冬T感想文

初めまして。UTDS2年の田島絵茉です。

うちの真っ直ぐな秀才、田島さんの冬T感想文です!
 ディベ界の方々からはえまぴーとかぴーえまとか呼ばれています。今回は、先日行われた冬Tの感想文を書きたいと思います。今回の冬Tは私にとってBP大会での初ブレイクで、JPDU大会での初ブレイクでもありました。
 正直ディベートの技術的な話に関しては名だたる先輩方や優秀な同期が書いていて、特に私が付け加えることもないと思いますし、せっかくのなかなかない機会なので「ディベート辛いこともあるけど、好きで頑張っていれば楽しいことあるよ!」という話を書こうと思います。こうパッケージするとUTDSブログはこの形態の記事が割と多いのでnewな感じがありませんが、ご興味のあるかたは駄文にお付き合いください。

一応冬Tの感想なので以下のクライテリアにincludeして時系列で追っていきます。
1.       Tに至るまで
2.       T前の練習
3.       T当日とその後
に分けて書こうと思います。

.Tに至るまで

結果がでなくてつらい・・・

 ここは長いし個人的なので全部書いてからバッサリ削るか迷いましたが、もしかしたら共感してくれる人がいるかもしれないので残します。

 ブレイクできなかったジェミニの後、先輩方から励ましのお言葉を頂き、腐ることなく練習頑張ろう!と思ってはいました。でもディベートが辛いという気持ちが大きくなっていた時期でもありました。ディベートは自分と他人との差を常に実感する競技です。また自分がこんなふうになりたいという理想と現実のギャップをたえず痛感させられる競技でもあります。ジェミニで自分のスピーカーとしての成長を感じられなかった私は、目をキラキラさせて練習に来る1年生や同期を尻目に、「私は本当にディベートが好きなんだろうか」とか「相手を打ち負かすこととかそもそも私にむいてないんじゃないか」とか考えて悶々とする時期もありました。ジェミニ後から九月頃までディベーターとしてのコミット量は少なくなりました。好きだったディベートにあまり熱意を感じられなくなっていたためジャッジの練習もあまり楽しいと思えなかったりしました。
 
ジェミニの一枚。不出来なパートナーたちを率い、奮闘。

でもやっぱりディベートの悩みはディベートで解決するしかない

ディベートでself actualizationしたい!っていうのが私の大学生活の1年半だったわけです。だからディベートでたまったフラストレーションはやっぱりディベートと向き合わないと解消されませんでした。ということで阿波踊りとか銀杏杯のコミとか色々終わった九月ぐらいからまたのらりくらりと動き始めました。夏セミでヴァレリーのラボに入り、ヴァレリーがとてもかっこよかったこと、しかもフェミニズムについてのレクチャーがとても興味深かったことなどから、やっぱディベートいいな!と思うようになりました。ディベートを始めたころの、「先輩みたいなかっこいいスピーチをしたい!」という純粋な気持ちを思い出したのです。またなかなか伝わりづらいけれど洗練された形で伝えたいことがあるとき、ディベートで培った能力は役に立つものなのだなあ、とも思いました。フェミニストっぽい話をして引かれた経験があるので、上手く論理的に伝えることってすごく大切だなあ、できるようになりたいなあと思いました。


自分にできることをやっていこう。

また、秋Tで組んだ早紀と遠隔地Skypeプレパ練などをしていくなかでまたパートナーと出る大会は楽しいな、という気持ちを取り戻していきました。JWDCに1年生のユジンと組んでシャドウとして出してもらえた時はもっとディベート上手くなりたい!パートナーのために勝ちたい!と強く思いました。と同時にマターとかロジックにばっかり気をとられて上手く伝える努力をしてこなかった自分、リサーチ、スピ練、復習などラウンド外での努力が足りていなかった自分、勝ち負けにこだわりすぎていた自分、怠け者な自分、にも向き合わざるを得なくなりました。そして少しでも改善しよう、と思ってラウンド外で自分でできことをできるだけやっていくことにしました。具体的には時間があるときにNMS(=UTDSのリサーチ用Facebookグループです)をまとめたり、BBCとかアルジャジーラとか海外メディアをチェックするようにしたり、受けてきたレクチャーのノートを読み返してみたり、1人でプレパ練してみたり、スピ練してみたり。結果が出ている人ならとっくの昔に始めていたであろう努力を今更のように始めたのです。(本当に今更ですが‥Never too lateです)
 
秋Tにて。この頃から片鱗を見せ始める。
 ジャッジでの大会参加

 1011月は大会に出なかったのですが、自分が勧誘した一年生がかわいくて大好きなので、紅葉、土筆、梅子、Noviceなど一年生大会に足しげく通いました。(梅子以外はジャッジで行きました)ジャッジとして少し客観的にディベートを見るのはとても有意義でした。ジャッジとしてこれを詰めてくれたらこのargument取れるのにな、とかここにrefuteしてくれないと相手の浅いargument立っちゃうよー、とかコンペアしてくれーとか考えながら聞くことで、どの程度説明すればargumentとして取ってもらえるかなどといったディベートに対する感覚的なものが前より身に付いた気がしました。Noviceの部内練はいつもハイレベルで、しかも同期が一年生と二人三脚で出ている姿が頼もしく非常に楽しいものでした。
 
常に大会で一年生を見守るポジション。
 私もディベートしたい

 ただ、私自身は一年生をジャッジするうちに「私もディベートしたい~~~」と思うようになり、ちょうど10月頃だったと思いますが冬Tのメーリスが来たときにぴーたーを誘って出ることにしました。当時ぴーたーは今ほど注目されていませんでしたが、練習などで組んだとき必ずいつもいい感じに勝てた気がしたし、ラウンドを俯瞰して見られていると思ったので、マクロな視点が足りていない私は、最初からこっそりコバンザメして、ぴーたーから色々学ぼうと思っていました。

 でもそうこうするうちにぴーたーがNEAOEFLグランドファイナリストになり、Noviceでもグランドファイナリストになり、凌霜でもかなりよい結果を残して帰ってきたので、これで冬Tブレイクできなかったらどうしようwwwというプレッシャーが生まれました。

ピーター・倉内、NEAOにてブリリアントな結果を残す。

.T前練習

練習開始期

パートナーとの冬Tの練習は二週間ぐらい前から始めました。最初プレパ練をしたときは、ぴーたーの成長に驚きました。スタンスの決め方からマターの量から、しばらく前に組んだときと比べて格段に成長していると思いました(上からっぽいですが、前すごかったのがさらにすごくなったということです)。でも私が足を引っ張ったため2人で練習を始めてからは全然上手くいきませんでした。クロージングをしたときは私がメンバーでぴーたーが考えついてくれたエクステンションのニュアンスを伝えきれず負け、あると思ったはずのエクステンションがなくて負け、オープニングでも私のrefute不足などで負け、練習では常に3位か4位でした。しかも私が1週間前に高熱を出してしまい練習に行けず、申し訳ない思いでいっぱいでした。

チームに貢献するために私にできることは

 ダメダメな自分は置いておいて、開き直ってとりあえずぴーたーのマターを伝えてくれば良いのだ!と思った私は、どう分かりやすくパッケージしてジャッジに伝えるか、ということに気を配ることを最優先しました。(そしてそれは特に私に足りていなかったことでもありました。今もですが)それからリサーチしてチームに貢献できるかもと思いMNSのバックナンバーを読み返してまとめたりもしました(一度も使いませんでした)。ぴーたーのラウンド把握能力、スタンスの取り方、的確なワーディングからはたくさん学ぶことがあり、この時期の練習はとても生産性が高いと感じました。そうこうするうちに、私は風邪が治ってぴーたーのエクステンションの出し方にも慣れてきて、ぴーたーのwhipにもますます磨きがかかってきて、佐野さんや会長をはじめとする諸先輩方からの励ましやアドバイスもあって、前々日ぐらいの練習では1位か2位がとれる状態になりました。

そして冬T。抜群のコンビネーションでUTAをも殺す。

3.       T当日とその後

当日はR1で1位を取り、R2では2位、R3では1位、R4で3位という結果で予選を終えました。ラウンド中は当初感じていたプレッシャーは全く感じずリラックスしてディベートできました。ラウンド毎の感想を書きましたが長くなったので削ります。結果は6位ブレイクでした!BP初ブレイクわーい!でもクオファイで私が出したエクステンションが立っていないということで負けてしまいました‥。

 せっかくブレイクしたのにクオですぐ負けてしまったことに対して悔しい気持ちがあります。でも冷静に私にしては出来過ぎの結果だったとは思います。今回の大会ではパートナーにかなり頼ってしまったし、自分の理想とするスピーチにはほど遠いです。自分はダメダメだなあ、と思った分、もっと謙虚に努力しなければ、と思った大会でした。そしてもちろんとても楽しい大会でした!大会前の練習も一回一回のラウンドで改善していっている感じがあって楽しかったし、大会でも尊敬する先輩方が応援して下さって本当にうれしかったです。ありがとうございます。久々に大会に出て、私やっぱディベート好きなのね、と再認識しました。パートナーのぴーたーには本当に感謝しています。ジャッジで出て下さった同期や先輩方もありがとうございました。
 
お疲れ様でした! これからも頑張ってください!
 次に出る大会は決まっていませんが、三月の大会には出たいと思っています。それまでにもっとディベートが上手くなって倍ぐらい成長した姿で大会に出たいなー。という決意の言葉で筆を置こうと思います。

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