会場:

名古屋工業大学


大会形式:

・Asian-Style


UTDS Prize

【Team Prize】

[Open Champion]

▶ 絶対まさお倒すbot in 名古屋 (Chikara Power Mizokami, joint, joint) [Breaking 1st]


[Open Grand Final Best Speaker]

▶ Chikara Power Mizokami (PM)


[Open Grand Finalist]

▶ ますべの上司 / まさお (Tota Takahashi, joint, joint) [Breaking 2nd]


[Open Semi Finalist]

▶ 梶原тецуши-сан (Yuki Yamashita, joint, joint) [Breaking 3rd]


[Open Quarter Finalist]

▶ ADU (Takeshi Matsuda, Tomoaki Sano, joint) [Breaking 8th]



【Speaker Prize】

[Overall Best Speaker]

▶ Chikara Power Mizokami


[2nd Best Speaker]

▶ Tota Takahashi


[7th Best Speaker]

▶ Yuki Yamashita



【Adjudicator Prize】

[4th Best Adjudicator]

▶ Satoshi Inoue


[Breaking Adjudicator]

▶ Satoshi Inoue


大会感想 by Takeshi Matsudaさん

皆さんこんにちは!UTDS4年の松田健志です。ラッキーなことに今回ブレイクさせてもらって、ブログ書かせていただくことになったのですが、本当に申し訳ないことにあんまりディベートのことを覚えていなくて、、、NDOの感想を書くということで半分くらい飯の話をさせてもらえればなあと思います。



【飯が上手い】


名古屋の飯と言えば味噌カツと小倉トーストだと、最近国連の決議で決まったと思うのですが、どっちも味がやばかったです。

まず味噌カツ、私達が行ったのは「矢場とん」というお店なのですがここの味噌カツがやばい。もともと東京に来てた関西の人が教えてくれたレストランなんですけど、個人的には味噌カツの醍醐味は香りだと思います。ぶっちゃけ味は食べているうちに舌が慣れてくるので、ちょっとおいしいカツやなあという感じなんですけど、最初出てきた時の味噌の香りがめちゃくちゃいい。その時予選の結果発表の前で感触ブレイク出来ていなかったのでちょっと落ち込み気味だったのですが、香りやばすぎてそんな雰囲気吹き飛びました。香りだけで頂点とれると思います。

その次に小倉トースト、AVANTIという店にいったのですが、こちらもおいしすぎる。小倉が単体でおいしいというよりかは、小倉の上にのっているホイップクリームとトーストに染み込んでいるバターが小倉とめっちゃあうといった方が近いかもしれないです。パンに小倉やホイップクリームをどれだけのせて食べるかというのは完全にこちらの裁量なので、食べているうちに味変ができるんですね。東京のどのスイーツよりもおいしいと思います。



【ちょびっと、ディベートにおける知識の重要性について】


唯一印象に残っている試合が「軍隊に政治家の軍事的な決定を覆す権利を与えるか」という論題でやったのですが、見た瞬間に二つの事例が頭に浮かんだんですね。ロシアと日本の事例です。この論題「軍隊が政治家より理性的かどうか」ってめっちゃ大事だと思うんです。例えばロシアではプーチンがあほすぎてめっちゃ人死んでるじゃないですか。で軍隊がプーチンを頑張って止めようとしていると。一方で日本では逆に軍隊が暴走しすぎて政治乗っ取っちゃって、特攻めちゃくちゃするみたいなことが起こったと思うんですね。僕たちは否定側だったので日本みたいなことが他でも起こると言おうとしたんですが、相手側の分析が面白かったので、紹介させてください。「軍隊の上層部は意外と下っ端を大事にする」という分析です。日本で教育を受けた我々からすると、軍隊に限らず上官は下っ端を全然大事にしないみたいな印象があると思うんです。(昔の日本企業は「お前の代わりなんていくらでもいるんだからな」みたいなスタンスを上司がとってたみたいですね) ただある軍隊ではむしろ逆で「下っ端を大事にしようと心がけている」んですね。例えばアメリカの軍隊では下っ端が戦場で怪我をしましたと。そうしたら軍隊長自らがその下っ端を助けに行くみたいなことが平然と行われているそうです。その理由として「自分を大事にしてくれない職場なんかじゃ命を懸けられない」という考えが現場に浸透しているからだそうです。この話TEDにも出ているので気が向いたら見てください。試合当時私この話すっかり忘れていて、軍隊の中じゃおかしな洗脳みたいなの受けて皆特攻させられるみたいに考えていたので、相手側からのこの分析は完全に奇襲攻撃でした。結果うまく反論できずに負けてしまったというわけです。この話が面白いのは、自分の人生の中で知らず知らずのうちに「当たり前だ」と考えていたことが、ディベートではいくらでも覆るということです。軍隊について私みたいな偏見を持っていた人もいれば持っていない人もいると思うのですが、総じて長い間ディベートをしていれば「自分の考えが覆る経験」に何度も出会うと思います。そういった一つ一つを吸収して自分の糧にしていくのがディベートをしている一つの意義なのではないでしょうか。まあこの文章をかく前はこんな話忘れていたんですけどね。



【ディベートの大会に出る時にとるスタンスについて】


最後に最近大学においてディベートに対する捉え方が変わってきている気がしているのですが、そこに対して私なりの意見を述べたいと思います。

最近英語ディベート界では「ディベートで結果出したい派」と「結果なんてどうでもいい派」の二つの対立が国際問題に発展するレベルで存在するんではないかなと考えていますが、私はどちらかというと前者よりの考えなのかなと思います。後者は近年英語ディベートの競技人口低下から来たモノでそれはそれで大切なのですが、やはり英語でディスカッションというそれなりにストレスのかかる競技をしている以上なんらかの人間的な成長があった方がいいと思いますし、その一つの証明として大会の結果を目指していくというのは自然だと思います。ただ「人間的な成長を目指して頑張ること」と「大会の結果にめちゃくちゃストイックに頑張ること」はイコールではないのではないかとも思います。やはり私達は人間なので、競争ばっかりやっていたら疲れるし、それで結果が出なかったらへこみます。大学入って英語ディベートをやろうという人はまじめな人が多いと思うので、「この時期にこのくらいの結果を出さなかったら私はダメだ」みたいなマインドを持つ人も多いように感じます。ただこれは私の経験なのですが、意外と過去に挫折してても後から挽回出来ることも多いです。上の旅行記を見たら分かってもらえると思うのですが、私自身ストイックに頑張ることが苦手で、周りから見るとふにゃふにゃなスタンスしか取れないことが多々あります。ブログ書いてくれと御願いされた時も思い出に残っているのは味噌カツと小倉トーストと、ホテルで仲間と恋バナしたことという、修学旅行後の高校生ももう少し真面目なこと思い出せるぞといったレベルでふにゃふにゃな脳みそしてました。世界大会とかよく出ているくせにこんなスタンスなので、多分周りと比べてかなり浮いていると思うのですが、でもまあそれなりに後悔はないディベート人生だったのではないかと自分では納得してます。それこそ私が高校生の頃は後輩に5連敗するレベルで弱かったのが最終的に全国で準優勝出来ましたし、大学でもある後輩に公式戦で全敗してますが、カナダで留学したらそれなりにディベート強い扱いを受けて、それがきっかけで友人もできました(あといくつか世界大会で受賞もできました)。もちろん同期の中でトップではないのですが、就活してても「しゃべりが上手い」と言われることは多いですし、意外と「挫折を気にせず続けるマインド」っていうのは報われることが多いのかなと思います。ディベートのスタンスって色々あると思っていて、勿論トッププレイヤーになりたいという野望を持って続けるのもありですし、「まあ4年やって英語しゃべれるようになって、論理的に話せるようになって、どっか適当な大会で賞取れれば満足かなあ」みたいなスタンスで息長く続けていくのもありかなあと思います。特に後者のスタンスをとろうと思う人は、ディベートを通じて人との繋がりだったり、地域のおいしい料理だったり、仲間との大切な思い出みたいなものも糧にしながら、ある程度ふにゃふにゃに、300年後くらいの人間的な成長を見据えて、歩き続けるのがいいのかなあと最近そう考えています。

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