Gemini Cup 2017 感想文 CV. Takada


 初めて論壇に立ったあの日から今日まで、私iTVは数多くの相棒に恵まれてきた。でも明日が世界が終わるのだとしたら、ーいや、世界が終わらずとも、今聞かれるとするのでもいいのだけれどー そしてそこで思い出に残るディベーターを一人挙げろと言われたら、私は高田の名を口にするのかもしれない。

 試合は教室だけで成立するものではないし、大会はディベーターだけで行えるものではない。大会運営の皆様のご尽力があり、ジャッジの皆様のご厚意があってこそその恵みは享受できる。
 そしてそれは、日々の練習にも言える。UTDSという空間は、アプリオリにあるものではない。できる限り多くの人に心地よい世界を作ろうと、真摯に、直向きに努力する者の献身が、それを存在せしめるのだ。
 国内渉外、高田は、まさにそんな奴だ。彼は今日も言うのだろう、「俺は大したことしてないよ」と。大会と大学の橋渡しという、決して容易ではない仕事をこなしながら。


 Gemini Cup 2017 感想集第一弾、高田 (Tokyo B)編。熱く、熱く、どこまでも熱く。

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 こんにちは、先日のジェミニカップで幸運にもグランドファイナリストになれて流れで感想文を引き受けた高田です。僕にとってこの大会は貴重な体験をさせていただいたとても印象深いものとなりましたが、それも大会運営をしてくださったコミの方々、直前期にも色々最後まで面倒を見てくださった先輩方、練習たくさん付き合ってくれた同期、そして何より一緒に戦ってくれたチームメイトのおかげです。この場を借りて先にお礼申し上げます。

 ブログにのるからにはできるだけ自己満にならないようにしようと考えましたが、そもそも感想文の書き方とか目的とか結局わからなかったので、ホントにただの自己満の感想文になってしまいました汗
 どんな感想文がいいとかわからなかったので、大会までに何があってどう感じたのかをつらつらと書いていきます。

高田。まさに高田。
光速で感想文を提出してくれるあたり、やはり謹厳実直の人。私にはできぬ芸当。

パートナー
 僕はこの大会にTokyo Bとして柴田とさゆりと組むことになりました。今年もチーミング決めの時点で割ともめたので(僕たちの代は割と特異的で、けんさーしてる人が多い上にコミット度のスペクトラムが広すぎて適性マッチングが難しかった)、先輩に決めてもらいましたが、実はこの二人とは練習ですらチームを組んだことがほとんどありませんでした。
 柴田とは多分入部してから練習で2,3回だけ、さゆりとも一回組んだことあるかないかのレベルでした。
 そんな感じでどんなチームになるか全くわからなかったんですけど、まあなんとなくバランスは取れてそうなチームだな、って思ってました。(実際は合わないことも多々ありましたが…)

自主練
 ジェミニ1ヶ月前になり、練習を始めないといけない時期になりました。この時は僕は勝手に去年の先輩たちのように空きコマで自主練しまくるのかな、なんて思ってました。しかし、ここでまたしてもうちの代の特異さに気付かされました。結局、全然自主練できなかったのです汗。眠れる獅子スタイルであまり積極的に動かないTokyo A(iTV,隆之,栗原)に、地味に忙しくてなおかつ朝に弱いTokyo B(僕ら), うちの代で上から忙しい順に選んだかのような面々のTokyo C(熊井、大島、小林)、などなど、、、
 なんか想像してたのとちょっと違う??!と思いつつ僕自身S1タームは忙しかったので、ひとまずS1の間はチーム内でプレパ練に集中しようというスタンスになりました。が、結論から言うとプレパ練すらまともにできませんでした汗。朝に弱いのに3人同時に集まれるのは1限しかなく、必ず誰かが1限に用事あったり、遅めの起床をかまして結局3人同時に集まることはありませんでした。S1は結局チームというより個人でリサーチをしたりして練習するスタイルになっていました。


自主練
 S2に入り、時間に余裕ができ、残り2週間となってさすがに焦りを感じた僕らはラウンド練を空きコマにしだしました。この時期は比較的多めに空きコマ練をやりましたが、対戦相手は90パーセントくらいTokyo Cでした笑。最後らへんはお互いもう飽きてただろうけど毎回同じ相手なのに練習付き合ってくれて感謝してます。m(_ _)m
 そして何より、いつもいつもジャッジを心よく引き受けてくれた隆之、iTV、栗原には本当に頭が上がりません。。ありがとう!

Tokyo
Bの
三人衆。
(一人絵画だって?気にしたら負けだよね!)

正規練
 空きコマ練で量をこなしていく中で、本郷練や、先輩や他大が来てくれた駒場練は、特に学ぶものが大きい質の高い練習となりました。例えば、特に僕はリプライが苦手で、何をすればいいのかいまいちわからないままやってましたが、栗田先輩にこのラウンドだったらどんなクラッシュを作ってどんなふうに相手のfailureを指摘すれば良いのかなど細かく丁寧に教えてもらったり、資料をもらったりして、ジェミニ本番では、少なくとも意味のあることをラウンドに残せるようになったかなと思います。ジュリアスさんや渋谷さんにも、exampleを出すときには帰納的にではなく演繹的にせよ、などためになるフィードバックをいただきました。毎度思うことですが、UTは本当に質の高いフィードバックをしてくれて頼りになる先輩が多いです。ジャッジしてくれた先輩方はもちろん、ラインでの長文の質問にも丁寧に答えてくださった先輩方、ありがとうございました。m(_ _)m


予選当日
 相模原は僕には遠すぎました汗。特に僕の家からは1時間40分かかってしまうので、時間に余裕を持ってつくように出発すると5時に起きねば、ということになってしまいました。そのかいあって一番のりになりましたけど。(さすがに早すぎた汗)
 第一ラウンドは、KDS Eとでした。実はこのチームとは本郷練でやったことがあり、当たるのは二回目。本郷練の時は負けてしまい、リベンジを試みるも負けです。容赦なくいきなりバブルに追い詰められました。あと一回でも負けるとブレイクなしです。幸先の悪いスタートを切りながらも、R2、3はなんとか勝ち、R4は出来る限りの事はしてバブルのまま予選を終えました。


本戦
 本戦の日の朝、緊張していたのか、体が相模原モードのままだったからかはわかりませんが、早く起きたので、またもや早めに到着しました。あれ、柴田遅くね??と不安に思いながらレジ落ち2分前に全員揃いレジ完了。ブレイクアナウンスメントが始まり、R4は感触から言うと勝ったのでは??と思っていましたが、なかなか自分たちのチーム名がコールされないのであれ、まさか負けた??と焦りました。結果、12位くらいで呼ばれて安心しました。(上位16チームしか行けないので割とギリギリ?)ホッとしたのもつかの間、すぐにオクトです。相手はKDS E。うげ、またかよ。。なんでこことこんなに当たるん??!って感じでしたが、今まで負けてきたもののそんなに苦手なタイプではないので、終わりよければ全て良しスタイルでこの最後の最後のリベンジラウンドに臨みました。そして実はこのオクトファイナルが自分の中で一番のハイライトになりました。いつものごとく相手もガンガン分析を詰めてきて、苦戦を強いられました。ただ、今回は相手も大事なところを詰めきれてない?!と思ってリプライスピーチを作ってるとラウンドの後半からそこががっつり埋まり初めて、うーん、まじか、、ってなりました。それでも、このまま負けたくなさが募り、先輩から教えてもらったことを意識して「リプライでは反論ではなく、相手の話が的を得ていないという指摘をする」系にして構成し直しました。最後に自分のリプライが回ってきて、ミスをしないよう注意深くスピーチをしきりました。まあベストは尽くせたかな、と思い(もちろん改善点は山ほどありますが)結果発表を待ちました。とてもclose roundになりvotesplitでしたが、結果発表のスライドでKDS EのロゴがフェイドアウトしてTokyo Bが残った時はおもわず立ち上がって「よおぉしっーー!!!!!」て大きな声を上げてしまいました笑。ずっと勝てなかった相手で、負けたら終わりの一番大事なこの勝負でギリギリ勝って、この時が一番嬉しかったです。
 クオに進出後はプレパ部屋も与えられ、いよいよブレイクした感が出てきてやっと前に進めた感が出ました。クオファイはICU A,セミファイはKDS Kでどっちも以前に何度か当たったことがある相手でした。相手の強さは十分知ってるし、下手したら大敗しかねない手強い相手でしたが、個人的にやりやすいサイドだったのもありなんとか勝てました。ようやくたどり着いたGFはちょっと慣れないモーションでなにがモーションのコアなのかもわからずファーストはイマイチなスピーチをしてしまいましたが、後のスピーカーがうまく盛り返してくれ、リプライでは突くべき点も見えて後悔しないよう全力でリプライをしきりました。今思うとあれを言い忘れた、これを言うべきだった、などたくさんありますが、多分それはみんなも一緒でこれが今の実力なんだと思います。
 GFの結果は惜しくも負けてしまいましたが、それでも先輩同期がいろいろ祝ったりしてくれてとても嬉しかったです。また、その場にいなくてもラインで祝福してくれた先輩、同期、ありがとうございました。ホントに幸せでした。

おめでとう!
高田主人公のUTDS小説を書きたくなるような格好良さでした。

7 大会を終えて
 Team prizeの発表中、ブレイクしたチームが前で順々に表彰されている時、改めて気づかされたことがありました。それはすごく当たり前のことなんですが、ディベートはチームプレイなんだな、ということです。というのも、個人で見れば、自分より遥かに上手い同期がセミファイナルまでに敗れていたり、ブレイクすら失敗してしまった人もいました。だけどそんな中で自分たちは決勝までたどり着けて、Grand Finalistになることができました。運の要素もあると思います。それを考慮しても、自分が思った以上にこのチームは『チーム力』が高いのかもしれない、そして自分はどれくらい貢献できたかわからないけどとにかくそのうちの一人である、ということを考えるととても嬉しかったです。ディベートをよく理解していてどんなに難しい局面でも正確なスタンスとマターを提供してくれていた柴田、英語がうまくて多くの分析・勝ちマターをdeputyから詰め込んで勝利を引き寄せてくれていたさゆり、二人とも本当に頼もしいパートナーでした。もちろん全部が全部最高だったなんて言うつもりはなく、僕ら自身が自覚している通り(笑)、コンフリクトはたくさんあって今でも気にくわない点はあるしそちらもあるだろうし結果が良かったからってまあいっか、みたいになることはなかったけど、それでも、ことラウンドが始まれば後のスピーカーの力を信頼してるから多少失敗してもめげずにバトンタッチできたし、勝ちの材料を完成させてくれているからこそ自信を持ってリプライができた、というのは確かです。本当に心強いパートナーでした。
 どのチームもそうだと思いますがGeminiはパートナーと長い間練習する大会の1つで、その過程で色々なことが起こると思います。Tokyo Bもいいこと悪いこと両方あって、安直に最高だった、なんて決して言えないんですけど、僕はまたいつかこの3人で組みたいな、と思います。この先はそれぞれディベートとの関わり方も変わってくるかもしれないし、どうなるかわからないけど、今回の経験がこれからも3人をつないでくれることがあるような気がします。そしてその時は今よりももっといいチームになれたらな、って思います。
 最後に、この大会に関わったコミの方やディベーター、世話してくれた先輩方、切磋琢磨してくれて本戦では応援してくれた同期後輩、こんな経験ができたのもホントにみなさんのおかげです。ありがとうございました。

 以上が僕がGemini Cupで感じたことです。長文失礼いたしました。

目線をくれないTokyo B。白さが際立つTokyo B。


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予告
不定期連載、Gemini Cup 2017感想文シリーズはまだ続く。次回の執筆者や如何に。
今後もうねり続けるUTDSブログから目を離す勿れ。


コメント

匿名 さんのコメント…
いやもうほんと高田ええ人や
まるる さんのコメント…
ちなみに↑は儂ではないが儂もたかだの良い人さと正直さに心を打たれたり😌