ASIAN BRIDGE 2019 感想文by石渡くん

それでは続きましてアジ橋の感想文です!
今回は今大会にて美女二人に囲まれうらやましいぞ状態になっていた石渡君から感想をいただきました
ではどうぞ!

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初めまして、1年の石渡です。
他の方々のように綺麗なmotion解説など到底書けないため、稚拙な文章ながらアジ橋付近のことをかなり自分の引き寄せて書いてみました。

大学に入ってディベートを始めて以来、ある一つのコンプレックスがあった。それは、どんな形であれ「プライズ」をもらったことがないことだった。自分は何か始めるにしても、形として残る成果を出すことが常に一つの大きな指標であった。だから、ブレイクもプライズ入りもしたことが無いということ自体がディベートそのものに対してのやる気やモチベーションを奪っていったこともあった。プライズ入りするのが常連化している上手い同期や他大の友達を見て、尊敬の念を抱くのは当然ながら、その練習量たるや想像の範疇を超えているんだろうな、自分にはどうせ無理だ、とネガティブになることも少なくなかった。

でも何かしら結果を残したい、どうにかして改善したいという思いから、春にかけて大会にたくさん出ることにした。大会に出れば必然と練習するだろう、という安直な考えである。KK-Cup、ディベすす、春Tとどんどん出る大会が決まる中、一度駒場練で組んだことのある他大の子からこのアジ橋に誘われた。定期試験の直後であまり練習はできないだろうが、チームワークが重要と言われるAsianの大会で大丈夫だろうかと不安に思っていたところ、予想は見事に的中しもう1人と初めて会ったのはなんと大会2日前(大会当日なんていうチームもあったみたいだからまだマシ…?笑)。そしてその場所が駒場練だったわけだが、そこで決まったポジションはWhipAsianが始まって以来初めてやるポジションである上、メタ視点をこの上なく苦手とする自分にとっては、あまりにも不向きであるように思えた。しかし、残りの2人はやりたいポジションが固定しているようで、残された選択肢は一つしかなかった。もはやここまできたら当たって砕けろ精神で乗り切ってやろう。そう考えて、Whipの資料を読み漁った。しかしそんな一夜漬けみたいなことでメタ視点が身につくわけではないし、突然コンパリが上手くなるわけでもない。そうとは知りつつも読み進めると、多くのWhip資料に共通する話は相手へのエンゲージの重要性であり、特にリバッタルが目を引くほど強調されていた。そこで、即効性という観点からも当日は最低限リバッタルを頑張ることとした。

こうして迎えた大会当日。昼ごはんを買い忘れた結果1日友達のドーナツ2個で過ごすことが早々と決まって萎えた話はさておき(実際かなり辛くてラウンド間の休みはずっとお腹すいたしか言ってなかったから昼ごはんは絶対買ったほうがいいと思った)、ラウンド毎に軽く触れたい。

R1Assuming feasibility, THW replace all adjudicators with AIGOV。まずadjudicatorsって裁判官のことかと思ってたらディベートの世界のジャッジだったなんて。色々びっくりしつつも、このラウンドは幸運にもリバッタルが評価されて勝ち。AIがどんなものか、そのprimaryな役割は、とかそんなとこをリバッタル中心に(0から思いつくのが苦手なので)言えて、Whipからargument補完できて評価されたのも嬉しかった。しかし、そもそもそれはどちらかというとdeputyの仕事なのは明白で、自分の共有不足も痛感した。ただ、ひとまず1勝。

R2THW ban celebrities from participating in politicsOPP。相手は「ポチャポチャ」。それこそいつも大会でプライズ入りしている3人のチームだった。正直怖気付いてラウンド開始前から諦めかけていたが、チームメイトの本気で勝ちに行こうとひたむきな姿をみて、いくら彼らでも何かしら抜けていることはあるだろう、と早すぎるマシンガンイングリッシュをなんとか聞こうと試みた。それでも1,2割は聞き取れなった自分のリスニング能力の低さにうんざりしながら、なんとか反論を試みた。しかし、またもや幸運なことに、vetoミスにより相手にとって極めてBOPが重いmotionだったのだ。ここでも運よく思いついた自分の反論とアナロジー(なんでcandidateになることじゃなくてparticipationbanするの?Gov.の隠れた前提だと政治家の息子とかいわゆる2世もbanされるべきなのになんでcelebritiesだけから奪えるの?とか)RFDで評価してもらえてとても嬉しかった反面、「自分全然コンパリしてない??」などとWhipとして本来やるべき他のことが欠けている気がしていて引っかかっていた。結果、R2も勝ち。

なんとなくフワフワしたまま迎えたR3は個人的に酷いものだった。THBT feminist movement should oppose popular fairy tales which portray traditional gender rolesOPP。ジャッジからのリフレクで言われたのは、「PM,LOの時点で割とclearに試合の流れがわかっていた。その場合は、相手へのエンゲージメントだけじゃなくてもっと自分たちの論を盛ったスピーカースコアは高くなる」といった旨のことだった。確かにclear winと思しき時にエンゲージばかりするのは賢い選択ではない。結果、勝ったものの後味の悪いラウンドとなってしまった。

こうして3 winsで終え、めでたく3rd Best teamでプライズ入りできた。この背景には、自分の実力よりも、優秀すぎるチームメイト、アロケ運など他の要因がかなり大きいのは分かっている。しかし、冒頭で述べたようにコンプレックスだったプライズ入りが解消されたのは間違いない。これは単なる気持ちの問題だし、正直ジャッジの視点から考えても目の前のスピーカーが過去にプライズ入りしたことがあろうがなかろうが、聞く姿勢が変わることなどあるまい。そんなことは十二分に承知しているが、自分自身のスピーチに対する気持ちや姿勢は、形のある結果によってもたらされる自信が大きく影響する、と個人的には考えている。その観点からしても、ディベートへの姿勢において今大会で初プライズ入りできたことはかなり大きい。

なんだかネガティヴなことばかり書いてしまった気がするので一応書いておくと、英語ディベート楽しいです。この前も友達と英語ディベートっていいよねって話してきました。中高はサッカーやってて英語ともディベートとも無縁だった僕のような人間でも暖かく迎え入れてくれるいいコミュニティなので、これから入ろうとしている後輩君はぜひお勧めします。動機は英語上手くなりたいだの論理的構成力つけたいだのなんでもいいと思います。入ればなんでも身につきます。春からは比べ物にならないくらい英語喋れるようになったし、授業のプレゼンやスピーチも平気でこなせるようになりました。とにかく、英語ディベートってものすごく汎用性高いし楽しいしやってて良かったと思ってます。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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