Tokyo Mini感想文by志穂ちゃん

続きまして東京Miniの感想文を我らが志穂ちゃんに書いてもらいました!
志穂ちゃんの真面目さとTokyo Miniへの想い、そしてパワーさんの素晴らしさが存分に詰まった記事です!それではどうぞ!


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UTDS2年の堀口志穂です。東京ミニの感想文を書きます。この大会は個人的に大切な大会だったので、結果が悪くてもちゃんと記憶に残したくて大会前にみづきちゃんに感想文を書くことを申し出たのですが、実際に終わってみたら上手く言語化できるようなことがなくて数え切れない程書き直してました。でも大会からしばらく経って色々整理できてきた次第です(´・_`)
でもやっぱり文才がないので、言葉で表せないと思ったものは、どんな言葉でどう書いても書き足りないという事が分かりました。かなり長いですが、時間があったらお付き合いください。

n  2年間のディベート生活
n  この大会を通じて学んだこと
n  溝上先輩と組めたこと
 
その前に。この大会は12年生のコミで運営しました。私が1年生の仕事をほとんどやってしまったので一人自滅してましたが、TDがそんな頼りない中で、無事に運営出来たのは、銀杏杯でもVTDとして支えてくれたPunctuality完璧の張勇博のおかげが大きいと思います。中々お礼を言いそびれてしまうので、書いておこうと思いました。大会のコミは、特にVTDはあまり目立ちにくいけど、張くんの作った緻密なタイムスケジュールを見たら、誰もが啞然とすると思います。まじで張くんはすごいのです。本当にありがとう、お疲れ様でした。

n  2年間のディベート生活と、東京ミニ。
 私は高1の頃からUTDSに入りたいと思っていたような変わった人間で、別にディベートなんてまともにやった事はなかったのに、ただ昔から知らない事を知るのが好きで、できない事をそのままにするのが嫌いで、何となく英語ディベートとか、worldsといった大会に憧れて、UTDSに入りました。
 1年生の頃は、駒場練や空きコマ練はもちろん、ほぼ全部の学年・オープン大会に参加し、出てない大会や、悔しさの中ブレイク落ちした大会の二日目にも行き、ディベートに浸かった生活を送りました。でも、その中で頂いた賞状は1枚だけ。大会によっては20人ぐらいのUTDS同期の中、スピーカースコア最下位をとったこともある。たとえ結果を気にしないとしても、かけた時間や労力に比べると辛くなる日々の連続。
 「勝ちにこだわれ」「正しい努力をすれば報われる」「ディベート楽しいなんていうのは、その人が結果を残せてるから」「何か一つに打ち込むのも大切」「ただただ上手くなりたくて」「ディベートだけが全てじゃないよ」「ディベートなんてモラトリアム」
 多くの同期や先輩方と話し、様々な考え方を見聞きしました。応援してくれた方も沢山いた。中途半端が嫌いだから練習は続けた。それでももう何をどうすればいいのか分からなくて、疲れてしまい、2年生になってから夏までディベートをしなくなった。努力の内容や実際真面目に練習にかけた時間、そんなものを見れば成長しなかった原因が、自分にあるのはわかっている。自己嫌悪スパイラル。たったの1年。でももう怖くて。限界で。

 それでも東京ミニ前後は、まだまだディベートやりたいなって思えてました。今までパートナーの人と数か月時間をかけて練習した大会は去年のICUTと今回の東京ミニだけですが、どちらの大会でも渡辺先輩・大島先輩、溝上先輩から、戦略、ロジックやワーディングといったものを教わる中で、ディベート面白いなぁって思う瞬間が何度もあり、ミニの前は溝上先輩に教わったことで、頭の中がよく整理された部分も沢山あり、1年生の頃に気づけてたら…と度々感じました。去年のICUTで先輩達が複数の条件を提示して私でも先輩と組めるように掬い上げてくれた事、今回も溝さんが二つ返事でokして下さった事を思うと、本当に自分が先輩に恵まれたなと思います。
 夏以降の自分は何か結果が欲しいというより、ただ上手くなりたくて、練習してました。溝上先輩にお願いしたのも、3年生以降もディベートを続けたくて、その為に上手くなりたかったから。そして何が楽しいのかは分からないけど、気が付いたらまた次の大会や練習に行っていた。1年の頃のように辛いことも相変わらずあったけど、そんな時は世永さんに言われた「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を思い出し。それに先輩が体育会系UTDSで努力してきた人なのは自覚していたので、今の自分が辛いと感じる事に負けたくなかった。
 
 大会が終わった後、とにかくお礼が言いたくてFB投稿したら、尊敬する先輩達が、嬉しすぎる言葉をくれました。嬉しくて嬉しくて、返す言葉も考えられなくて、電車の中で読みながらボロボロ泣きました。大会まで十分に頑張れた訳じゃないし、先輩達の方がずっと努力して頑張ってきているのにそんな言葉を下さる先輩方は本当にかっこいいし、どんなに目立たなくても他人の頑張りをちゃんと見てくれている人達のいるこのディベート界という場所がやっぱり好きだなぁ…と思っちゃいました。

ミニはアロケ運もよく、コバンザメなので最低限のことをすれば先輩が引っ張ってくれる大会でした。いつも練習で順位が下がるのは私が失敗するからで、今回上手くいったとしても、ただそれは最低限のことができたということでしかなく。
でも先輩達の言葉と、お世話になってきたchairの先輩が「Opening Opposition」と言ってくれた瞬間、あらゆるSNSから飛んできた「おめでとう」、あの日花束とトロフィーを抱えて歩いた事、恐れ多い先輩方との忘年会とそこで先輩達が「おもちゃん」と祝福して下さったこと笑、本当に泣きそうになった「誇っていいよ。誇るだけの努力をしたよ。」という先輩の言葉、…あの日のそうした1コマ1コマが何度思い返しても大切な記憶で、だからちゃんと誇りたいって思います。

大会直後、UTDS12年のラインで「来年の東京ミニはShiholympicに決まりました。」と流れているのを見た時、なんだかほっこりしました。(澁田さん、ありがとうございました笑)。
 
「少しでも成功体験を積み重ねるのめっちゃ大事。誇っていきましょう。」
練習で初めてアイアンで1位をとったときに先輩が言ってくれた言葉。嬉しかった。

n  この大会を通じて学んだこと
 学んだことを少しでも書こうかと思いましたが、全部でノート1冊埋まるくらいにあるし、抜粋しても長くなりすぎたので、やめました笑。最近このノートをまとめ直して配ってるので、欲しい人がいたら連絡ください!身の回りではちょっと好評だったので、きっと役に立てるんじゃないかと思います。
 
n  溝上先輩と組めたこと
「溝さんって本当にすごいんだよ!」-「それはそう。」「溝神先輩だからね」同期にそんな会話を何度もけしかけてしまいました。同じ会話に何度も付き合ってくれた方々、ごめんなさい(でも、溝上ファンは色んな所にいるんだなぁって実感しました。)。

 でも、溝上先輩はやっぱりすごくて。BOPの捉え方、ニュアンス、ワーディングとか。練習中先輩のスピーチを勝手に録音させて頂き(..)、復習と同時に聴き直してスピーチをやり直したり、それまでに教えて頂いたことが実際スピーチになるとどうなるのかを確認したりしながら、先輩のスピーチはやっぱりかっこいいなぁ…と毎回思ってました。
 溝上先輩は理解させようとして教えて下さるので話が分かりやすいし、いつも私の頭の回転の遅さに辛抱して下さったし(..)、スピーチがやばければやばいと、いつもはっきり言って下さったので、先輩にはただただ、感謝でした。何でこんな事もできないのかと反省にひたすら追われてたけど、次は絶対ここを直す…と毎度思えました。

 溝上先輩は、私にとっては雲の上のような方で、そんな先輩が、どうしてこんな後輩の練習に付き合って下さっているのかと自分でも不思議に思った事や、いつまで経っても改善できない自分とそれによってがっかりされるのがきつくて、先輩が、体調関係なく用事で練習に来られないと聞くと、少しほっとしてしまった事もあります。それでもやっぱり、先輩が来てくださる時はいつも不安を上回って、飛び跳ねるぐらい嬉しくて、一言も聞き逃すもんかという気持ちで練習に臨んでました。

 先輩と初めて話したのは1年生の頃の夏の駒場練で、その後も何度か駒場や本郷の練習、アフター等で色々教えて頂きました。先輩がちゃんと話を聞いて下さる方なのは知っていたし、誰かにお願いしてみる…!と決意した時に、先輩が近くにいてくれた事は、本当に運が良すぎました。
 
会長さんと、先輩と組む権利を1万円で譲るか否かという会話をしたことがありますが笑、その時もすぐ断ってしまったけど、先輩と組めたこと、平日仕事があるにもかかわらず大岡山練・駒場本郷練・他大練その他プレパ練などに付き合って下さったこと、冬Tの代わりに東京ミニを提案して下さったこと、そしてGFと優勝まで連れて行ってくれたこと、全部ひっくるめたら、お金にも言葉にも置き換えられない程に、幸せだったなと思います。そして、ブレイク発表と結果発表の時に先輩がガッツポーズをしてくれた瞬間ほど、嬉しかったことはないです。いつもブレイクナイトとかで自分のチーム名が呼ばれただけで泣いてしまうのですが、本当に嬉しい時って頭が呆然として、涙すら出ないのかという事が分かりました。ディベート続けてて、よかったなぁって心から思いました。


本来なら次はオーソリの先輩方を倒すという形で、そんな風にして恩返しできるならするべきだと思うし、いつか先輩に慰め抜きで上手くなったねって言わせたかったし、そんな風なことを宣言してこの文章を閉じたかったですが、色々考えた結果、4月以降は運営等で関わる事はあるかもですが、大会には出ないことにしました。今年になって身の回りの環境が変化し、自分自身が落ち着いてディベートに取り組めなくなってしまったので。中途半端で投げ出すのは少し悔しいけど。
でも、もしいつか余裕ができたら、また本気でディベートをしたい。その時の目標は、打倒溝上先輩で。

ディベートが楽しいかと聞かれると、はっきりとは答えられないけど、少なくとも私はディベートをするのが好きでした。
大会の後、GHQの人達が喜んでくれたという話、UTDS内で勇気づけられた人がいたという話、大会外から感動してくれた人がいたという話本当に様々な話を耳にしました。いつもいつも思っていますが、自分がいかに多くの人に支えられてきたか、と思います。
本当にありがとうございました。


 

渡辺先輩には本当にお世話になりました。先輩の持ち物はバナナですと言ったらちゃんと持ってきてくれた(..)折角撮ったのに公開場所がなかったので、載せてしまう。







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