Singapore Debate Open 感想

日本からたった二人で挑んだ名コンビ!

こんにちは、UTDS1年の谷吉です。今日は、大変遅れましたが、12月14日から16日にかけて行われたSingapore Debate Openについて報告いたします。
UTからは(というより日本からは)1年の石井・谷吉のペアで参加しました。
結果からいうと、6Rで5Pointと、あまり納得のいく内容ではありませんでしたが、目標は1Pointとることだったので、目標は達成できたと思います。
ともに初の国際大会で、本当に世界の壁を痛感するとともに、学ぶこともたくさんありました。以下、時系列で大会の様子&観光の様子を書いていきます。

13日
出発です。火曜の必修を見事に切り出発。ついたときには日が変わっていました。まったく土地に不慣れだったのでTaxiを利用しました。Taxiの運転手はとても人のいい方だったのですが、方言が非常に強くいきなり不安要素となりました。宿に着きまずはシャワーに行ったのですが、シャワーカーテンもなく床がべちょべちょになり、ガン萎えでしたw
必修の中国語を颯爽と諦める名パートナー!

14日
大会初日。NUSに向かいました。NUSの構内は、あまりに広すぎて、ひとつの町くらいの勢いでした。東大の20倍の敷地はあり構内にシャトルバスがありました。シャトルバスを使うのもひたすら迷い、余裕を持ってきたはずがかなりぎりぎりになりました。
レジを終えさっそくDebateが始まります。

R1 THW cane children in school.
OOということで、かなり確実に固めました。学校の介入がどこまで行っていいかとか効果が本当にあるかとか、普通に普通のArgumentを固めてみましたが、、、、相手が強すぎました。4位でした。このラウンドにいた4チーム中2チームが見事ブレイクラウンドに行ってしまったので。ただ、強いレベルの相手とできるとしたらこのR1しかないと思っていたので、良い体験になりました。

R2 THW protect uncontacted tribes from the outside world.
Armishとかそういうのしか背景が考えられず、あんまりいいDebateができませんでした。
結局、西洋側もその知識を使えるから西洋知識と融合してすばらしい技術が出来るんじゃないか等と言ってみましたが、まぁ3位でした。

R3 THW compel religiously affiliated organizations to provide birth control coverage under
the new US health care laws.
ぶっちゃけ最初何の意味も分かりませんでした。Contextゼロになるな、とパニくりました。OGで何も分からないのは本当に終わっている。数分戸惑っていると、パートナーの石井が「これ聞こう聞こう」とコミにたずねることを提案。たずねると、コミが懇切丁寧に教えてくれること!本当に助かりました。てことで、まぁコミが教えてくれた結果、プレパではなかなかいいArgumentが出て健康を守る義務とか言ってみました。後でArgumentの質は良かったといわれました。ただ、、、OOがひどかった。OOが、「I’d liketo ask the question whether it is workable」とかから始まって、こっちのWorkabilityをひたすら切りにかかったのです。確かに、宗教団体に配っても本当に渡すかどうか(罰則とか
こっちが何も決めてなかったので)とかが不明瞭でWorkabilityがないと言われれば確かにそうでした。しかし、COがあまりにひどかったので結果3位に。

15日

大会2日目です。まぁ目標の1ポイントをとったと、自分たちでは満足できていたのですが、ここまできたらとれるだけとろうという方針に変更。

R4 TH Regrets Palestine's full membership in UNESCO
これはEconomist読書会で培った知識が使える!と考えてパレスチナ問題の話を結構頑張ってプレパしました。しかし、COでそういうIR系のことを考えていたのに、OOが言ってきたのが、「パレスチナの文化を守る」とか全然このモーションに関係ない話で、「俺たちの話が浮く」と焦りました。しかし、もう仕方ないので浮くこと覚悟でIR系の話をすることに。終わったあと、石井と「これ浮いたなー。4位かなー。」といった話をしていました。しかし、結果としては2位!Argumentは1位だとジャッジには言われましたが、相手へのEngageが足りないと言われ2位に。ただ本当に迷ったみたいで、なぜかIR系モーションに助けられました。
R5 THW completely privatize the public transport system in developing countries
よくあるprivatizeモーションで、COとして色々言いましたが、JRとか郵政民営化とか日本の事例で考えていたので「過疎地域ではこれが唯一の手段なんだ」とかいういわゆる「先進国」の話ばかりになってしまい4位で撃沈。しかも、僕がPOIを言うよう立たされたのに、No thank youと返してしまい、印象悪かっただろうなぁと後悔。

R6 THBT states should provide military assistance to environmental militants
OOでした。そしてOGは、R3でうちのWorkabilityをひたすら切ったあのOO。まさに恨みを晴らすチャンスでした。そして、OGのスタンスが「政府の介入によりEnvironmentalmilitantsの活動を制限しながらも、言論の自由を保障する」みたいな日本語で言うと訳分からない、明らかに矛盾するスタンス。そしてこっちも、OOとして、「いや、軍にEnvironmental militantsが従わないだろう!」っていうことは伝えたのですが、「矛盾だ」とはっきり指摘することが出来ず、はっきり気づいたのはClosingになってからで時すでに遅し。結果としてOGにはまたも勝てず3位。あとでJudgeに聞いてみると、「矛盾を突い
ていればもっと順位上がった」と聞いて悔しい思いをしました。

これで僕達のラウンドは終わりました。結果として、5点だったわけですが、内容自体には全く納得がいきませんでした。もっととれるラウンドがたくさんありました。悔しかったです。国際大会でもっといい点をとるために見えてきた課題としては3つあります。
1 Set-upの大事さ
Workabilityが非常に大事になることが分かりました。ちゃんと罰則まで考えて定義をしなければならない。実際にグラファイとか聞いていると、Set-upに1分くらいかけていて、OGはなおさらその役目が大事になると思いました。
2 聞き取り能力の向上
再三ジャッジに言われたのは「engageが足りない」でした。これの根源にあるのは完全に聞き取り能力です。聞き取りが出来ないからそこにENGAGEなんてできるわけもない。なまりもかなりありましたし、速さ自体もものすごく早い。少なくともプレパで言うこと完成していないと非常に困るなと感じました。
3 話すスピード
石井にも結構言われたのですが、自分のを聞き返すと明らかにスピードが遅すぎる。日本人向けならまだいいのですが、内容関係なく弱そうに見えてもおかしくありません。綺麗にストラクチャーを組み立てることも大事ですが、内容量とかすべてのことを言うためには早さが圧倒的に足りないと感じました。

そして、ブレイクナイトは、思ったより地味に終わり友達もさほどできず、ただの食べ放題でした。やっぱり国際大会たくさん出場して友達を作るのが一番ですね。
楽しそうな一枚

16日
QF. THW actively discredit Orientalism, specifically the western conception of an Asian
Identity.
SF. TH should only appoint female generals
GF. THW allow citizens to sue their government for mismanagement of natural disasters.
という感じでした。やはり難しい。特にQFは、見たことないPractical無しのMotion!そしてどのラウンドも圧巻のDebateでした。はるか高い目標ですが、とてもいい刺激になりました。


16日大会後~18日
観光です。シンガポールはマーライオンだけでなく、色々な観光資源がありました。移民がたくさんいるということもあって、モスク、ヒンドゥー寺院、仏教寺院と、色々な文化に囲まれていてとても楽しかったです。飯もものすごくおいしい!全く飽きることがなかったです(韓国で辛いものばかりで完全に飽きてマックとか食べていたのと比べると・・・)。17日にはマラッカ観光にも出かけ、世界遺産を堪能してきました。まぁ旅の思い出を語っても仕方ないので、ここまでにしときます。
何やらおいしそうな料理!

最後にとりあえずパートナーをほめときます。

石井君は、やはり賢かったです。かなり知識もあり、ディベートの構成も結構上手い。自分では、言いたいことを言っているだけと言っているが、言うべきことをしっかり分かって言っていると感じました。Noviceの練習が多すぎてSDOにはあまり構えなかったにも関わらず結果として僕は足を引っ張ってばかりでしたがかなりよくやってくれたと思います。ディベートのパートナーとしてはかなりやりやすく、僕の意見も、受け入れるべきときは受け入れてくれるし言ったことが違うときはしっかり指摘してくれます。すばらしいパートナーでした。
ただ、2人旅のお供としては、ちょっとくだらないボケの応酬になって本当に仲介人がもう一人いればと何回思ったことか!
この辺の詳しい愚痴は、直接話してもらいたければお話いたします笑

長々とすいません。それでは。

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