☆HKDO感想文☆ written by 栗田



こんにちは!UTDS2年の栗田と申します。今年2度目のブログへの登場になりますー
ブログ担当にHKDOの感想文を頼まれて、間違えて引き受けてしまったので、ノービス終わった後で今更感はありますが、この度は自分に感じたことを書き連ねていきますー
あらかじめ言っておきますが、別に大した話は書いてませんので、特に何も期待せず読んでください。

I.       大会出場までの経緯
今回自分は慶応の同期にして今となっては国際オーソリとなった、ますしょうこと増田翔と組んでHKDOに出場しました。実は、諸事情で去年のJapan BPに出場できなかった時に、HKDOは一緒に出よう、とかなり前からこの大会に一緒に出る約束をしていました。
お互いHKDOが今年ディベーターとして出場する唯一の国際大会だったこともあり、しっかり結果を残して日本に帰りたいと考えていました。具体的には、ますしょうがQFで負けるというジンクスを背負っていたので、HKDOはそのジンクスを突破してSFまでは少なくともいこう、と目標を定めて挑みました。

II.      大会について
HKDOは、前から噂で聞いていた通り、なかなかレベルが高い大会でした。ディベーターも色々な実績を残している人がいて(僕は海外事情に対して無知なので、具体的なことは何もわかりません笑、だいたいますしょうの情報の受け売りです)、モーションもジャッジも負けず劣らずレベルがとても高かったです。

以下、大会のダイジェストですー

Round 1: This House would require MNCs to appoint/hire persons under 35 for at least 30% of positions in their Boards of Directors and upper management: CO

実はHKDO一の謎モーション笑
いかに年齢や経験年数が本質的に大切か、そしていかに30%という数にしなくても相手のbenefitを全て達成できるかを普通に話して、1位をとりました。
なんでMNCなのかはディベートの中で一切触れられず、結局分からなかったのですが、ACによると「Multi nationalであることなんてどうでもいいんだ!大きな企業ってことだ!」ってことだそうです(じゃあlarge corporationsって書けよ

Round 2: The House believes that the feminist should support #‎ShoutYourAbortion (#ShoutYourAbortion is a viral hashtag meant to encourage women to speak up about their abortions): OO

Round 2はどこで当たるのかなーと呑気にマッチアップを眺めていたら、周りのチームが全てめっちゃ強いやばいラウンドにぶち込まれました笑
後からタブを見て分かったのですが、前のラウンドで結構高いスコアをもらっていて、おかげ(?)でround 2からデスラウンドに
そしてモーションも、一見するとガバゲーなmotionで、これは死んだなと思っていましたが、前見たディベートのちょっと似たモーションのケースを改造して流用して、なんとか2位をとりました。(そして意外にもガバゲーじゃありませんでした)
この時1位はCOに取られたのですが、1位のとり方や、ジャッジのリフレクで得たアドバイスなど、何かと学ぶことが多いラウンドでした。
ただ個人的に一番の教訓は、普段から色々なケースをストックしておいて、落ち着いてそれを流用することが安定して勝つために大切だ、ということでした。たった15分間で難しいモーションを一から分析していてはオープニングとか絶対間に合わないので、普段から他人のケースを見て、それがどう他のモーションで使えるか考えることが特にBPだと重要なのかな、なんて思いました。まあ自分の頭で考えないと何にもならないというのも確かなので、そこら辺はうまくバランスしていく必要はありますが

さて、話を戻すと、次は初日最後のラウンドのR3。自分のチームの目標は初日で7点を取ることでしたので、R3で2位以上取れればいける、といき込んで臨んだ、そんなR3のモーションは

Round 3: This house believes that the West should replace Saudi Arabia with Iran as its primary partner in the Middle East :OG

ここでまさかのガチIR。そしてまさかの3年連続Iranmotion。実は前日Iranについてちょっとだけ調べていたので、いけるかと思いきや、サウジのことがわからず爆死。というかなぜreplaceしないといけないのかのburdenをどう果たせばいいかわかりませんでした。当然のごとく4位でした。知識不足を痛感させられました。

こんな感じで、1日目は結局5点しか取れず、しかも最後4位という非常に嫌な終わり方で、ますしょうとしょんぼりしながら晩御飯を近くの店で買って食べてさっさと寝ました。
余談ですが、こういう時の気持ちの切り替えというのもとても重要だと思います。まあ僕は気持ちの切り替えが苦手なので

Round 4: THBT the state should provide poor students with full scholarships AND pay them at least the minimum wage to get college degrees as a major part of its poverty alleviation strategy : CG

とりあえず1位をとって昨日のR3を取り返そう、という姿勢で迎えたラウンド。結局オポが勝手に死んで、割とすんなりと1位を取ることができたものの、そこまでいいディベートはできなかったな、ということでなんとも言えない気分で終えました。
しかし、ここでちょうど東大が慶応に梅子杯のGFで勝って優勝したとの報告が入り、僕は機嫌を完全にとりなおしました。そして次はR4。

Round 5: Info: Microagression refers to a subtle but offensive comment or action directed at a minority or other non dominant group
TH regrets the strategy of publicly shaming people for micro aggressions :OG

ここで3点取れれば、かなりの確率でブレイクできる、ある意味正念場のラウンドでした。ケースはすぐに思いつき、分析も色々思いついたものの、ちょっと自分のスピーチが微妙でした。ニュアンスが伝わりきってないのではないか、と不安になりながら結果を待っていたのですが、ジャッジは神ジャッジで、自分の言わんとしていたことを全て汲み取ってくれていて感動しました。結果は1位で、あとはスコアをしっかりとればブレイクできる状態になり、一安心。

Round 6: THBT ASEAN(Association of Southeast Nations) should sanction its members for environmental disasters that have international effects. ;CO

ここで点数を取って、上位ブレイクしたい、と考えながら迎えた最後のラウンド。まさかのIR第2弾。しかも、ぶち込まれたラウンドが、他の3チームが全て12点チームでASEAN出身という
さらに、CGのアルフレッドが新たに、モーションを肯定しているか肯定していないか限りなく怪しい「Corporationだけsanctionします」というモデルを立ててきて、全く対応できず死亡。2位以上はないことは明確だったので、わんちゃん3位になってないだろうかと願いながらブレイクナイトへ。
しかし、結局、最後のラウンドは4位で、そこそこ下位でのブレイクとなってしまいました。
とはいえ、ブレイクはブレイクなので、ここから頑張っていこう、とますしょうと励ましあって、翌日を迎えました。

Octo-Finals: This House Believes That states should financially incentivize intermarriage between different ethnicities :OO

このラウンドは僕がしくじりました笑
相手のintegrationの話に返すために、逆にethnic divideが深まる話を立てようとしたものの、結局かなりradialに聞こえてしまい、返ってチームの印象を下げてしまう結果に。
パートナーがうまくやってくれたおかげで勝てたものの、結構凹みましした。
ただ、その時ジャッジから頂いた名言が本当にカッコよくて、次のラウンドで頑張ろう、と思えました。
Half of debate is about learning to cope with your failures. Whenever I lose a debate, I always try to think of it as an opportunity to learn.
さすが一流のジャッジは、リフレクも本当に一流でした。
余談ですが、僕もこの言葉にはすごく賛同します。偉そうなことを言えた身ではありませんが、結局ディベートを継続する上でも、上達する上でも、いかに自分の負けを受け止めて、それをいい方向に転換できるかがとても重要だと思います。実際振り返ると、負けまくった時期ほど自分は上達したと思いますし、負けの中には必ず上達のためのヒントがあると思っています。

という話はさておき、いよいよQF、一旦の目標のSFまであと一歩。気を引き締めて臨んだQFのモーションは

Quarter-Finals: This House Regrets the dominant narrative of women as non-violent and vulnerable in conflicts and humanitarian crises : CG

ジャッジ陣を見たら、なんとそこにはシャーミラが!正直めちゃめちゃ緊張しました、そしてここは本当に下手なスピーチをするわけにはいかない、と思いました。
そしてモーションが難しい。お互いの話はなんとなくわかるけど、ちゃんと立てようとするとどうすればいいかわからない
そう言いながら、色々なアイデアを持ってラウンドに臨みました。
OGは男がかわいそうだとか、女性が敵に狙われやすくなるといった話をしていました。幸いマターは残り、CGとしては女性が何もできない、無能な人物として扱われて、かわいそうな上に女性が主体的に行動して資材とか集めたほうが多くの人が救われる、といったことを言いました。
結構自分としては満足のいくスピーチができ、感触もそこまで悪くなかったので、SFまでもしやいけたのでは、とか考えていました。

しかし、結果はSFへの進出ならず。正直悔しかったです。
しかし、ここでシャーミラから頂いた言葉が本当に嬉しかったです。シャーミラ曰く、”It was a really really good round. I felt like I was watching a worlds open break round! And it was really really close. If you had been in another room, I think you would have passed. So I’m really sorry that you guys had to lose here, but it was a really good debate.”
正直、シャーミラに褒めてもらえただけで香港まで来てよかったと思いました(このとき横でますしょうは泣きそうになってました)。

というわけで、結局目標のSF進出には一歩及ばなかったものの、現時点での自分の力を出し切ることはできたと思っています。そういう意味では満足のいく大会でしたが、やはりもっと上を目指したいな、と同時に思う大会でもあったので、これからも頑張っていきます!

III.    全体を通して思ったこと
これまでの内容だと、誰のためにもならない小学生の日記みたいな感じになってしまうので、全体を通して思ったことを書きます(まあこれから書くことも別に誰のためにもならない気がしますが)

まず、組んでくれたますしょうには本当に感謝してます。お互い程よく独立して考えることができたおかげですごくやりやすかったし、メンバーでマターを絶対に出してくれるからウィップも安心してできました。そして中国語を話せるおかげで街中でも安心でした笑

次に感じたのは、やっぱり国際大会に参加するべきだな、ということです。もちろん勉強という意味でもそうです。普段接することがない他の国のディベートサーキットの考えに触れることは発想を広げることにもつながりますし、単純に海外のすごくレベルの高いジャッジにみてもらうことはすごく有益です。しかしそれ以上にやっぱり国際大会は楽しいです。とにかくディベーターからジャッジから普段の生活までとても刺激的です。僕は語彙力がないのでうまく表現できませんが、国際大会の素晴らしさを改めて感じさせられました。

そして何より感じたのは知識の大切さ、というか自分の知識不足です。特に自分はIRの知識が薄いので、IRモーションが出るたびに爆死してました。もっとちゃんとリサーチして、知識を身につけないといけないな、ととにかく痛感しました。まあ、要するにリサーチしましょう(というかリサーチちゃんとします、すみません)、ということで、それ以上でもそれ以下でもありません。

というわけで、結局ありきたりなことしか書けなかったのですが、僕の感想はこんな感じです。

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