会長からのお言葉 其の参

 では、今度はディベーターとしてはどう対応したらよいのでしょう?先ほどの裏返しなのでそれほど難しくないと思います。
    大学の勉強をきちんとする。
    ニュースをググる
    ベタな論点はマスターしとく
    古典のアーギュメントを言えるかどうか確認する

ディベーターとしての会長。色々とおかしい画像。
ここで僕が一番押したいのは、やはり④です。その理由を説明します。

    はあまりに水物だと思います。その人が膨大な大学の勉強とか日々の読書とか映画から、何に着目するかなんて、まあ正直分かんないと思います。分かったら神です。あと、それを追体験しようとすると、ACは数がいっぱいいるので物理的に不可能です。誰のモーションがどこで出るかも大体ぎりぎりで決まるので予測不能です。そんなにこの方法に頼るのは得策ではないと言えるでしょう。
    も無理です。何故なら、ニュースなどというのは明らかに不利な1000本ノックと同じ状況だからです。ACは出す側です。なので、労力は1でいい訳です。つまり、気になったニュースを拾い食いするだけでいいのです。なので、僕も今回のモーションに出た以外の国際ニュースは全く調べていません。ただ、ディベーター側としては、そのACの気まぐれに合わせるとなると、ウルトラすべての、つまりACが徘徊しそうな情報源の全てを網羅しないと間に合いません。それはどだい無理な話というものです。

あと、この点が重要なのですが、「そのニュースを知らないから不利になる」という状況をACとしては作ることが出来ないという点です。ディベーターというのはARPAverage reasonable personのこと、現状は各ジャッジの自己満度合に、その基準は任されている。)であるという前提にされています。ARPがバチカン銀行やmegachurchなどについて、blanketlyに知っとけ!という主張はなかなかしがたいのです。(してもいいのですが批判がうるさいのです。)なので、こう言ったリサーチを必要とする少し難しい知識に関しては、やはりACとしてもinfoスライドを設けたり、「分かんないんですけどー」と聞きに来たディベーターに対して用語の解説をせざるを得ないので、多少リサーチを必要とする知識に関しては、あまりディベーターの責任とならない傾向の方が強いのです。なので、そんな神頼みみたいな確率に頼るよりは、次の③④の方法をおすすめします。

    ④ これがやはり有用です。古典は大事です。古典のモーション、既出モーションに対応する力があれば、アーギュメントが思いつくようなモーションしか出せないという、ACの側にある種制約があるのです。なので、やはりディベートの勉強というのは、かっちりした古典の知識と、自分が興味を持つ専門分野からのピリリとした切り口の二つが効率的なのではないかなあ、と。もうUTの合宿でいろんな人にこのネタを言われてしまいましたが(既に既出の結論;;)、僕もそう思うのです。
 
UTの合宿とは。
 其の四に続く!!

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