Silver Cup 2023 結果報告&感想

 

みなさんこんにちは!広報担当です🌙
今回は2月に行われました、ジャッジ育成を目的とする大会であるSilver Cupの結果報告&感想 by Satoshi Inoueくんです!是非お読みください🧙

大会概要

主旨:低学年及び中小大学でジャッジ経験が少ないディベーターに、今後の大会や練習に積極的にジャッジとして参加していただけるよう、体系的にジャッジングを学びその場で実践する場を設ける。
実力のあるディベーターやIAからフィードバックを得て、今後の自大学での練習に活かす機会を提供する。
日程:2/18
会場:オンライン
形式:BP Style (事前のジャッジレクチャーあり)

✨UTDS Prize✨

【Team Prize】
[Best Team]
▶️Tokyo A (Tota Takahashi, Tota Takahashi)

[2nd Best Team]
▶️ Love Sexy そこにdeltaはあるんか (Kotaro Yoshida, joint)


【Speaker Prize】
[Best Speaker]
▶️ Tota Takahashi

[2nd Best Speaker]
▶️ Kotaro Yoshida

[5th Best Speaker]
▶️ Atsuki Ito


【Competitive Judge Prize】
[Best Competitive Judge]
▶️ Satoshi Inoue

[6th Best Competitive Judge]
▶️ Mariko Kawabata


【Adjudication Core】
[Deputy Chief Adjudicator]
▶️Rina Kajitani

大会感想 by Satoshi Inoueさん

初めまして。東京大学1年の井上聡士と申します。あれこれしている内に春休みも終わりに迫っているわけですが、1か月ほど前に開かれたジャッジ大会、Silver Cup 2023について振り返ろうと思います。尚、ブログ担当の川端さんも言っていたように、理系は文章書くよりプログラム組む方が得意なのであまり期待しないでください(笑)。

軽く自己紹介をしておくと、理科一類、愛知県出身で、ディベートは高校からやっていました。なんと数えてみると去年出場した大会は19大会、今年も既に7大会出場しており、ディベート廃人です。来年は海外大会にももっと出たいですね。組んでくださる方募集中です。



【大会の概要】

この大会、何が特殊かというと1年生がディベーターとして出るのではなく、ジャッジとして出場し日本のトップクラスのディベーターをジャッジする、ということです。3ラウンドあるうち2ラウンドはpanelとしてchair (CA陣)とディスカッションをし、残り1ラウンドは一人でRFDを作りoral adjudicationをするという仕様でした。



【ジャッジ経験・進行】

 こんな大会ですが僕はほぼ全くと言っていいほどジャッジ経験が無く、UTDSの夏合宿でBPラウンド・高校生大会をジャッジさせていただいたことくらいしかなかったです。特にBPラウンド・panelは数えられるくらいしかなく、1-4位を付けてそれぞれのサイドの比較ができるか、そしてpanelとしてどのように議論に参加するかなど不安でした。

R1とR3はpanelとしてディスカッションに参加してみましたが、実際にジャッジしてみると、

1. Rankingの共有

2. Rankingが異なっているところを洗い出す

3. 異なる箇所のminority側のjustificationを聞く

4. それにmajority側が反論していく

といった手順でchairが司会をし、3、4の部分でpanelが議論に参加していく、という手順で進みました(ただし、どっちのラウンドも同じ方がchairだったので別の方法もありそう)。Panelとしてはchairが話し合いを仕切っていて安心しましたが、逆に言うとchairでは議論を仕切る能力すら要求されると考えると、自分にはできる気がしませんでした&先輩方の凄さを実感しました。



【Panel進行】

R1: THS the cult of productivity

最初のコールで大まかな順位はchairと一致して3位・4位が入れ替わっていたくらいで、少し安心しました。けれどディスカッションが始まると他のpanelが積極的に発言するのに対し出遅れてしまい、「大体同じだと思います」くらいしか言えませんでした。最後に挽回する機会はありましたが、「もっと発言しないと」という危機感が強く残りました。


R3: TH as a gay person with profound faith in Catholic, W dismiss the Pope’s view for the sake of Catholic tradition

R1での経験を活かして、発言を多くして自分のjustificationをジャッジに伝えるように意識しました。最初のコールはchairとベンチが真逆(chairがOpp bench win, 僕がGov bench win)で、詳細を確認するとSetup/definitionの部分で解釈が分かれていました。少しでもmotionの解釈が異なるとランキングに大きく影響与えるし、そこのburdenのかけ方も意識しないと、と思いました。


【Chair進行】

Panelはまだよかったものの、問題はRFDをすべて自分で考えてOAをするchairでした。

R2 THW prohibit companies from regulating the private behaviors of their employees in employment contracts

このラウンドがジャッジした3ラウンドの中でおそらく一番難しく、どのサイドからも「なるほど~」「確かに~」と思える議論しか出てきませんでした。試合が終わって15分考える時間でも順位を頻繁に入れ替え、例えばprincipleでは上回っていてもpracticalで下回っているなど、と非常に比較しづらく苦戦しました。OAでもCGとCOの比較をしているときにOOの話を持ち出してjustifyしようとしたり、順位が隣り合わせでないベンチ間の比較が適当になっていたりと、酷い結果となってしまいました。後から頂いた各ベンチからのFBでも1位、2位は比較的良い点数だったものの3位、4位の方々はやはり納得されていなかったようで、BPの難しさを痛感しました。Silverに参加する前から「3位、4位のjustificationに時間を費やすべき」など聞いてはいたのですが実際にOAをしてみるとそんなことを考える暇なんてなかったです。


【Silver終わった後】

Silverが終わった後ですが、仲のいい同・他インステのディベーター達(M.Y.君、R.G.君、M.A.さん)とACを含めた先輩方と何故か新宿(だったと思う)で打ち上げをし、そこで奇跡的にR.G.君と2人で揃ってベスアジュを取れました。今回の大会で、ジャッジング、特にBPジャッジングの難しさを痛感しました。来年は新入生の練習会のジャッジ・提供ジャッジなどをすることにもなると思うので、もっと腕を磨いていきたいと思います。


コメント