いつかの紅葉杯Extentions(朱里のディベートの楽しみ方)
※注:過去最高レベルの長文です。それでもいいよ!っていう人はぜひ読んでください涙
こんにちは!
いつかのNEADC以来のブログです、UTDS3年、法学部第二類の神谷朱里です。
今から唐突に(卒論の代わりではなく)長文のブログを投下するわけですが、多くのディベーター、特に今年始めた1年目の皆さんが(にかかわらずではありますもちろん)、「今後ディベートとどう関わっていくか」悩むであろうこの時期に、先輩後輩からのpushを受けて色々伝えるべく筆を執っている次第です。自分の経験や考えたことを拙い文章ですが綴っています。
特にディベートのコツを書くわけでも、大会のモーション分析を書くわけでもありません。
でも、ディベートとの向き合い方に悩んでいる人、心が揺れている人、ディベートに辛さを感じている人、etc が、偶然にでも、このブログを見つけて、悩み考える際の助けになったらいいなと思っています。
※タイトルが「紅葉杯Extentions」なのは、ちょうど2年前のブログに対して、vertical/horizontal extentionを書くイメージをしていたからです(笑)
https://utdskomaba.blogspot.com/2024/01/momiji-cup-2023.html
今回のほうが明らかに多く書いたので、Closingの勝利ですかね…
0. 「ディベート」って「楽しい」(はず)という話。
最初に、「ディベートは楽しい」ってことを強調したいです。
よく「レクチャーで教わったことは鵜呑みにするな」と言われませんか?それはそのはず、人によって得手不得手もスタイルも思考回路も、全然違うので…。
でもどのレクチャラーも「ディベートを楽しんでほしい」、的なことを言っていると思います、おそらく。
確かに「ディベート」は(個人的には)つらいことが多いです。
でも楽しいと思える時があるはず。それは普段の練習でかもしれないし、大会でかもしれないし、はたまたコミュニティの仲間と関わっている時かもしれない、人それぞれ何かしらあるはず。
だから、つらくなったとしても、まだ楽しめるって期待して、ディベートを続けたときに、きっと損なんてないはずです。
1.他己紹介
いつもお世話になりっぱなしの大好きなインステ同期りこちゃんが快く書いてくれましたりこちゃんありがとうううううううう!↓
(たらたら他己紹介書いてるので読者のみなさんはここをスキップしてあかりちゃんの神ブログをいち早く読みましょう!!!)
あかりちゃんとかれこれ知り合って3年になるんですけど時間が経てば経つほどあかりちゃんがどうやって生きてるのかわからなくなってます。。。
ディベートコミュニティ以外のあかりちゃんの話を各方面の友だちから聞くんですけど、どのコミュニティでも一番働いてるって言ってて、、頭の中がはてなでいっぱいです。。無理してないか、、?とは思ったりするんですけど、それを感じさせないくらいの破滅的なかわいさと笑顔を見せてくれるので頭がバグります。大沢杯のコスプレめちゃ良すぎた目の保養です。。そういえば前にあかりちゃんと後輩と4人で飲みに行ったとき、後輩2人からあかりちゃんのお祝いしよう(院試免除という劇的快挙を成し遂げたので)って提案されて自分もわいわいしてたんですけど、あかりちゃんって先輩にも同期にも後輩にもめちゃめちゃ愛されてて、それくらい人間性もビジュも全部完璧なのですよね!でも身体にガタが来る前にちゃんと休んでほしいですすすすでもこの先のあかりちゃんの活躍にも目が離せませんね!一緒に大会組みたすぎてるので絶対組もううう
なんかこんなたらたらした文章を最後まで読んでくれてありがとうございます、でもここでお腹いっぱいにならずにちゃんとあかりちゃんの本編も1週間くらいかけて精読してくださいね???(圧)
2.A Debater(?) who has a One Year-ブランク
私には、1年弱のディベーターとしての空白期間(1年次1月~2年次11月くらい)があります。
そして、まだOpen Break経験のないRookieです(最近はオールドルーキー(???)を名乗ってむしろ楽しんでいますが(笑))。
カモシカとヌートリアに遭遇する系の地方から、高校同期のいない大学へぼっちで上京、海外経験もディベート経験もなく、なんとなくの興味でUTDSに入り、Elizabeth Cupに出場…大学1年の冬、ちょうどBPシーズン、あまりにも英語ゲーム過ぎるBPの難しさと、単純に自分の実力のなさ、根本的な頭の回転の遅さと…に嫌気がさし、ディベートをすることに強い恐怖心を抱くようになりました。
リンク先の紅葉杯のブログはその当時の私のもの。紅葉杯がすごく楽しくて、たくさん頑張れて、同時にたくさん悩んだ大会であるのは事実ですが、結構強がってブログ書いてるな...って今見ると思います(切実)。「ディベートが苦手な自分」でも「ディベートを続けたい」という気持ちを、どうJustifyするか...みたいな(Knifingはしないように以下に書いていきます)。
大会でうまくいかなかった経験をバネに頑張るディベーターがたくさんいる一方で、私は一旦ディベーターとしての自分を諦める方向を選択した感じです。
大学1~2年の時期、アクティブに活動を続けるディベーターが、初心者・経験者問わずどんどん実力を伸ばしていくその時期に、私はほとんどディベートをしませんでした。
ディベートコミュニティにおいて、現役生で「一旦ディベーターをやめて、また始めた人」ーーー雑にいうと「長めのブランクがある人」は多分(私が持っている少ない情報の限りではありますが)多くはないと思います。
3年・4年生になって、就活や院試等で一旦離れるケースはしばしばみられますが、2年生でストップしたのちに再開した人に、私はほとんど会ったことがありません。
それはおそらく、多くの1年目のディベーターが、ちょうどこの冬の時期に、ディベートから離れて行ってしまうから、そしてこの時期に離れた場合、再開するときのハードルが高すぎるから、なのではないかと、個人的には思います。
なんだかんだ、3年生以降忙しくなってサークル活動・バイト等授業外の活動を減らし始める人は多く、一番ディベートに割ける時間があるのは1・2年生の時期。3年生になってからその時間の量の差を巻き返すことは、容易ではないのでしょう。
もちろん、ディベートを続けることを強要するつもりはないし、それぞれやりたいことも、物事の優先順位も違う。
ディベートに限らず、やりたいことを全力で頑張ってほしいと思っています。
でも私は、3年生になってもう一度、「ディベーター」としてコミュニティにい続けることに決めました。
だからこそ、このブログで、ディベートにハードルを感じている人が簡単に諦めてしまわなくてもいいように、誰でもディベートを楽しめる「可能性」と、私が大好きな「ディベート」の魅力を、綴っていきたいと思います。
3.「どの大会運営からのメールを見ても、差出人が朱里さん(byとあるインステの後輩)」
きっと多くのディベーターは私のことを「コミの人」「大会運営の人」「リラックマの人」と認識していると思う(probably but definitely)し、事実そうではあると思います(笑)
ディベーター空白期間の私は、多くの大会の「コミ(Organizing Committee、 大会運営陣)」として、大会に現れる人になっていました(初コミはGemini Cup 2023。記憶は割と鮮明です)。
理由はいたってシンプル、先輩方や同期が誘ってくれたから、あとそういうタスクは割と得意だし、結構楽しいし、少なくとも何かしら貢献できている感じがするから。
地域交流練習会(ゆるふわ)のコミは、練習会のコンセプトに共感して参加を決めた覚えがあります。
UTDSでも(一応UTDS内輪ではタスク量が最も多いとされる)総務2を務めていました(駒場練は、怖くてあまり顔を出していませんでしたが)。
でも、後から思えば、ディベーターとして前に立つのは怖いのに、なんだかんだディベートに関わり続けたくて、ディベートできない自分がディベートコミュニティから「離れないようにする手段」としての「コミ」だったんだと思います。
きれいに話をつなげるならば、「ディベートには”コミ”っていう関わり方もあって、楽しいんだよ!」っていくらでも語れます(大会のロジや裏方を覗くのは事実めっちゃ面白いと思います+コミ・ACのすごい仲間たちとめっちゃ仲良くなれます。おすすめなので興味ある人はぜひ挑戦してみよう(`・ω・´)b)。実際に今までいくつの大会でコミをやったのか、数えていないので分かりませんが、「コミ」が、私にとって大切な「ディベートへのかかわり方」で、コミとして何ができるのか考え実践することは、それだけで自分にとっては有意義に思えました。
でも、頭の中のどこかには、なんとなく悔しさと、やるせなさと、「これでいいのかな」という微妙な感情があったのもまた事実でした。
4.機会というものは突然に。
こんなコミ人間がディベーターを再開したのは、大沢杯2024。仲良しコミのICUのみくうさんに声をかけていただき、シャドーとして大会に顔を出すことになりました。
そもそも突然シャドーをやろうと思ったのは、直前にあったNEADCの影響なんじゃないかなあと思います。
NEADC 2024は私はコミでしたが(当時のブログはこちら https://utdskomaba.blogspot.com/2024/12/neadc-2024.html )、北東アジアのメジャー大会でめちゃレベル高いにも関わらず、同期がたくさん出ていたことに感銘を受けたのを覚えています。
私がディベートしてないこの1年に、みんなはどれくらい頑張っていたんだろう、どれくらい大会や練習に参加して時間を使っていたんだろう、どれくらい音源を聞いて、マターファイルを漁っていたんだろう…私には何もわからない。
大好きなインステ同期が、他インステの友人が、顔と名前しか知らない同期や先輩も含めて、もう私にはよくわからないレベルまで実力をつけ、楽しそうに、でも真剣に、メジャー大会に参加しているのが、ちょっと悲しかった。
ディベートコミュニティには、コミにしか分からない領域があるのと同様に、ディベーターしか分からない領域がたくさんある、いや…領域の大半を占めている。
その時の私は、これ以上コミだけを続けていても私には意味ないのかもな、と正直思ってしまいました。
そのタイミングでの大沢杯、です。
シャドーとして行ってみたのはいいものの、UTDS合宿で人数合わせでやった以来のBP、できるわけないです。結局終始よくわからないスピーチをしていた気がします。
でも得られたものも多かった。普段GHQ(コミ専用の部屋)に引きこもっていたのでORで大会を過ごすのは久しぶりだったし、私を2年生だと気づかずに(笑)声をかけてくれたKDSのあやちゃんと仲良くなったし、私の知らないディベーターたちとつながるきっかけになりました。
その時から、なんだかんだ、コミだけではなくディベーター・ジャッジとして大会に参加しています。うまんず、KDO、あじばし、ざかん、エリザベ、Seikei Joint、Philosophy Open、銀杏杯、QDO…などなど。
大沢杯でのつながりや、これまでのコミでのつながりのおかげか、はたまた総務2をやっていたために名前だけ謎に有名(?)だからか、「大会にでてみたい」と言ったら色んな人が声をかけてくれました。そのつながりのおかげで、ブランク有ディベーター/ジャッジでも、(結果さえ気にしなければ)なんとかなっていました。
大会後はエアビでわいわいしたり、旅行に行ったり、打ち上げしたり…大学図書館に引きこもる平日とは打って変わって、みんなと楽しめる時間を持てていました。
ブランク有ディベーターの復帰におけるハードルは、コミュニティ内の繋がりによってある程度は緩和されていたようでした。
5.Debating with 後輩
ディベーター復帰からあまり時間もなく3年生になってしまった私には、また別のハードルがありました。
「先輩」かつ「もう3年生」だからか、後輩と組む機会が増えようとしていたのです。
一応ディベートを始めてからは3年目、でも内1年はほぼスピーチしてないし、私が後輩と組んだところで何を教えられるのだろうか。
ふと思い出すのは1年生の時の自分、「ディベートが怖い」から空白期間に突入した自分。
…もし、後輩が、私と組んだせいで大会や練習でうまくいかなくて、ディベートを嫌いになってしまったら、ディベートを怖いと思ってしまったら、…ディベートを辞めてしまったら、どうしよう。
こればっかりは、コミュニティ内のつながりだけで解決できる問題でもありませんでした。
Tokyo IV 2025。言わずと知れた(魔境←ですよね?)国際大会。
当初は出るつもりなどなかったのですが、なんとディベートを初めて1年目の後輩(かおりちゃん)から、組んでくれませんか、と声をかけてもらいました。びっくりしたものの承諾して一緒に出場、5ラウンドで4位-4-4-4-2(逆に最後何があったんだ?)という散々な結果でした。
ペアを組んでくれたかおりちゃんがそれでもすごく楽しそうにディベートしていて、「後輩がディベートを嫌いになってしまうのではないか」という不安は必要なく、救われたのをすごく覚えています。
そんな中でやってきたのが、3回目のUTDS合宿。
参加者リストをチェック、うん…上級生と新入生の人数比がおかしい…(笑)
UTDS合宿は新入生にBPに慣れてもらうことを一つの目的としているので、上級生は新入生をサポートする役割が当然に求められている。
「私と組んだらディベートを嫌いにならないか」それ以前に後輩から「この先輩弱い」と思われるのも悲しいな…と正直乗り気にはなれない合宿だった気がします。
案の定、合宿前に先輩のゆりこさんに長文LINEを送りつけていました(いつかの紅葉杯とderivative)。
その時たくさんのアドバイスとともに言われたのが、
「ディベートの楽しさは勝ち負けではないし、ディベートの楽しさが勝ち負けだと思ってる人は、とっととディベートやめちゃえばいい!!!笑笑笑」
確かにそうかも(笑)
勝ち負け以前に、私だからこそ伝えられる何かが多分あるし、実際自分は勝ち負け以外で楽しんでいるからディベートを続けているんだし、じゃあなんとかなるかも(笑)と思い、割とpositiveに合宿のラウンド練習に参加することができました。合宿では後輩だらけの部屋でたくさんかかわりを持てて、インステ内の繋がりを増やせた(+寝不足過労属性過多ナラティブを広められてしまった?)のも大きな成果(?)でした。
6. 「実力がない」に再び目を向けるとき
ディベーター復帰以降、コミュニティないし「つながり」のおかげでディベーターを楽しく継続していた私ですが、その「楽しさ」にも揺らぎは置きます。
合宿後少し時期が空いて、大沢杯2025、JBP2025に出る予定でしたが、「ペアに迷惑かけそう」という不安が募っていました。
コミュニティのおかげで、結果がよくなくてもディベーターをやれていたのですが、それでも「実力がない」という事実が消えるわけはなく、それに目を向けずにい続けるのもそろそろ限界でした。
じゃあどうしたらいいのか、
…練習、しかないですよね。
私はそれまで、エリザベでろっぴーさんからディベートのイロハを教わった以外、スピーチもジャッジもほぼ独学でした。
でも独学には限界があると思います。自分が今どのくらい実力があって、何が苦手で逆に何がなんとかなっているのかもわからないのに、一人で音源やマター資料を漁ったり、スピ練をしたりしても多分どうにもなりません…少なくとも私には限界でした。
加えて、独学だと「自分がやりやすいスタイル」でスピーチをやりがちですが、そこが意外と自分の課題で、それに気づけない状況が発生します。
そのため、(申し訳ないな…という気持ちを抱えつつ)ペアに頼んで練習に付き合ってもらいました。
こーえんくんやくさかさんには、(3年生相手に)練習にたくさん時間を費やしてくださったことにほんとに感謝しかないです。(私がどれだけメンタル死んでても、懲りずに声かけてくださいました涙涙涙)
2人と練習してて、ちょっと「ディベートの練習」で何が大切なのかわかった気がしたので、以下に書いていきます(あくまでも個人の意見です。)
〇最優先は、自分の課題を見つけること
高校未経験で大学ディベートを始める人がどうしてもディベートがつらくなってしまう原因の一つに、「練習方法がわからない」があると思います。
結局、練習方法は、正解があるわけではなく「自分の課題」を見つけたうえで決めていくものだと思います。
とりあえずスピ練やラウンド練を軽くしたり、ディベートに関する不安を共有したり、今までのスピーチを振り返ったりして、私の弱いところがなんとなく分かってきました(隠す意味もないので全部書きます)↓
・思考速度が結構ゆっくり。モーションを見てからケースやargumentを思いつくまでに時間がかかる
・バーデン(モーションにおいて証明すべきこと)の把握も遅い。
・相手のスピーチのトラッキングもゆっくり(=速いスピーチを聞き取れない)
・原稿を英語で書けない
・原稿に書いたこと以外の内容は話せない。それ故に書きすぎて原稿の枚数がえぐい
・一度言葉につまると繰り返し躓きやすくなる
・語彙力が…汗汗汗
・日常を法律と仕事にcaterしすぎてマター(ディベートにおける知識)がない(かつ、国際法フリーク過ぎて意外とCJSが分からない汗)
・ジャーゴン(ディベート専門用語)を意外とわかってない←これは課題なのか?(笑)
・タイムマネジメントが恐ろしく苦手
結構多いですね(笑)
今もまだどれも完全に克服できてはいませんが、少しでもどうにかすべくスパー(ラウンド練習)に参加するよりスピ練を強化することにしました。前提として自分のスピーチがある程度しっかりしていないと、ラウンドを楽しめないよね、と思ったからです(+スパーは、自分自身がスピーチをできる時間が7分しかないのでコスパが悪い、レベルが高いディベーターが集まる傾向が強いのでメンタルにくる、というデメリットがあると個人的に思っています)。ラウンド練であれば、駒場練のようなアットホームな練習がなんだかんだ楽しいです(笑)
〇スピーチ練習
スピーチ練習で取り組んだこと、色々ありますが一部を書きます
・まずはプレパ練習から
スピーチを作るためのプレパから丁寧に練習。結局プレパで事故ると(特に私みたいな原稿がないと何も話せないタイプの人は)まともなスピーチをできるわけもありません。
過去大会のモーションを見つつ、一緒にケースやメカニズム、winning issueを考えました。ペアがどのような思考回路でモーションを見ているのかを把握して互いにいい塩梅を探していく意味でもプレパだけの練習って大事だと思います。
最初は長めに時間をとって、最終的には実際のプレパの時間(BPなら15分)でPMスピーチが完成しているように練習しました。
大沢杯に際しては、このプレパ練習にかなり力を入れていて、
「アーギュメント思いつく→BOP考える→優先順位をつけて、こーえんから朱里に2つ渡す。→軽くその内容を相談した後は、個人で考える⇒BOPの境界を明確にする!できるだけ具体的に!」
…という感じで、プレパ時間に何をするかを決めていました。
JBPの際も、プレパの中で、何に何分時間を割くのか?をくさかさんと話して具体的に決めていました。
・原稿なしスピーチ?!
結構コスパ良さそう?な練習法です。
初心者向け・古典の簡単な論題をだし、5〜7分程度でプレパし、5~7分くらいで話せる分だけスピーチします。1人だったらGov/Opp好きなほうやればいいし、もう一人いたらGov/Opp分かれて反駁も含めて(PM/LO)やってみるのもいいと思います。
注意事項は、プレパの時もスピーチの時も、一切原稿・メモを書いてはいけないこと!全部自分の頭で思考し、話を整理し、記憶します。
基本的な論題でケースやマターを再確認できるのはもちろん、原稿に頼らない分「言いたいことを英語で言う」力は確実にのばせると思います。また、言いたいことを頭で整理しておくことで、本番のスピーチで原稿作成が間に合わなくても耐える能力も身につけることにも繋がる気がします。
・同じモーションで繰り返しスピーチ
スピ練でスピーチをした際は、同じスピーチを最低3回やるようにしていました。
練習における「一回目のスピーチ」はクオリティが低めだと個人的に思っていて、英語がはちゃめちゃだったり、そもそも言いたいことがまとまっていなかったり、メモが死んでたり、タイムマネジメントをミスったり…うまくいかないことも多いです。
ただ、一度スピーチをすると、どれだけはちゃめちゃなスピーチをしたとて、そのスピーチの課題が見つかります。原稿の書き方、ケース選択は正しかったのか、スピーチの内容で改善できるところはないか、時間配分は適切だったか…色々リフレクションして、修正して、もう一度スピーチする。
そうすることで、完成系のスピーチをイメージしやすくなったり、自分がスピーチを作るうえで苦手なこと・忘れがちなことを認識することができます、反復練習はやっぱり大事です。
・ゆっくり話す!
私は一度つっかえると繰り返し躓くため、「ゆっくり話す練習」をそれ単体でしていました。合唱部ですか?と言われかねない発声練習、スピーチを全部文字起こしして音読する、とか…ペアと練習するときも「ゆっくり話す」意識をして、そのうえで適切な原稿の枚数やケースの数などを考えていました。私が焦ってスピーチをすると、くさかさんが「焦るな~~~」と口パク(と目で)で知らせてくれるので軌道修正もちゃんとできていた気がします。
〇自分の課題の対策法
私の課題の一部の克服方法だけですが書いておきます。
・イントロだけは全部英語で書いておく
一度躓くと繰り返し躓くなら、そもそも躓かないようにすればいいんです(暴論)。私は日本語→英語に変換しながら話す傾向があるので、その変換の過程でどうしても躓いてしまう。そのため、波に乗りやすくすべく、イントロはそのまま話せるように英語で書いて、「また躓くかも」という不安をなるべく減らしていました。
・プレパの最後2分くらいは、日本語を英語に直す時間
これも躓き対策です。最悪のケース、英単語をスピーチ中に忘れる現象が起きるので(一番焦ったのは、「社会主義」という単語がわからなくなり、”opposite of capitalism (?!)”って言ってどうやら伝わった())、難しそうな単語は絶対に確認していました。
また、サインポストは繰り返し言うことが多く、毎回英語変換をしていてはしょうがないので、全部英語で書いたうえでスピーチをするようにしていました。
・原稿は最大2.5枚
A4無地のルーズリーフ片面2.5枚、紙は横向き…これが私が「7分」で話せる原稿の最大枚数です。(1枚に1つケースを書くので、ケースは2つしか話せません。)当初は7枚くらい使っていたのでかなり削減したと思います。
・付箋をフル活用
原稿に書いたことしか話せない…ということで原稿をなるべく整理すべく、途中から原稿に付け足す部分は全部付箋に書くようにしていました。付箋に書いて元の原稿に貼ればどのタイミングでこの話をしたいのか順序が整理されて分かりやすいからです。(付箋はペアとのメモの共有にも便利なので個人的におすすめしたいです。)
〇練習で常に大切にした(したい)こと
失敗を恐れないこと!楽しむこと!
練習は失敗やミスが許される場所だ!
以上!!!
…雑ですが、ディベートを本気でやろうと思ったらかなりの時間を費やすはずなので、意識的にでも「楽しむマインド」は持った方がいいです。
練習を楽しむ(個人的には1人ではなく複数人で一緒に練習すると楽しい!)、失敗も楽しむ(「この音源結局何言ってたんだろう?笑笑笑笑笑」)、成長を楽しむ(「今日15分プレパで結構まともな原稿書けたのすごくない?✨」)自分にかかわってくれるコミュニティの仲間との繋がりを楽しむ(「やっぱ駒場練しか勝たん」「練習後にご飯いこー!」)、隙間時間にコミの仕事も楽しむ(「キャラクター投票とかやったらおもしろそうじゃね?@sunsuncup」)…楽しめる要素がたくさんあるのがディベート。
全部欲張ってみてもいいし、一番楽しい要素を見つけてみてもいい。うまくいかなくても悩んでも、ちょっとでも期待してるなら、思い切って練習を覗いてみてください、思い切って仲間に声をかけてみてください。みんな絶対助けてくれます。自分自身に「楽しみたい」という気持ちがあれば、いつだって楽しめるのがディベートだと、今では思ってます。
…そんな感じで練習をして大沢杯・JBPに出たのですが、大沢杯はとにかく楽しかった(モーションが面白すぎるせいかもしれません&謎の方向からimpactを立てて自由すぎるスピーチをしたからかもしれません(笑))し、JBPはブレイクは叶わなかったものの自分の中では過去最高のスピスコをとれて嬉しかったです!(悔しくて真っ赤な目で国分寺を徘徊したあげく、駅のベンチで隣に座っていた少年に慰められたのはいい思い出())
7. BPジャッジをやろう(!?)
JBPが終わっても燃え尽き症候群にはなってはいられませんでした、Tokyo Mini 2025です。Advisorという(一歩踏み間違えれば老害になってしまう(…????))役職を務めていたのですが、人数の都合上当日はジャッジorシャドーかな…という覚悟を予めしていました。
案の定、2日目のアルファベットMiniのほうでジャッジをすることになりました。
…ということで、大会でのBPジャッジ経験が少ない&駒場練でしかBPジャッジをしていないため、リハビリを兼ねて大会前に後輩と(平日に8時間連続?の)ジャッジ特訓をしました。
個人的な意見ですが、ジャッジはある程度「誰かに教えてもらわないと」うまくできるようにならないと思います(独学はちょっとしんどい)。特にBPジャッジは、NA/Asianとは異なり、2サイドの単純な比較ではなく、Contributionという謎概念で4チームの勝敗をつけるので、ある程度理論的に、どのように評価をするのか知ることは有意義だと思います(WUDC Manual、あれ偉大です、読みましょう)。
そのうえで、ちょっとレベルの高いラウンドを見てみるといいと思います。私は個人的にSilver Cupの録画が大好き(オーソリが集まっているので結構レベル高い&ジャッジ養成大会なのでスピーチが普段ほど速くない。youtubeで検索すると出てきます。)でよく聞いているのですが、その練習の際には海外大会のガチオーソリばかりが偶然集合してしまった()ラウンドの音源を聞きました。
当然、スピーチは情報量が多すぎてすぐには処理できるわけもないのですが、レベルの高いラウンドは各チームが論をしっかり詰めてきた状態でジャッジは評価をするので、どこを比較するかを考えるとてもよい勉強になります。また、練習の際は(とりあえず言っている内容が理解できるまで繰り返し音源を聞いてから)デリバレーションの時間をめっちゃとって、納得いくまで評価のjustificationを考え、BPジャッジの思考に慣れることを意識しました。
そのうえで、自分の最大の課題は「情報の処理の遅さ」なので、メモをとりすぎないように、「1チーム/2ディベーターで1枚まで」という制限を付け、必要な情報だけをメモする、聞きながら情報を取捨選択する練習をしていました。
そんな感じでやってきたTokyo Mini。R2の武力紛争法モーションに一人ORできゃっきゃきゃっきゃ(陽キャを通り越してもはや子どものよう)しつつ、なんとかジャッジ兼コミを乗り切っていました。私は本来ジャッジ不足の埋め合わせ要員のはずでしたが、AC陣がBreak Eligibleにしてくれた(?!)ので、3ラウンド(messyなOAをして大謝罪な場面もありましたが)を経たのちGrand Final Panelにアロケされていました。
…?
なんで?!
今までGFのジャッジしたことないし、1年生大会でしかJudge Prizeもとっていないので何かの間違いだと思いましたが、AC陣はミスではないと言い張るし個人的にも(そりゃ普通に)嬉しかったので、楽しくジャッジさせていただきました。状況の理解には時間がかかりましたが、いい思い出になりました。
8. 「ディベート」って「楽しい!」という話。
最後に、「ディベートは楽しい!」ってことを強調したいです(maybe derivative but different to some extent!)
ディベートはつらいことも多いです。頑張ればすぐに結果が出るわけではないし、練習もそれなりに頑張らないとうまくはなれないし、結構時間使うし、英語難しいし…でも、
マインド一つで大きく変わります。
勝ち負けがディベートの魅力ではなくて、楽しみたいって思えば(コミュニティの仲間がめっちゃいい&楽しめる要素が多い ので)本当に楽しめるのがディベートのいいところ!
怖くなったらちょっと距離を置いてみてもいい(また「やりたい」って思ったらいくらでも仲間が助けてくれます)、怖くても諦めずに頑張ってみてもいい(いつかきっと楽しい瞬間がやってきます)、
少しでも、ディベートにまだ期待しているなら、楽しみたいって思いがあるなら、どんな形であっても(ディベーターでもジャッジでもコミでもオーディエンスでも!)ぜひ続けてほしいと私は思っています。
すぐに頑張る気になれなくても、コミュニティの仲間が必ず支えてくれると思います。私もそのおかげで、ブランクがあってもディベートを続けています!
私自身も、ディベートを続けるか迷っている人、悩んでいる人、怖さを感じている人を支えられる存在になりたいです。勇気を出して練習に来てくれた人、声をかけてくれた人を助けるのに加えて、一歩踏み出せずに立ち止まっている人を見つけてあげられる人になれたら、私のこれまでのディベートでの経験はきっと活かされるんだろうと思います。
最後に
2025年の一年は、私にとってディベートへの向き合い方が大きく変わった大事な一年だったと思います。関わってくださった皆さん本当にありがとうございました!
2025年は大会にたくさん出て、なんだかんだたくさんコミもやったので、今後も(2026年も)挑戦していきたいので色々誘ってくださると嬉しいです〜よろしくお願いします!!
p.s. 大会を作っちゃった!という話。
私のuniqueness「コミやりすぎ」。
学部を卒業するまでに何かしらそのノウハウと無駄に多い経験を還元できないか?と思った結果の「大会作っちゃいました」です(笑)
くさかさんがたまたまTwitter(現:x)でつぶやいていたのに便乗して、作ったのがNAジャッジ養成大会「Gold Cup」。
私は大会においてはコンセプトが超重要だと思っており、ディベート界における受容もちょくちょく調査しながら、大会を作るのを楽しいと思っています。
私自身ジャッジを始めるのに苦労した(むしろ怖かった汗汗)ので、まずは最も基本的なスタイルNAで、ジャッジレクチャーも(くさかさんフル協力のもと)がっつり開催して、ジャッジに挑戦するハードルを下げるべく構成を考えました。
賛否両論ある大会だったかとは思いますが、この試みはすごく有意義だったと思いますし、参加者の皆さん(特にcompetitive judgeのみなさん)にとって良い学びの機会となっていたらめっちゃ嬉しいです!(くさかさん&協力してくださった皆さんありがとうございました!)
ちなみに2月にTDをやります「InfiniTEA Cup」、参加のハードルをとことん下げたNA大会になってるので、気軽に気軽にお越しくださいませ!
拙い長文でしたが、お読みくださりありがとうございました!

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