陳内の梅子杯日記 〜ひたむきで、一途で、限りなく切ない記録。

 年末ですね。年賀状は30日から書き始める派、iTVです。日頃からこう言う風に自己紹介しておけば、1月1日に届かなくても訝しがられないのでオススメです。最悪相手から届いてから対応するのでも言い訳が効くんですよ、「ごめん書き始めるのが遅くて...」って言えば昨年中には出した感が出るので。はい。ワールド・ワイド・ウェブでそんなことをほざいてしまったのでもうこの手は使えませんね。
 部屋の大掃除をしたんですよ。多分何もしないほうが綺麗だったんじゃないかってくらいのカオスが出土して。途中で諦めて寝ることにしたんですけど、さぁ寝ようと思って見たら、布団の上にですね、一時的に移動しただけのはずのものが堆く積まれていて寝られないんですよね。しょうがないからそいつらをどけて寝るじゃないですか。起きたら、除けたものをもう一度戻すところからスタートなんですよね。無限に馬鹿らしくなりました。でも英世さんと一葉さんが生き埋めになっているのを発掘できたので嬉しい限りです。

 一葉さんと言えば、明治の女性作家ですよね。ええ、僕がどこに強引に繋げようとしているかは皆さんお分かりですよね。明治、女子教育と言えば津田梅子。そう、梅子杯感想文です。
 今回はTokyo Bのジンナイ君の感想文。内 ×。でも本人もあまり気にしていないらしいです。「照れ顔が可愛い」「髪型もっと頑張れる」「会うたびに手を振ってくれるその振り方が可愛い」との周囲からの評価。
 人には人の梅子杯。陳内の物語を、あなたに。



参考:
今年度の梅子杯報告はこちら!
既刊、浅野Jr.の感想文はこちら!


闘将・陳内、POIを全力で受け止めるの巻


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 書き終えてみると、この文章は、自分の思いを整理する要素も強く、梅子杯までの出来事を順に報告する文章としては、ひどく出来が悪いと思いますが、ご了承ください。

 梅子杯への出場そのものが自分にとって大きな意外でした。梅子杯のトライアウトでは、すごい先輩方からスピーチのフィードバックをもらえるということで、初めは、何も考えずに応募しました。自分は、大学からディベートを始め、非帰国だから英語もめちゃくちゃで、だからといって、論理的な思考力がとりわけ優れているわけでもありませんでした。それに対し、他の候補者は皆、めちゃくちゃ上手な人たちばかりでした。そのため、どう転んでも自分が選ばれるはまずありえないと考えていたので、選ばれた後のことは一切考えていませんでした。そのため、自分に通過の通知のラインが届いた時は、本当に驚愕し、何かの間違いではないかと戸惑いました。そして、自分が本当に出ていいのか、自分より明らかに実力があり、ディベートもよくわかっている人が、何人もいるので、その人たちが本来出るべきではないか、という思いが頭から消えませんでした。辞退という選択肢を1時間近く、真剣に検討したが、考えは揺れに揺れ、最後は思い切って、出るという結論を出しました。挑戦することもせずに、目の前に差し出されたチャンスをみすみす捨てたくない思いがそうさせました。この決断は、当初自分が予想してたよりも、そして、別の決断を下した場合より、ずっとずっと多くのことを自分にもたらしてくれました。



某しぶにゃん先輩を彷彿とさせる
精霊を召喚する系ディベーターのポーズ


 数週間後、チーミングが決まって、自分は沖田くんと組むことになりました。梅子までの二週間、僕は、今までにないくらいディベートについて、練習し、考え、悩みました。駒場練や、他大練、道場の練習、個人のスピ練、パートナーとのプレパ練で、とにかく練習しました。練習で勝てず、苦しいこと、自分の力不足が不甲斐なく、情けないことも多かったです。そして、大会本番を迎え、一日目は初めの3試合を取り、ブレイクを確保したものの、4試合目をスプリットで落としました。二日目、ICUAとのオクトファイナルもスプリットで落とし、大会を終えました。結果を出すことはできませんでした。

 この大会を終えて、強く思ったことはチームメイトへの感謝です。まず、パートナーの沖田くんです。彼は、実力はもちろん、ディベートへの熱心さでも1年生の中で評判でした。2週間チームメイトとして、そんな彼と触れる中で、僕は彼のディベートへの取り組み方を間近で見、改めて、深く感銘するようになりました。彼は、純粋で真っ直ぐな姿勢でディベートに向き合い、信じられないくらいの量の努力、情熱、時間をディベートに注いでいました。その実力が、彼の紛うなき努力の賜物であったのだと、強く認識しました。今大会では、彼は、僕のわがままを聞き入れ、彼にとって未経験のセカンドを引き入れてくれました。プレパ練では、マターやディベートのことについて、多くのことを教えてくれました。そして、試合中では、僕はいつも彼に頼りっぱなしでした。このように、自分は迷惑を掛けっぱなしでしたが、それでも、自分勝手ながら、彼とチームを組めたことは自分にとって本当に幸運だったと考えています。この大会を通じて僕は彼から、その一筋な姿勢から、本当に沢山のことを学び、尊敬するようになりました。本当に感謝しています。いつか、時間をかけてもいいので、僕がもっともっと強くなって、もう一度彼と組んで、大会でリベンジをしたいと思います。

 そして、UTDSから出場したもう1チームの浅野くんと清水さんです。ラウンド練や道場での練習で、多くの時間を共有し、同じ不安やプレッシャーに直面しながら、やっていきました。二人が、失敗に真正面から向き合い、克服し、一歩ずつ上に登っていく姿は、素晴らしく、眩しささえ感じました。一緒に戦ってくれた二人に、感謝しています。


(素直な文に弱いブログ担、キャプションでふざけきれないという情けなさを発揮)


 また、この大会を通じて、僕は総じて二つの大きな収穫を得られたと思います。一つ目は、ディベートスキルです。今までにないくらいの質と量の練習を経て、大会の初日に、些細ながら、自分が、前の自分より少しだけ上達したことが自覚できるようになりました。他の人と比べたら、些細で、全く大したことのない進歩かもしれないが、自分にとっては、とても嬉しかったです。二つ目は、UTDSという団体に入って良かった、英語ディベートというものを初めて良かったと心底思えたことです。練習と大会期間中、本当に多く先輩方や、同輩からの、サポートや応援があり、それは自分にとって、とても暖かく、もったいないとさえ感じた経験でした。このような暖かい人たちに囲まれながら、一つの競技を行えることは、本当に幸せだなと思いました。先輩では、駒場練、道場や個人のスピ練、質問対応で尋常じゃない量の指導をしてくれた渡辺先輩のおかげで、ディベートについて多くを知ることができました。技術面の指導はもちろん、気持ちの面でも優しく寄り添ってくれた柴田先輩のおかげで、挫けずに踏ん張れました。トライアウトなど運営の面からサポートし、精力を費やしてくれた板部先輩のおかげで、日頃の練習や大会への出場といった、当たり前では決してないことが、あたかも当たり前のようにできました。応援の言葉を優しくかけてくれた、高田先輩、原田先輩のおかげで、力が湧きました。貴重な休日を潰して、自分らの練習を見てくれた栗原先輩や平本先輩のおかげで、ディベートについて、目の前が拓ける思いがしました。同輩では特に、「余計なプレッシャーを感じずに、楽しんでやって来ればいい」、と優しく言葉を掛けてくれた笠川君のおかげ、気持ちが楽になりました。落ち込む自分の話を聞いてくれようとした堀口さんのおかげで、また頑張ろうと思えました。大会期間中に応援のメッセージを寄せてくれた岩元くんのおかげで、悩みが吹っ切れました。これ以外にも、多くの人からサポートや応援がありました。このような環境の中、本当に心が暖かくなりました。

  大会を終えて、僕はこれからもディベートを続け、より上手くなりたいと、大いっそう強く思いました。そして、それ以上に、このような暖かい先輩方、友人たちのように、仲間や将来の後輩たちに、心から寄り添って、サポートできるような、人間になりたいと思いました。そのために、これからも日々精進して行きます。



こういう文脈でこう言う写真出すと
天パ・柴田が滅茶苦茶いい奴に見えてくるから凄いな

ファン必見、陳内沖田 (私服ver.) もご査収ください




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 梅子杯感想列伝。次回は、年末年始特別編を挟んでのお届け。

 陳内の相棒、「ディベートマシン」「英語の連射力(溝神先輩談)」「スベり芸人」沖田の登場だぜ!刮目して見よ!


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