Momiji Cup 2021 大会結果&感想

Momiji Cup 2021 報告

UTDS会計兼ブログ担当の加藤です!前回のブログと時系列が前後してしまいますが、今回は12月上旬に行われた紅葉杯の報告記事です。

今回は、自分とチームメイトだった渡辺さんが感想を書いてくれました。それではどうぞ!

 大会結果

【Team Prize】
[Grand Finalist]
広瀬 Y. 博美 (Yuichi Masaoka, Snow)

[Open Semi Finalist]
Anti-ginnan Club @Komaba (Jo Watanabe, Soya Kato)

[Open Pre Semi Finalist]
J.G.Y (Ji Yuexiang, Gaku Yanagisawa)
ようこすみれ (Yoko Miyoshi, Sumire Nagao)

[Breaking 2nd](Ineligible)
Shadow 2 (Ryo Hashimoto)

[Reserved Breaking 1st]
歴史とは何か(Haruka Suzuki, Emi Negita)

【Speaker Prize】
[2nd Best Speaker]
Yuichi Masaoka

[8th Best Speaker]
Yuki Saito

[Rookie Best Speaker]
Yoko Miyoshi
Sumire Nagao

【Adjudicator Prize】
[2nd Best Adjudicator]
Haruka Sawazaki

[Breaking Adjudicator]
Asahi Nakano
Haruka Sawazaki
Kana Ishikawa
Nasa Tsuchiya
Rei Toyama
Rina Kajitani

【Adjudication Core】
[Deputy Chief Adjudicator]
Nasa Tsuchiya

感想

自己紹介

(渡辺)

初めまして、文Ⅰ1年の渡辺丈と申します。

ディベート歴としましては、中3頃からアカデ(準備型)とパーラー(即興型)の両方に取り組んでいました。大学に入ってからはパーラーのみ続けている形です。

最近はYouTubeのホルモンしま田チャンネルにハマっています。1ヶ月熟成肉シリーズがオススメです。よかったら見てください(どうでもいい)。


(加藤)

文II一年の加藤颯矢です!ブログに参加するのは初めてなので緊張しております…

ディベート経歴としては、中学1年から日本語の準備型ディベートをやっていました。高校からは日本語の準備型をメインに英語パーラとアカデを少しだけ。大学では日本語準備型と英語パーラの両軸で頑張っています。

最近サカナクションが新曲を発表して嬉しいです🐟ライブのチケットも当たってほしい!



大会前

※〔〕内にディベート用語の簡単な解説を付しているので、よろしければ参考にしてください(ターゲット層をよく分かっていない顔)。


帰ってきました、渡辺です。大会前の出来事について少し。

実は、10月末頃にはチームは決まっていました。僕がペアを探している中、加藤くんに声をかけていただきました。ありがたやありがたや。早々にZoom越しに話し、ひとまず「ブレイク〔決勝トーナメント進出〕を目指す」くらいの目標設定をしました。まあブレイクすればその後は皆平等ですし(暴論)。

しかしながら、僕が他大会に別のペアと出場していたこと、駒場祭(11/21~23)の委員をしていたこと、さらには加藤くんのバイトの都合などもあり、練習時間の確保に苦慮しました。結局、当日までラウンド練が出来たのは2回のみで、特にWhip〔Closingの2人目のスピーカー〕が数ヶ月ぶりになんとか1回やれた…というような状態でした。

その代わり、紅葉杯の過去論題を中心にプレパは何回か行いました。連携も徐々に取れるようになっていったとはいえ、お互いに実戦回数が取れない中で本番に向かうことには不安もありました。



大会中

人生2度目のカラオケディベートでした。防音もWi-Fiも良い店だったので助かりました。ホテルでやってるチームもありましたが、カラオケの方が絶対安いですし、飲み物も飲み放題なので良いです(宣伝)。

以下、ラウンド中の動きをつらつらと書きます。かなり端折ってる部分もありますし、未熟な部分も多いと思いますので、あまり参考にしない方が良いと思います。


R1

Assuming feasibility, THW allow all individuals who are willing to volunteer to be sent on a one way trip to Mars.(CG: 2位)

1ラウンド目から奇抜な論題でびっくりしました。困惑はしましたが、結構話が広がりそうな論題でよきです。

Opp.からは「短絡的に火星に行って後悔する!」「そもそも火星探査無駄では?」みたいな話が来ることを予測し、基本的な立論はOGに取られることを想定しつつ、火星行くとなったらきちんと考えるしリスクも説明される、地球には資源が将来的に無くなる一方で火星には資源の存在が示唆されているので有意義である、みたいな内容を主に準備していました。

しかしながら、ここで早速、4チームで競うBPならではの洗礼を受けました。ある程度立論は示せたものの、自分たちと同じサイドの別のチームに対しての(ディベートへの貢献などの尺度において)優位性を示すことは出来ず、OGの方が論題の肯定において重要な立論を提示していたということで、2位止まりになってしまいました。BP難しい。

試合が終わった後の感触では1位もあり得るか?と思っていたのですが、そうは簡単に行かず。「2位だしOK、切り替えよう!」と言いながらも、微妙に切り替えられないまま次の試合へ…


R2

THW require politicians to retire after a certain age.(OG: 1位)

OGだったので、とりあえずPM〔OGの1人目のスピーカー〕である程度立論を詰め切らないとな〜という意識で臨みました。

年数を重ねた方が政治の世界では有利であるということ、それによって現状elderly politiciansが不当なadvantageを得ていることを話しつつ、若い人々を政治に入れて政治家間の競争を激しくしよう!若者の意見を反映させよう!みたいな話をしていました。

実は、直前に出ていた別の大会で似たような論題(THW grant young quota for parliament in aging society.)が出ており、この時もOGでCGに抜かれてしまいました(結局3位)。そこで、CGの某スーパーディベーターが立てていた立論を参考にさせてもらい、DPM〔OGの2人目のスピーカー〕で追加の立論を立てました。ラッキーでした…

OOのチームからかなり反論を食らったので、超えられたか…?という疑念を抱きつつも、ペアの中身の詰まった立論に助けられ、1位を取ることができました。


R3

THR the institutions of marriage and civil partnership.(OO: 3位)

Openingにも関わらず、プレパで8分近く何も思い浮かばず、時間を無駄にしてしまいました…。一番危機感が大きかった試合でした。

結局、結婚制度=2者間の法的拘束力みたいな図式を描き、意思が推定できないと面倒な場面がある(手術の同意など)みたいな話をしつつ、OGへの反論をメインに展開しました。しかし、それに比して子供の養育責任の明確化など、結婚制度のはっきりとした利益を提示したCOに抜かれ、CGにもボコられ…結局3位。プレパの時間の使い方が試合を大きく左右することを身をもって痛感しました。

切り替えを試みて4試合目へ…


R4

THW allow individuals to buy exemption from compulsory military service by paying the state.(CO: 3位)

ラウンド中にカラオケのフリータイムが切れてしまうということで、手続きにドタバタしつつ一旦支払いをして…みたいなことをしていたら休憩が無くなってしまいました。そんな落ち着きのないまま迎えたR4でしたが、OOのチームがめちゃくちゃ強く、「これはCOから出せるかも?」と思って準備していた内容まで大体言われてしまい、かなり厳しかったです…。

とりあえず、徴兵制がどのような状況の国々で取られているのか、如何に富裕層がexemptして戦争に行かずに済むのをいいことに戦争へのハードルが下がるか(但しこの議論はあまり評価されませんでしたが…)、などを話しました。苦し紛れ感は否めませんでしたが…。あとはGov.ベンチへの反論を展開し、1つでもいい順位を取ろうと試みました…


Break Announcement

近くの飲食店に場所を移しました。昼がコンビニ飯だった我々に温かいご飯はとても染みわたりました…。

ボーダーが7点程度になると予想しており、R3終了時点では6点だったため、R4の出来からすると少し厳しい部分もあるかもしれない…という覚悟はしていました。R4で当たった他の2チームが先に呼ばれているのを見て3位以下が確定し、微妙な雰囲気が流れる中…幸いにして8位のところで呼ばれました!

ひとまず安堵しつつ、翌日のカラオケの予約をして、「フリータイムにしても無駄にならないところまで勝ち残ろう!」という謎のモチベを高めて帰宅しました(Pre-SF敗退だと時間制で払った方が安いのです)。


Pre-SF

TH supports self-diagnosis.(OG: 2位)

3位以下だと敗退が決まってしまう決勝トーナメントです。眠い目をこすりながら、「朝からOGだったら(準備時間が短い上に頭が回っていないので)最悪だな〜」とか言ってたらOGを引いてしまいました。悪運が強いということにしておきましょう。

たまたまself-diagnosis的な実体験をしていたのがラッキーでした(高3の時にネットの情報のおかげで突発性難聴の早期発見ができました)。このあたりの経験を使いつつ、self-diagnosisによって人々が病院に早く行こう!と思うことを示し、Opp.から想定される誤った情報によって惑わされるという部分に対処し(結局あまり意味はありませんでしたが…)、加藤くんが出してくれた他のアイデアを先出ししてCGを牽制するみたいなことをしました(こちらは多少うまく行ったかも…?)。

試合後、COに超えられていたことは覚悟しましたが、感触的には悪くないかな…?とは思っていました。とはいえ“絶対”はないので、結果発表の時は緊張しましたね…。無事に突破出来ていてひとまず安堵、SFへ…


SF

THBT constantly being able to connect through our phones has done more harm than good to romantic relationships.(OO: 3位、敗退)

まさかのラブモーションでビビりました。面白かったですが、非経験者が恋愛を語るのは虚しいですね…。

いつでも連絡が取れるということで信頼しやすい、すぐに誤解を正せるなどそれっぽいことを並べ、「なので、恋愛の構成要素を満たすのを助ける!」といういかにもモテなさそうな人が言いそうなことをArgumentにしました。これを言語化してくれた加藤くんには感謝しかない…

しかしながら、OGの「いつも連絡を取っている」ことのharmという話に対して、「いつでも連絡を取ることができる」ことのgoodという少しズレた反論+LOともややコントラする話をDLOから投げてしまったことで、評価が難しくなってしまったようです。試合中は特段気にしていませんでしたが、結局それが最大の落とし穴の1つとなってしまい、3位止まりでした…。このあたりは反論の共有ミスという側面もあるので、次以降に向けて活かしたいと思います…



大会を終えて

(渡辺)

まとまりのない文章になりそうなので箇条書きで…

・ディベート大会でQF/Pre-SFに進出するのは高校時代から積算して通算5回目でしたが、そこで初めて勝つことができ、個人的には大きな転換点となった大会だったと感じています。2日目も試合ができる!という喜びは筆舌に尽くしがたいものですが、毎度QFの壁に阻まれていたこともあり、その中でも更に勝ち進めるというのもいいものだと感じました。またこのような経験ができるよう、精進したいですね…

・上では省きましたが、大会中に実は何度もUTDSのチームのチームと当たっており、UTDSのチームが他にいない試合はありませんでした(特に、R3は全チームUTDSでしたし、惜しくも1st Reserved Breaking Teamとなったチームとは3回対戦しました…)。いたたまれない部分もありましたが、この舞台でこれだけ当たれたのはむしろ恵まれていることなのかもしれません。ブレイクアナウンスメント後や試合の間もUTDSの他チームと連絡を取ったりするなど、大会がオンライン化されている中でも、人と人の繋がりを感じられるのは良いなと思いました。

・月並みな言葉ではありますが、自分一人ではここまで来れなかったなと改めて感じます。練習の機会を整備して下さっている、また毎度有意義なフィードバックを下さる先輩方をはじめ、自分たちの弱点を知ることができた練習に付き合ってくれた同期の1年、大会の運営をして下さっている皆様、大会中に対戦して下さったチームなどなど、多くの皆さんに感謝せずにはいられません。また、ペアの加藤くんのアイデアの柔軟さや鮮やかな立論に何度も助けられました。僕個人としてはそこまで得意ではないので(鋭意改善中です…)、本当に助かりました。

感謝の言葉をもって、このブログの締めとさせて下さい。ありがとうございました!


(加藤)

はじめてのBPスタイルの大会を楽しくまた学びのある形で終えることができてよかったです。オープニングもクロージングも非常に戦略性が高く、NAやAsianとはまた違った楽しみがありました(そこが難しいところではあるのですが)。

実は英語パーラの2日制大会ではじめてのブレイク&SF進出だったので大変嬉しいです!大学でパーラに取り組むようになってから、なかなか勝てなかったり結果を残せなかったりが続き自信を失っていたのですが、前向きな気持ちでディベートに取り組めそうです。

また駒場祭委員で忙しい中、自分からのお誘いを快く受け入れてくれた渡辺君、本当にありがとう!後ろに強固な反論をしてくれるという安心感は大きく、のびのびと立論が出来ました。

最後になりますが、練習試合や大会の対戦相手の方、大会を開催してくださった皆様、練習を見てくださった諸先輩方、ありがとうございました!


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私も短いですが感想を書かせていただきました!Momiji Cup の報告は以上になります。

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