ワールド体験記 その9
こんばんは、犬束です。
久しぶりに更新です。ようやくテストも終了して(レポートは一つ残っていますが)、今韓国に来ています。今日はADIの2日目でした(1日目はレクチャーなどはなかったので、今日が本格的なスタートですが)。ADIの模様も多分更新すると思います。
今回はワールドの予選最終ラウンド、R9です。
Motion: THW ban the publication of political opinion polls.
1位 Closing Opposition ASSUMPTION C(タイ)78点,74点
2位 Opening Opposition UNI OF TOKYO A(うち)犬束75点,城谷69点
3位 Closing Government SWING H 72点,70点
4位 Opening Government YEDITEPE A(トルコ)65点,63点
YEDITEPE AとSWING Hは前回のラウンドと同じチームだったので、なんだか少しがっかりな感がありましたが、ASSUMPTIONの名前を見つけて「おぉ~」と思いました。
motionは世論調査の結果を公表しないというもので、正直あまりargumentが思いつかないままプレパ時間が終わってしまいました。思いついたargumentは国民の知る権利を守るというものでした。
OGは前回のラウンドでCGで突飛なextensionを出したチームでしたが、正直なところこのラウンドで出したargumentもいまいち分かりませんでした。メモはけっこう取っているのですが、本当に何が言いたいargumentだったのか分からなかったので、内容は省略させていただきます。
ぼくのLOのスピーチでは、まずPMが出したargumentの内容をとりあえず脳内補完で予想してrefuteをして、argumentの説明に入りました。民主主義国家では、例えば大統領選挙の時など、国民が政治的な決定をする権利を持っている。情報というのは、ないよりはたくさんある方が国民がよりよい決定をする助けになる。例えば、国民がどの政党を支持しているか、どの候補者を支持しているか、どの政策を支持しているか、などを知ることによって、他の国民がどのような考え方を持っているのかということも考慮しながら自分は選挙の時にどの候補者に票を投じるべきかなどを決めることができる。このように、情報がある方が国民がよりよい決定を下せるのならば、政府は国民により有益になるように公開できる情報はできるだけ公開するようにする責任がある。故に政府が情報を公開することは重要であるし、逆に国民が知る権利を保っていることは重要である、という感じの説明をしたと思います。
もうひとつ、政治家の視点から重要なargumentを出せたなぁと、振り返ってみて思いますが、ラウンド中はそこまで頭が回っていませんでした。
DPMのスピーチも正直なところ内容がよく分からなかったので省略します。
DLOはぼくのパートナーだったのですが、彼がこの時に自分の作ったargumentの内容を公開してほしくないと言っていたので、こちらも省略することにします。
MGは二つextensionを出していました。まず一つ目は何故世論調査が悪いか、という話でした。国民はlong-term benefitよりもshort-term benefitの方に目が向きがちであるから、世論調査をするとその結果はshort-term benefitがある政策に支持が集まりやすい傾向にある。政治家はなるべくより多くの国民の支持を集めようとするので、結果として政治家がlong-term benefitよりもshort-term benefitを重視した政策をとるようになって結果として政策が悪くなる、というような議論でした。ここでぼくが「でも、世論調査なしでどうやって政治家は国民の意見を知ることができるのか?」とPOIで訊きました。たしか、選挙でその候補者を選ぶということは、任期の間はその候補者を信頼するということだから、任期満了すれば国民の信頼を受けていない政治家は次の選挙で選ばれないので問題はない、というようなことを言っていたと思いますが、あまりうまい返しを向こうがしてこなかったので、けっこういいPOIが出来たな、とうれしかったです。二つ目はhuge variation of political opinion pollsというsignpostだったのですが、メモがこれしかないのであまり何を言っていたかはっきりとは覚えていません。でも、たしか結果が改竄されたりする可能性があるという話だったと思います。
MOの出したextensionはpromote better political environmentというsignpostでした。自由民主主義国家の国民はそれなりの教育を受けている人が多いから、世論調査だけを理由にコロコロ自分の意見を変えるような人はあまりいない、彼らはそのような情報を自分で判断して参考にするだけである、と言った上で、しかしこのような世論調査は国民の表現の形の一つであるから、freedom of experssionを守るという意味で重要なのだ、と言っていました。また、政治家にとっても、国民の意見を参考にしつつより良い政策を作ることができるし、政治家は国民の代表であるという面から考えても彼らが国民の意見を知ることができるというのは重要なのだ、という話でした。このspeakerが78点でしたが、確かになかなかいいdebaterだと思いました。
Whipは省略します。
このラウンドでは、ぼくは9ラウンド中で最高の75点を取れました。principleを頑張って深めようとした姿勢が評価されたのかもしれません。自分たちのsideが守るべき価値をしっかりと出して、それが国民というactorにとってbenefitになるというところまでちゃんと説明できていたということでしょうか。
ちなみに、ラウンドが終わった後にASSUMPTIONの二人と意気投合して、一緒に夕食を食べながらいろいろ話をしました。やっぱり海外の人と話すのは面白いですね。でも、ASSUMPTIONの二人は英語がかなり早かった気がしました。ラウンドの時も夕食の時も、聞き取るのにすこし苦労しました…。
さて、だいぶ終わるのが遅くなった感がありますが、ようやく9ラウンド全部書ききりました!また総括みたいなものを後で書くかもしれませんが、ひとまず終了です。
コメント
ADI体験記もぜひ頼むね!
めげることなく、こつこつ工夫していれば、誰かがどこかで認めてくれるといういい証拠じゃないかな。
・・・ところで、ADIで大活躍したんだって?早く詳細を報告してちょ。
こっちにいる人間は、ADIと言ってもどんなイベントなのかいまいちよく知らないので、ジョニーのレポートを楽しみに待ってます!!