ワールド体験記 その2

どうも最近テスト勉強などがあって更新がのろいです。すみません。
せめて1日1回くらいはワールドについての記事を更新したいのですけれどもね…。

というわけで、今回はR2について書きます。

Motion: THW fire the senior managements of all corporations which receive government bailouts.

1位 Opening Opposition WILFRID LAURIER A(カナダ)70点,70点
2位 Opening Government MACQUARIE B(オーストラリア)69点,68点
3位 Closing Government UNI OF HONG KONG B(香港)65点,69点
4位 Closing Opposition UNI OF TOKYO A(うち)犬束62点,城谷64点

最初のラウンドで1点取ったこともあり、今回のラウンドは結構強いところと当たるのかなぁ、と思いながらタブを見ていましたが、今回も名前を見ただけでは香港しか分からず、あとの2つはどこの大学なのだろうかと感じながらmotion発表を待つ…。motionは政府の公的資金注入を受けた会社の取締役を解雇というもの。公的資金注入に関係するmotionはいくつか見たことがありましたが(取締役の給料制限など)、解雇というのは初めて見るな…、と感じつつargumentを考えながらラウンドルームへ。今回も廊下でのプレパ。今回は廊下にソファーなどがない建物だったので、床に座ってのプレパでした。とりあえず、Oppのスタンスとして公的資金注入を受けなければならないほど経営が悪化したとしても、それは必ずしも取締役に全責任があるのではなく、会社を取り巻く環境(economic crunchなど)にも原因があるということを確認したうえで、argumentとしては
①会社は出資する株主なしにはあり得ないものなのだから、株主の意見を全く考慮せずに政府が自動的に解雇するのはおかしい
②新しい取締役は、会社の性格や元の取締役が蓄積してきたノウハウなどを元の取締役ほど知らないので、業務のefficiencyが悪くなる
という2つを用意しました。が、どちらもOpeningで言われてしまいそうな気がしたので、どうしようどうしようと思っていたらプレパ時間終了。
正直なところ、Opening2チームはnativeということもあり、結構英語が早く彼らの言っていることをあまりメモできず、さらにメモしようと思うとあまり聞く方にも集中できなくなり、結局何を言っているのかいまいち理解できないまま試合が進みました…。とりあえず、OGが話していたのは
①会社のsustainability
②株主の(失敗した取締役を解雇する)confidence
ということであるらしいことはサインポストとargumentの聞こえた部分から理解しました。
OOは
①経営悪化が取締役の責任ではない
②混乱が起きて逆に会社のsustainabilityが失われる
ということを話していたように聞こえました。
①の部分で現在のCEOなどが経営のノウハウをもっているのでよいということ、②の部分で株主が会社がどうあるべきかを決めるべき、という話をそれぞれ微妙にしていたので、どうしようかとも思いましたが、他にargumentが用意できなかったのでプレパの時に出した2つをextensionとして出すことに決めました。
CGのextensionは公的資金注入の目的を考えてみようというもの。2つの側面から説明していて、1つは公的資金注入を受けられるのだとわかったら取締役が一層腐敗してしまうからやめさせるべきというものだったのですが、もう1つはサインポストがlost jobsと自分のメモに書いてあるものの、メモしていることからどのようなargumentだったのか分からないので書けません、すみません。
そして自分のスピーチに。正直なところあと3チームが何言っているのかよくわからないし、ヤバい…、と思いながら壇上へ。まずイントロで、不景気の影響で大型の高級車などが売れなくなってアメリカのbig 3が苦しんでいる例をあげつつ、経営悪化は取締役に責任があるのではなく会社を取り巻く環境に原因があることを説明。ここでは結構頷いてくれたジャッジもいました。続いて相手のextensionに対し、公的資金注入を受けたら自動的に解雇されることが分かったら、そもそも取締役は公的資金注入を受けようと思わなくなるので、相手の言う公的資金注入の目的は達成されなくなると反論。ここでもジャッジが結構頷いてくれた記憶があります。もうひとつの側面にも何か反論したはずですが、覚えていないので省略します。
自分のextensionでは上に書いたように、まず会社の性格を分析し、株主の意見を尊重すべきであることを説明。しかし、OGが株主は現取締役を解雇するconfidenceがないというargumentがあったことを考えると自分の説明では不十分であるということは自覚しつつも、いまいち説明出来ませんでした。2つ目のextensionに入ったのが6分少し前くらいだったので、時間もなかったうえにexampleも持っていなかったので、efficiencyの議論はあまり説明できないままスピーチを終える。
GWは取締役に責任があることを強調したうえで、market is failedなので政府が解雇することで変化を起こさなければならないことを再確認。
OWでは会社における株主の重要性とefficiencyがなくなるという議論を改めて強調しました。
ラウンドが終了して廊下に出て談笑していましたが、やはり英語が早くて聞き取りに苦労。自分のリスニング力のなさに改めてショックを受けました…。
ChairはPeter Nielsonという方。順位を決めた基準はdegree of analysisだと言っていました。OGはexampleがもっと必要、OOはkey issueを出せていたという評価。CO(うち)はargumentをもっと深めなければだめだというアドバイスを受けました。また、OppはどちらもPOIが少ないと指摘されました。確かこのラウンドではうちは1回も立たなかった気がします…。やはりこんなでは駄目です。
リフレク終了後にChairの人にアドバイスを求めに行くと、視点は悪くないので、一つに絞ってexampleなどを使ってもっと深く説明するべきだと言われました。

このラウンドでは、改めてリスニング力を鍛える重要性を実感しました(native2チームは勿論、香港のチームも結構流暢でした)。
また、Openingの2チームはかなり会社の名前などを出してexampleを提示していたように聞こえました。やはり普段のリサーチは重要だと痛感。
そして、extensionはやはりelaborationが重要ですね。準備時間もたっぷりあるわけですから、ジャッジもそれ相応の深い議論を期待しています。extensionは小出しにするよりも一つに絞るべきかもしれないなと感じました。

次回はR3です。

コメント

匿名 さんのコメント…
そうだね、Extensionで大事なのは、それが新しいかどうかもさることながら、「前半のチームが出したポイントに存在感が負けていないか」なのです。

やはり、ジャッジは、「どのポイントが一番強かったのか」を真っ先に見るんだよね。なので、Extensionをしっかり発展させないと、なかなか勝負になりません。

それでも、記事の内容をみると、順位はともかく、もっと点数は伸びてもよさそうなものだけれどね。相手の話をなかなか聞き取れなかったのは、反論の部分で痛かったのかもね。
匿名 さんのコメント…
R2にもR3にも言えることなのですが、うちだけかなり点数が低いんですよね…。

このラウンドでは、反論も痛かったのかもしれませんが、ラウンドの流れにもうまく乗れていなかったということかもしれません。
このラウンドは、正直なところ4位でもしょうがないかなとラウンドが終わってdecisionを待っている間に思いました。

強い議論を作る、議論をしっかり発展させるというのは、ぼくにとっては特に早急に鍛えなければならない部分だと最近感じています。