ワールド体験記 その5
犬束です。
結構久々の更新ですね--;
ここ数日間驚異的な忙しさで、書く時間がありませんでした。一段落したのでようやく更新しているところです。といっても、まだテスト期間ではなく繰り上げのテスト(主に外国語)だけしかやっていないのですがね…。まだあと9つのテストと2つのレポートがあります:(
とまあ、愚痴はこの辺にして、本題に入ります。
今回はR5です。
Motion: THBT China and India should bear the same obligations as the West in fighting climate change.
1位 Closing Government EWHA A(韓国)75点,73点
2位 Opening Government MGIMO A(ロシア)71点,72点
3位 Opening Opposition CARNEGIE MELLON A(カタール)70点,69点
4位 Closing Opposition UNI OF TOKYO A(うち)犬束63点,城谷60点
1試合目で当たったロシアのチーム、夏に韓国であったAsian Debate Instituteというディベート合宿で会ったことのある韓国のチーム、そしてR4で当たったカタールの大学の別のチームと当たりました。
motionも結構古典的な色合いのあるもので、ここは上を狙いたいなぁと気合いを入れてラウンドルームへ。今回のラウンドルームはかなり小さい部屋で、少し閉塞感がありました。
うちがextensionとして考えていたargumentは
①発展途上国が先進国と平等に発展する権利を持つ
②貧困が加速化する
あとは、economyの視点から何か考えようとしましたが、プレパ中にはあまりいいargumentが思いつかず。
PMは気候変動により被害を被っている人が世界中にいて、現状に問題があると述べ、京都議定書のような国際協定を結んで中国とインドに西欧諸国と同じだけの義務を背負わせると定義し、さらに、先進国は中国・インドが目標を達成するためにgreen technologyの面で援助するとconditionをつけていました。argumentは
①中国・インドなしでは問題が解決できない
②green technologyへの投資を活発にする
あともうひとつ(DPMが)言っていたのですが、signpostが聞き取れませんでした。
①は、中国とインドの二酸化炭素排出量はアメリカに追いつきそうなレベルで上昇していて、人口の増加も相俟って将来的にはより一層排出量が増加する。それほどの二酸化炭素を排出する中国とインドの削減努力なしには気候変動は解決できない、というもの。
②は、莫大な二酸化炭素を現状で排出している中国とインドでgreen technologyを発展させることはprofitableである、というもの。もう少し深く説明してたかもしれませんが、あまりメモがなくて分かりません。
LOは中国・インドは莫大な人口を抱えるうえ、インフラが整備されていない、GDPが低いなどの現状を考えても、国家としての経済的・社会的基盤が整っていないので、発展が必要であるとイントロで説明していました。
LOは2つのポイントを説明。1つ目はsmall companyへの影響が出るという話で、環境にやさしい技術というのは導入に膨大な費用を必要とするので小さな企業では導入が難しく、このプランを取るとそのような小さな企業が二酸化炭素排出量を削減できないために最悪の場合廃業にまで追い込まれかねない、というようなものだったはず。
2つ目はsignpostがsocietyとメモしてあるのですが、内容についてのメモが全くないのでどんな議論だったかは覚えていません。
DPMは気候変動が世界的規模の問題であり、万人に共通のものである、ということを改めて強調していました。
3つ目のargumentはsignpostはメモできなかったものの、内容のメモから察するに環境悪化により人々のQuality of Lifeが悪くなるというもののようです。
DLOのスピーチ中はextensionを考えながら流して聞いていたので、あまりメモも残っておらず何を言っていたのかよく覚えていません。ただ、中国とインドにだって発展する権利がある、という話には少し触れていた記憶があります(確か、少し触れたのを聞いてextensionでこの議論を出すかどうか迷ったような気がします)。
MGが出したextensionは
①urgent necessity
②beneficial for China and India
でした。①では、いろいろな統計の数字を引きながら気候変動がどれだけ緊急性のある問題であるかを説明していました。ぼくのメモにもいくつか数字が書いてあるのですが、今見直しても何の数字なのかがよく分かりません…。
②では、中国やインドがgreen technologyを先進国から輸入してそれを利用した製品を製造すれば、国内で売れるだけではなく世界的に市場があるのでbeneficialである、というような話をしていた、はず(内容のメモが少なくて、結構推測が交じってますが)。
ぼくがMOで出したextensionは、
①fair opportunity to develop between developed and developing countries
②acceleration of poverty
①は、そもそも中国やインドは一人当たりでみると排出量はとても小さいし、歴史を見てみれば、これまで排出されてきた二酸化炭素はほとんどが先進国により発展のために排出されてきたものである。汚染者負担原則(polluter pays principle)という言葉が示すように、これまで二酸化炭素を莫大な量で排出してきた先進国こそが負担を多く背負うべきであり、中国やインドが同じ負担を背負う理由はない、というものです。しかし、今考えてみると、polluter pays principleというのは局地的な公害等の場合は有効な原則ですが、気候変動のような全地球規模の問題に適用するには不適切でした。だから、これを使うなら、なぜ気候変動が世界規模でなく地域レベルの問題と言えるか説明しないといけません。
②は、Govは裕福な人が排出量を抑えれば大丈夫だと言っているが、ほんの一握りの裕福な人が抑えても、西欧諸国と同じ負担を背負うのだったらそれでは不十分であるから、貧しい人々も排出量を減らすように求められる。しかし、貧しい人々は電気や冷暖房や車がないなど、現状でさえかなり生活レベルの低い暮らしを送っている。それがより一層生活レベルを落とすことを強いられるとなると、彼らの貧困がより加速化してしまう、というものです。
GWは、気候変動が貧困よりも緊急性の高い問題であるということと、気候変動はどうしようもない状態になってから対応するよりも予防する方が簡単である、ということに改めて触れていました。
OWはちょっと省略します。
ChairはPatrick Caldwellという方でした。
1位のCGはこのプランからくるbenefitをしっかり話せていて、global standardの変化により中国・インドにも排出量を減らす責任が生まれたという部分を説明できていた、と言っていました。
2位のOGについてはsetupがかなり曖昧だったので、もっと明確化すべきと言っていました。
3位のOOについてはanalogyを使いすぎていてあまり議論が深まっていないと言っていました。
4位のCO(うち)については貧困層というindividual citizenにfocusし過ぎていて、議論が洗練されていないと言っていました。
全体的に、Govはなぜ地球温暖化が地域的問題ではなく世界規模の問題であるかの説明ができていて、そこがキーとなったと言っていたと思います。
それにしても、改めてメモを見直してみるとメモの取り方が下手だなと感じました。どんなargumentだったのか分からないものが多すぎる…。もっと分かりやすいメモを取る方法を考えなければいけません。
最近、このmotionをもう一度ディベートする機会があって気付いたのですが、実はこのmotionでは"the same"がキーなのかもしれないと思いました。つまり、世界大会でやったときにはGovは負担を背負うべき、Oppは負担を背負わないべきという、いわば"all or nothing"という形でディベートしましたが、むしろGovはなぜ「同じ」負担でなければならないかのuniquenessを出し、Oppは全く負担を背負わないまでも、同じである必要はない(おそらく今でも少しくらいは制限したりしていると思われるので、現状維持とほぼ同義であると思います)理由を説明する、というディベートにするべきかもしれないと思ったのです。
やはり、いくら発展する権利があるというような話をしても、地球温暖化が地球規模の問題だとか言われるとOppとしてphilosophyのclashで勝つのは難しい気がします。なので、そうなのかもしれないと思ったわけです。
やっと半分をすぎました^^;
次回はopen round(ラウンド後すぐdecisionが発表されるラウンド)の最後であるR6について書きます。
結構久々の更新ですね--;
ここ数日間驚異的な忙しさで、書く時間がありませんでした。一段落したのでようやく更新しているところです。といっても、まだテスト期間ではなく繰り上げのテスト(主に外国語)だけしかやっていないのですがね…。まだあと9つのテストと2つのレポートがあります:(
とまあ、愚痴はこの辺にして、本題に入ります。
今回はR5です。
Motion: THBT China and India should bear the same obligations as the West in fighting climate change.
1位 Closing Government EWHA A(韓国)75点,73点
2位 Opening Government MGIMO A(ロシア)71点,72点
3位 Opening Opposition CARNEGIE MELLON A(カタール)70点,69点
4位 Closing Opposition UNI OF TOKYO A(うち)犬束63点,城谷60点
1試合目で当たったロシアのチーム、夏に韓国であったAsian Debate Instituteというディベート合宿で会ったことのある韓国のチーム、そしてR4で当たったカタールの大学の別のチームと当たりました。
motionも結構古典的な色合いのあるもので、ここは上を狙いたいなぁと気合いを入れてラウンドルームへ。今回のラウンドルームはかなり小さい部屋で、少し閉塞感がありました。
うちがextensionとして考えていたargumentは
①発展途上国が先進国と平等に発展する権利を持つ
②貧困が加速化する
あとは、economyの視点から何か考えようとしましたが、プレパ中にはあまりいいargumentが思いつかず。
PMは気候変動により被害を被っている人が世界中にいて、現状に問題があると述べ、京都議定書のような国際協定を結んで中国とインドに西欧諸国と同じだけの義務を背負わせると定義し、さらに、先進国は中国・インドが目標を達成するためにgreen technologyの面で援助するとconditionをつけていました。argumentは
①中国・インドなしでは問題が解決できない
②green technologyへの投資を活発にする
あともうひとつ(DPMが)言っていたのですが、signpostが聞き取れませんでした。
①は、中国とインドの二酸化炭素排出量はアメリカに追いつきそうなレベルで上昇していて、人口の増加も相俟って将来的にはより一層排出量が増加する。それほどの二酸化炭素を排出する中国とインドの削減努力なしには気候変動は解決できない、というもの。
②は、莫大な二酸化炭素を現状で排出している中国とインドでgreen technologyを発展させることはprofitableである、というもの。もう少し深く説明してたかもしれませんが、あまりメモがなくて分かりません。
LOは中国・インドは莫大な人口を抱えるうえ、インフラが整備されていない、GDPが低いなどの現状を考えても、国家としての経済的・社会的基盤が整っていないので、発展が必要であるとイントロで説明していました。
LOは2つのポイントを説明。1つ目はsmall companyへの影響が出るという話で、環境にやさしい技術というのは導入に膨大な費用を必要とするので小さな企業では導入が難しく、このプランを取るとそのような小さな企業が二酸化炭素排出量を削減できないために最悪の場合廃業にまで追い込まれかねない、というようなものだったはず。
2つ目はsignpostがsocietyとメモしてあるのですが、内容についてのメモが全くないのでどんな議論だったかは覚えていません。
DPMは気候変動が世界的規模の問題であり、万人に共通のものである、ということを改めて強調していました。
3つ目のargumentはsignpostはメモできなかったものの、内容のメモから察するに環境悪化により人々のQuality of Lifeが悪くなるというもののようです。
DLOのスピーチ中はextensionを考えながら流して聞いていたので、あまりメモも残っておらず何を言っていたのかよく覚えていません。ただ、中国とインドにだって発展する権利がある、という話には少し触れていた記憶があります(確か、少し触れたのを聞いてextensionでこの議論を出すかどうか迷ったような気がします)。
MGが出したextensionは
①urgent necessity
②beneficial for China and India
でした。①では、いろいろな統計の数字を引きながら気候変動がどれだけ緊急性のある問題であるかを説明していました。ぼくのメモにもいくつか数字が書いてあるのですが、今見直しても何の数字なのかがよく分かりません…。
②では、中国やインドがgreen technologyを先進国から輸入してそれを利用した製品を製造すれば、国内で売れるだけではなく世界的に市場があるのでbeneficialである、というような話をしていた、はず(内容のメモが少なくて、結構推測が交じってますが)。
ぼくがMOで出したextensionは、
①fair opportunity to develop between developed and developing countries
②acceleration of poverty
①は、そもそも中国やインドは一人当たりでみると排出量はとても小さいし、歴史を見てみれば、これまで排出されてきた二酸化炭素はほとんどが先進国により発展のために排出されてきたものである。汚染者負担原則(polluter pays principle)という言葉が示すように、これまで二酸化炭素を莫大な量で排出してきた先進国こそが負担を多く背負うべきであり、中国やインドが同じ負担を背負う理由はない、というものです。しかし、今考えてみると、polluter pays principleというのは局地的な公害等の場合は有効な原則ですが、気候変動のような全地球規模の問題に適用するには不適切でした。だから、これを使うなら、なぜ気候変動が世界規模でなく地域レベルの問題と言えるか説明しないといけません。
②は、Govは裕福な人が排出量を抑えれば大丈夫だと言っているが、ほんの一握りの裕福な人が抑えても、西欧諸国と同じ負担を背負うのだったらそれでは不十分であるから、貧しい人々も排出量を減らすように求められる。しかし、貧しい人々は電気や冷暖房や車がないなど、現状でさえかなり生活レベルの低い暮らしを送っている。それがより一層生活レベルを落とすことを強いられるとなると、彼らの貧困がより加速化してしまう、というものです。
GWは、気候変動が貧困よりも緊急性の高い問題であるということと、気候変動はどうしようもない状態になってから対応するよりも予防する方が簡単である、ということに改めて触れていました。
OWはちょっと省略します。
ChairはPatrick Caldwellという方でした。
1位のCGはこのプランからくるbenefitをしっかり話せていて、global standardの変化により中国・インドにも排出量を減らす責任が生まれたという部分を説明できていた、と言っていました。
2位のOGについてはsetupがかなり曖昧だったので、もっと明確化すべきと言っていました。
3位のOOについてはanalogyを使いすぎていてあまり議論が深まっていないと言っていました。
4位のCO(うち)については貧困層というindividual citizenにfocusし過ぎていて、議論が洗練されていないと言っていました。
全体的に、Govはなぜ地球温暖化が地域的問題ではなく世界規模の問題であるかの説明ができていて、そこがキーとなったと言っていたと思います。
それにしても、改めてメモを見直してみるとメモの取り方が下手だなと感じました。どんなargumentだったのか分からないものが多すぎる…。もっと分かりやすいメモを取る方法を考えなければいけません。
最近、このmotionをもう一度ディベートする機会があって気付いたのですが、実はこのmotionでは"the same"がキーなのかもしれないと思いました。つまり、世界大会でやったときにはGovは負担を背負うべき、Oppは負担を背負わないべきという、いわば"all or nothing"という形でディベートしましたが、むしろGovはなぜ「同じ」負担でなければならないかのuniquenessを出し、Oppは全く負担を背負わないまでも、同じである必要はない(おそらく今でも少しくらいは制限したりしていると思われるので、現状維持とほぼ同義であると思います)理由を説明する、というディベートにするべきかもしれないと思ったのです。
やはり、いくら発展する権利があるというような話をしても、地球温暖化が地球規模の問題だとか言われるとOppとしてphilosophyのclashで勝つのは難しい気がします。なので、そうなのかもしれないと思ったわけです。
やっと半分をすぎました^^;
次回はopen round(ラウンド後すぐdecisionが発表されるラウンド)の最後であるR6について書きます。
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