ICUT感想②

梅の花が咲き始め、温かい日差しが降り注ぐ。キャンパス内に、春の訪れを感じるそんな中始まったICUT。有意義な3日間は春風のようにあっという間に過ぎました。

改めまして、ブログを書かせていただきます1年の大川信太郎です。ICUTは日本の大学が招致している唯一(?)の国際大会で、今年は20チームを海外から迎え国際色豊かなものになりました。私はAdjudicatorとして参加したのですが、海外のAdjudicatorの質も高くICUTコミ陣の働きには驚くばかりです。



実は、私にとってadjudicatorとして参加する初めての経験でした。そのため、ディベーターの皆さんに納得してもらえるジャッジをするよう、以下の3点について留意しました。

①批判するなら案を出す
「ここがだめ」というのではなく、「ではどうすればいいのか」というところまで言及するよう心掛けました。
②Average Reasonable Person をジャッジの理由づけに使わない
たまに「ARPとしてこのargumentがわからなかった」というジャッジを聞くのですが、人によりAverageは違うわけで、それは理由にならないと常々思っていたため自分では使わないように気をつけました。つまりARPとしてわからない、と突き放すのではなく、なぜARPとして取れないのかというところまで言及するという意味です。
③質問には徹底的に答える
ジャッジを出すまででなく、質問に答え終わるまでがジャッジの仕事だと思い、ジャッジを決める段階から「ここに質問が来たらこう答えよう」と意識していました。このように意識することで、ジャッジメントの正確さも上がるように思えます。

以上の3点は同時に、私がディベーターならジャッジにしてほしいことでもあります。この意識が功を奏したのか、結果的にはジャッジブレイクを果たすことができました。

ブレイクアナウンスメントは、クラブ(歌舞伎町!!)で行われたのですが、発表時はとても緊張しました。4人のジャッジブレイクとUTA,UTBの快挙を聞いた後は、うれしくて会長と一緒に踊りました。ブレイクの喜びを表現する、つまりブレイクダンスです。



最後に、試合の内容について細かく語るほど偉くないので、3日間を通して思ったことを書きます。
①海外ジャッジも意外と同じ
Argumentの作り方やスピーチの仕方に違いはみられるものの、ジャッジの仕方(特にアジア勢)はほとんど日本で見かけるのと変わりありませんでした。つまりそれは評価のされ方が同じということで、日本で鍛錬を積むことは海外大会での結果に直結することを意味します。
②強いチームは質問する
強いチームほど試合の後に質問すると思いました。細かいところからスタンスの取り方まで様々な質問が出てきて、1試合からの吸収量が違うのは質問しない場合とくらべて明らかでした。
そしてこれは負けたチームでも同様です。負けて落ち込むのではなく、次のために成長しようとする姿勢がスピーチのクオリティに影響するのでしょう。質問する彼らの目は真剣そのもので、「こ、これが青春か」と感じてしまいました。

あと、言うまでもないことですが、みんな楽しそうでした。ディベーターもジャッジも、勝ったチームも負けたチームもオーディエンスも、みんな生き生きしていました。汗のしょっぱさも、恋愛の甘さもないかもしれないけど、明らかにディベートは青春でした。





春は近いです。

桜も咲くし、新入生も入ってきます。
ディベートはその春を青く染めるものだと確信できました。試合で負けてもブルーになるのではなく、ブルーにする姿勢があればそれもまた青春。ジャッジも楽しいし、ディベーターも楽しい。新入生にもこの楽しさを知ってほしいと改めて感じました。



梅の花が咲き始め、温かい日差しが降り注ぐ。キャンパス内に、春の訪れを感じるそんな中始まったICUT。たしかに「春」があふれていたのです。

UTA、UTBのみなさんおめでとうございます!!ICUTコミのみなさんありがとうございました!!ディベーターのみなさんお疲れ様でした!!

コメント

匿名 さんのコメント…
いいですね!なんか文才を感じます。
新ブログ担当 さんのコメント…
大川さんは文才がありますからねえ、しみじみ。

こういうかっこいい方の文章が書けたらいいんですけどねー、しみじみ