梅子杯感想②


今日は、ついにピラの火炎放射がGFまで届いた、
平澤さんの記事です!
 
UTDS一年の平澤です。今回、二井谷君につづき梅子杯の感想を書かせて頂くことになりました。部長の素晴らしい記事の後にこんなへなちょこな文章で申し訳ないです。私が梅子杯を通して感じたことを率直に書きたいと思います。

1.梅子杯で得たもの
今回の大会と大会に向けての練習で学んだ一番大きなことは、refutationの仕方ではないかと思います。私は若葉、銀杏、JWDC、紅葉、そして今回の梅子とずっとセカンドスピーカーとして大会に出場してきました。セカンドスピーカーの仕事の中でかなり重要とされているのがrefutationです。デイベートを初めて5カ月間セカンドしかやってこなかったにも拘わらず、私のrefutationは正直勢い任せでした。自分は必死にロジックを切っているつもりだったのですが、今思えば、とりあえずalternative出しとけばいい、とりあえずnot unique, not trueって言っておけばいい、という感じの雑なごまかしのrefutationばかりしていました。夏学期の間は、それでも気迫でなんとかrefutationとしてとってもらえていたのですが、銀杏杯やその後の練習会で壁にぶつかりました。Engagement不足、時間を割いている割にeffectiverefutationがあまりない。そんなことを指摘されることが増え、自分のrefutationの何がいけないのか考えました。

そこで分かったのが、一つ目に、私はそもそも相手の話を良く聞いていないということです。聞いた「つもり」になっているだけで、相手の一番コアなreasoningを聞き落す。あるいは、勝手に事前に予測していたargumentに脳内変換してしまう(銀杏のOct-finalがまさにそうでした)。これらのことに気づいてからは、全神経を集中させて相手のスピーチを聞き、一番コアなlogicは何なのか必死に考えるようになりました。二つ目に、自分の中にケースを削るという発想があまりなかったということです。切り切ることが難しいargumentが来たときに、逃げないでimpactを出来る限り小さく見せる。どろくさいけれどもこれはrefutationの方法の一つとして非常に重要なのだということに気付きました。一番crucialだったのが、梅子杯初日一ラウンド目のリフレクです。ICUの佐々木さんにジャッジをして頂いたのですが、思った以上にrefutationをとってもらえずかなり落ち込みました。その時のリフレクで言われたのが、refutationをジャッジ任せにしないこと、です。二ラウンド目以降は、alternativeを提示するにしてもどうそれが働くのか、またrefutationの中でどうactorが動くのか、なるべく丁寧に説明するよう心がけました。

こういったことを意識するようになった今でも以前のように雑なrefutationをしてしまうことはしょっちゅうあります。思い描いていたようなrefutationができないことの方が多いです。しかし、梅子杯を経て少なくともいいrefutationと悪いrefutationの区別はつくようになったと思います。


2.課題
梅子杯を通じて改めて気付いたのが、自分の最大の課題はreconstructionであるということです。正確に言うと、reconstruction自体と言うよりも、reconstructionをすべきポイントを見極めることができていないのです。プレパの時、コンストに関して思いつく限りのことをリーダーに回さなければならない。しかし、自分のスピーチの中で何らかの新しいanalysisを出してargumentを深めなければならない。これは本当に難しく、私は戸塚のスピーチを聞きながらbpclosingになったつもりで必死に抜けているところを探していました。どうしても抜けているところが見つからない時、見つかってもextensionが思いつかない時は、impactを盛るかイラストや具体化をすることでケースを深めようとしました。
しかし、試合を通じて分かったのが、抜けているところ=最も補強すべきところでは必ずしもないということです。すなわち、(当たり前のことかもしれませんが)このポイントで勝たないと負ける!という部分のanalysisを厚くする、新しいanalysisを出さなかったとしてもcomparisonをする。それが、セカンドとして一番すべきことだったのです。たとえば、grand finalcosmetic surgeryを始める時点で人々がirrationalである、すなわちsocial normによって無意識のうちにforceされているということを示さなければならなかったにも拘わらず、cosmetic surgeryの中毒がいかにひどいかという的外れなイラストをして負けてしまいました。何が勝ちどころなのか見極める、これができないとreconstructionは始まりません。そのためには、judgeのようにマクロな視点でdebateを見る必要があります。結局、全ての問題のroot causejudgeの視点が足りないことにあるので、これからはただがむしゃらにラウンドをやるのではなくjudgeをやってみるなり音源をもっとマクロな観点で聞くなりしてそこを鍛えていこうと思います。


3.まとめ
長々書きましたが、梅子杯を通じて感じたことをまとめると、当たり前のことをこなすことの難しさ、そして大切さです。これまで書いてきた反省点は全て基本的なことです。しかし、実際のラウンドの中でこれらの基本を全てこなすことは本当に困難です。逆に、基礎ができるようになったら本当に強くなれるのだと思います。


4.最後に
最後に、梅子杯に向けて特訓して下さった先輩方、試合を見に来て下さった先輩方、本当にありがとうございました。今回、目標の優勝には届きませんでしたが、銀杏杯以来ずっと憧れていたgrand finalの大舞台に立てました。GFまで進むことができたのは、SQ AP Impact!を先輩方が毎日のように叫んで下さったおかげでどんなに難しいmotionが来てもこの三つを落とさないよう頑張れたからだと思います。貴重なお時間を割いて何度も練習に付き合って下さったこと、他大の練習会に連れて行って下さったこと、本番のスピーチ中何回もヒアヒアをして下さったこと、いくら感謝してもし尽くせません。ありがとうございます。

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