HKDO 報告&感想文 written by みな(^^)/
晩上好!!!!まるるです~~~~今日はHKDO報告をいたします!!!!
HKDOとはなんぞ??
Hongkong Debate Openの略。10/29-10/31にHong Kong University of Science and Technology (HKUST)で行われました。
TEAMS
Minami Kurokami (Arimoto )
我らが部長の輝かしい功績はKDSブログをご覧ください
The Case of Two Optimists (Hamada)
スクロールせよ!
Like Bombers (Shibuya san)
Sarcastic Schumpeter (Shibuta)
RESULTS
Semi Finalist
Minami Kurokami (Arimoto joint)
Pre Quarter Finalist
The Case of Two Optimists (Hamada joint)
おめでとーーーーーーっ!!!!!ゴンザレス凄い!!!!!I AM PROUD OF YOU!!!!!!さて、ボキャ貧まるるには筆舌に尽くしがたいこの感動を、今回はみなりんが感想文を書いてくれましたのでそちらで存分にお伝えしたいと思います!!!(●´ω`●)
私はみなのことを本当にディベートの天才だと思っておりますが、みな自身はとても謙虚で、それでいてしなやかな強さを持っている人だなぁと思います。
あと、写真はみなが沢山綺麗なのを撮ってくれました!!彼女はUTDS最強の女子力の持ち主なので写真が撮っても上手なのです(#^.^#)
はいっではみなの感想文行ってみよーーーう!!!
--------✂ --------
11月末から12月初めまで、HKDOという大会に行ってきました!これでブログを書かせていただくのは3回目となるのですが、今回はそろそろ1年生が海外大会を視野に入れ始める時期だと思うので、海外大会の雰囲気が伝わるように努めます。普段は本当に感想文という感じで書いていますが、今回はラウンドごとの様子も盛り込んでみました。その結果、書いている間に細かい記憶が蘇ってきてすごく長い記録みたいになってしまったので、皆さん自分が興味があるところだけ読んで少しでも雰囲気をつかんでもらえたら嬉しいです。
1 参加したきっかけ
2 パートナーとの練習
3 各ラウンド
4 香港観光
HKDOに出ることになった経緯
夏も終わりの頃、(UADCからもしばらく時間が経ったし、そろそろ何か海外大会に出てもいいかな〜)と漠然と思っていました。そこでちょうどKDSの神田駿介くんがHKDOに出ない?と誘ってくれたので、行くことにしました。
海外の大会だからレベルが高いのでは…とかBPはあまり慣れていないしな…とか、いろいろ心配はしたのですが、これからどんどん忙しくなるだろうし、駿介くんいわくちょうどいいレベルの海外大会のようだし、香港には以前から行ってみたかったので、参加することにしました。
練習
ロールは、わたしはBPの15分プレパに耐えうるメンタルがないと思ったのでファーストは駿介くんにお願いしました。ウィップが駿介くんなのも、すんなりと決まりました。
駒場連、日吉連、本郷連にたくさん参加しました。クロージングに苦手意識があったので、CGばかりやらせてもらって感謝です。(笑)
わたしは秋から法学部に入ったこともあり勉強しなくてはいけなくなって練習との兼ね合いが大変かなと心配していたのですが、ひとつひとつのラウンドの反省をしっかりすることでなんとか練習量を埋めました。二人ともクロージングが課題だったので、ラウンド連は欠かせませんでした。
普段から駿介くんはたくさんディベートの勉強をしているので、BOPの考え方とかわたしが特に弱い国際関係のニュースなどを教えてもらいながら、知識を増やしたりもしました。各々、できる範囲で努力しようというスタンスでした。
去年の冬Tで組んだこともあり、プレパで大きく手こずることはありませんでした。でも、ラウンド中にわたしが必要以上に焦ってしまったりしたこともあり、悪かったなと思っています。ロールも練習スケジュールも、スピーチの仕方などまでもわたしの要望を最優先してくれて感謝しまくりです。やる気を引き出すのがうまく、わたしの長所短所をわたしよりわかっているので的確なアドバイスをくれたりして、成長する手助けをしてくれるありがたいパートナーです。
大会
ORに着くと中国系・香港系ディベーターが多いです。UADCの時ほどのガヤガヤ感はなく、auditorium的な快適なORでした。前のほうでLokeがノンストップで参加者を脅しながらジョークを飛ばしていました。
めちゃめちゃ長いオープニングセレモニーのあと、いよいよ予選スタート。この大会は3日に分かれていて、2日目までが予選、3日目が本戦となっています。
1ラウンド目(CO、1位)
This House prefers a world where the Nobel Prize for Literature is decided by a representative panel or ordinary humans rather than experts
ノーベル文学賞は一部の専門家ではなく、普通の人々の代表によって選ばれるべきだというmotionです。最初のラウンドなので他の参加者のレベルがわからず、部屋に入った時に他の6人がみんなマシンガンディベーター系の顔に見えて少し緊張していた。
どのチームもそれぞれ「ノーベル賞っていうのはね〜」と勝手に好きなプリンシプルをたてまくっていたラウンドでした。(笑) OGがどう人々に選ばせるのかモデルを言ってくれなかったのでわかりにくかったです。OOはいいアイディアがあったようですが、幸い前の2チームが具体的な話や重要性を話していなかったのでClosing halfに持って行けました。新しいエクステンションとしては、人々に任せると逆に偏りが生まれるよーということを、先進国から世界への情報の一方的な伝播の話やそこに関わっているcorporate incentiveの話をからめて話しました。ジャッジはKip Oebandaでした。リフレクで「実例とか挙げればいいじゃんww」と言われて、ごもっとも…としか言えませんでした。タイムリーな話題だったし、いままでの受賞作を全然挙げられなかったのはちょっと恥ずかしかったです。
お昼は大学のカフェテリアで買って(なかなかおいしい)、晴れていたので中庭で気持ち良く食べました。
2ラウンド目(OO、2位)
This House believes that states who stayed neutral throughout WWII should pay reparations to the victims of Nazi aggression
第二次世界大戦の間中立を貫いた国は、ナチスの迫害の被害者に補償をすべきである。(…そうかなあ?と思ってしまう)
motionとしては、みた時からGovきつそう…!と思っていましたが、実際その通りでした。OGの二人はすごく説明がうまいのに、やはりそれでも説得しきれないって感じでした。OOでは、国として中立でいるのが合理的な判断であったことと、中立であったからこそ被害者を助けることができたという話をしました。わたし自身は、セカンドからもっと細かく二つ目の話をできていたらな…という思いがいまだに残っています。
でも、このラウンドで一番伝えたいのはそこではなくて、COのすごさなんですね。MO、OW連続でこれでもかというくらいの知識に裏付けされたスピーチで、完全にnext levelでした。プリンシプルとかプラクティカルとかそういう分類ではもはやなくて、(もちろんそう見ることもできるのですが)何を話すにしてもその背景に実体を感じさせるようなスピーチでした。イメージしやすいどころの話ではなくて、細部までもう見えるみたいな。当時そこにいたの!?って聞きたくなるくらいよく知っていてびっくりでした。勉強したんだろうなあ…。もうこのチームが話し始めた瞬間から部屋の温度とインテリレベルが急上昇していたのですが、ウィップのスピーチ中にはもう勝ち負けとか大会とかを忘れてただただ圧倒されて夢中になって聞いていました。距離1メートルくらいのところで喋っているこの人の頭の中では脳細胞がフル稼働しているんだろうな、と思うと聞いているわたしも脳が活性化したような気分でした。
ラウンドが終わってからも興奮が冷めず、二人ともボキャ貧に陥りながら「すごかったねやばかったね」と言い合っていました。(笑)
結果はOpp side winで2位でした。あのチームと前後が逆じゃなくて本当に良かった…と運に感謝しました。
このラウンドは、あとから思えばすごーーくありがたい部屋にアロケされていました。OGにMashiat Rabbani, CGにShafee Mohammed, そしてCOになんとAshish KumarとLee Chin Wang. このAshishはいつかのワールズのベストスピーカーだったらしいです。海外ディベーターや、いわゆる「音源の人たち」を全然知らないわたしはあとから聞いてびっくりしました。でも、個人的にはAshishよりも彼のパートナーのOpp Whipスピーチに圧倒されました。AshishとLee Chin Wangの話が長くなってしまいましたが、今回の大会で本当にどのラウンドよりも誰よりもわたしにとって印象が深い二人だったので。海外大会に行ってこういう良いショックを受けるのもメリットの一つです。今後自分より圧倒的に強そうなディベーターにあたっても、あの二人を生で見た後だと必要以上にこわがることもなくなるかな、とも思いました。
ちなみにジャッジはSharmilaでした。さすがにシャーミラの名前は知っていたので、こんな人だったんだ!とか思いながら、ラウンド中にガン見していました。(笑)
3ラウンド目(OG、1位)
THW limit the building of high-value residential and commercial properties in urban areas
これは香港に立つ直前にプレパ練でジェントリフィケーションの話をしたことがあったので、貧困層が都市部から追い出されていく過程などはあらためて共有する必要もなく、プレパが効率的にできました。PMできちんとケースを出してくれたので、Deputyからは事例などを出しながらよりリアルに描くことと、都市計画をするときに守らなければいけないのは誰かみたいな話をしました。Oppは主に経済効果の話をしていて、MNCとかがオフィスを置いてくれれば税を払うので貧しい人にそれがtrickle downする、みたいなことを言っていました。ジャッジのSimonas BartulisのRFDのSuper Reasonable Person感が印象的でした。
この日の夜は大学の食堂を貸し切ってチャンピオンシップディナーパーティーが催されました。海外でげっそりするパートナーたちと違い海外に行くと食欲が二倍になるわたしは、次々と振舞われる美味しい広東料理に完全に上機嫌でした。
4ラウンド目(CO、4位)
This House celebrates the rise of pro-independence politicians in Hong Kong
1日目で強運にまかせて8点も取ってしまっていたので、2日目は朝からきついラウンドに。
でもそんなことよりも、”この”motionが出たことに驚きを隠せませんでした。HKDOでIRが出るのは確実だったので3年連続でているらしいIranとかISISのニュース、Duterteの記事などを少し読んでいったのですが、まさか地元香港のmotionが出るとは思っていませんでした。(というよりは、去年のNEAOの件があるからわざわざリスキーなことはしないのではないか、と考えていたのですが…思ったよりACが大胆だったようです。)
OGには前日完全に崇拝対象となったAshishのチーム、OOにはReal Singaporeという見るからに強そうなチーム、CGには鳥羽さんたまねさんチームがいてわたしたちはCOでした。結局香港が中国に対して強い態度をとれるくらい経済的に強いのか否かみたいな話をOpeningが圧倒的データを出してきて取り合って、その他の想像しうるほとんどのissueを想像を超える完成度で話されてしまったので、かなり困りました。エスクテンションを考えるのに夢中で直前のたまねさんのスピーチをちゃんと聞けず、エンゲージもほとんどしないままとりあえず話せることを話す という感じで、スピーチ中も自信があまり持てませんでした。結果は4位、ジャッジはFranny Solnickでした。
5ラウンド目(CG、3位)
This House believes that intellectuals in universities in the developing world should prioritize social activism over academic research
ジャッジはTateでした。
途上国におけるエリートの責務は…という話に加えて、social activismとacademic reserachどちらをするのが国のためになるのか、という話にとどまっていたので、CGからはsocial activismを助けた結果将来の官僚層の考えに影響できる !みたいにコンテクストやメカニズムを埋めることに専念しました。がんばってちゃんと細かい話もしたし、エクステンションも出したはずなのになぜか他の3チームから超塩対応をされ、COによってキックアウト!とまで言われてしまい、結果が出るまで気が気でなかったです。(笑) 結局はOpening half winとなり、前のチームがしっかり話を立ててきているときにそれを抜くには一定の中身が詰まった話とそれをかなり重要そうに見せるテクニックが、予想以上に高いレベルで要求されていることを再認識しました。
6ラウンド目(OO、2位)
This House believes that it is in the West’s interest for Assad to decisively win in the Syrian Civil War
なんとなくですが、このmotionのwordingは作った人の意図が見えやすいみたいな意味で好きですね。誘導してくれてる感じが。
このラウンド、IR恐怖症の私としてはmotionをみた瞬間にひいいーと思考停止しそうになったのですが、なんとかパートナーに3分間info slideになってもらってAssadと反政府組織とISISの基本の関係を把握し、あとは想像で補うしかない!と割り切ってプレパを始めました。Oppだったので、Assadが勝ったあとparanoidになり、今後一切の反乱が起こらないように思想統制や弾圧などをいままで以上に厳しくするだろう、というディストピアを描きました。
OGには負けてしまいましたが、なんとかブレイクの可能性を残してあと1ラウンドという結果になりました。
7ラウンド目(OG、1位)
This House believes that communities should be allowed to vote for the removal of police forces in their areas
このmotionは駿介くんがPMでpolice brutalityの話をしまくってくれました。わたしはcommunityってのはなんなのか、stateが地方自治体にどういう義務を課したりルールを守らせたりしているのか、それは何を根拠としているのか、みたいなプリンシプルをそれっぽく話しました。CGはもっとハードスタンスでpolice自体に反対するみたいなケースを立ててました。ジャッジがとるほどの説明がされていたとは思えず浮いていたので、自分たちのスピーチが終わったあとは主にOppに対してPOIで戦おうとがんばりました。
ジャッジはBrian Wongでした。この人ほんとにおもしろいアクセント持ってますよね。(ORでLokeが言っていたのですがなんとこの時彼は19歳の誕生日の1日前。年下ですか!!と日本勢の間に激震が走りました。)ブレイクナイトでfeedbackを求めたとき、Brianがうちのチーム、特に駿介くんをべた褒めしていたので二人ともかなりテンションが上がりました。(笑)
ここまで書くのにすごく時間がかかって正直みなはまだは疲れ切っているので、すみませんがあとは2倍速で行きます。
ブレイクナイトで、私たちのチームThe curious case of two optimistsは14位ブレイクを果たし、大会参加を決めた当初の目標を達成しました。もちろんハッピーモードなうえにブレイクナイトのご飯もおいしく、疲れ切ってはいましたがいい気分でした。
次の日のブレイクラウンドでは、残念ながらPre-Quartersで負けてしまいました。ラウンド後の正直な実感としては他のチームに議論の質で負けているとは思わなかったし、OGとしてまあまあまともな話をしたのでは?と2人とも思っていたので負けたとわかったときにええっ!と思ったのですが、後から数人のジャッジに聞いてみたところ、何よりもOGとしてすべきことをしていなかったせいでラウンドを混乱させたことがいけなかったようです。プレパでモデルを準備し忘れていたOGとしては、ぐうの音も出ないですね〜(;ω;)
あとはAsishチームのラウンドを聞きに行ったり、疲れが残っていたので休んだりしていました。
その日の夜、みんなが集まるのは最後だからということで日本勢で市街地にご飯を食べに行きました。またまた美味しいご飯を食べられて大満足でした。
香港観光
観光としては、着いた日にかるく香港駅から中環付近を歩き回りました。歩道が3Dすぎて、どこをどう歩けば大通りの向かい側のあのデパートに入れるんだろう…と頭をひねり、迷いまくりながら進みました。ビル群が新宿そのまんまでした。あとは蘭佳坊の路地に入り込んで賑やかな夜の雰囲気を楽しみ、次の日からの大会もあるのではやめに香港科技大学に向かいました。
大会後にもう一日延泊したのですが、最後の日はのんびり街を歩きまわったりしました。女人街というおもしろいものをたくさん売っている商店街を見て香港っぽい雰囲気を味わいました。観光客っぽいところにたくさん行ったわけではないのですが、人間観察をしたり道端で美味しいジュースやポップコーンを買って食べたりして楽しみました。今までいろんな国、いろんな町を訪れる度にここもあそこも、と忙しく飛び回っていましたが、スタンプラリーじゃないんだしこういうゆったりした観光もいいな、と思いました。
おまけ
まるるがしぶしぶ兄弟(渋谷先輩、しぶたくん)から送ってもらった写真たち
HKDOとはなんぞ??
Hongkong Debate Openの略。10/29-10/31にHong Kong University of Science and Technology (HKUST)で行われました。
TEAMS
Minami Kurokami (Arimoto )
The Case of Two Optimists (Hamada)
スクロールせよ!
Like Bombers (Shibuya san)
さすがしぶや先輩 しぶや先輩のうしろのモニュメントが「し」の逆にしか見えません。これもしぶにゃん教の魔力でしょうか。 |
Sarcastic Schumpeter (Shibuta)
左が澁田です。心の綺麗な人には眼鏡をかけてる澁田が見えるはず。(我には見える。)あ、そうや、きのこの山の「きの山さん」に眼鏡着けたら澁田じゃない!?!?!??!(突然の発見) |
RESULTS
Semi Finalist
Minami Kurokami (Arimoto joint)
Pre Quarter Finalist
The Case of Two Optimists (Hamada joint)
おめでとーーーーーーっ!!!!!ゴンザレス凄い!!!!!I AM PROUD OF YOU!!!!!!さて、ボキャ貧まるるには筆舌に尽くしがたいこの感動を、今回はみなりんが感想文を書いてくれましたのでそちらで存分にお伝えしたいと思います!!!(●´ω`●)
私はみなのことを本当にディベートの天才だと思っておりますが、みな自身はとても謙虚で、それでいてしなやかな強さを持っている人だなぁと思います。
あと、写真はみなが沢山綺麗なのを撮ってくれました!!彼女はUTDS最強の女子力の持ち主なので写真が撮っても上手なのです(#^.^#)
はいっではみなの感想文行ってみよーーーう!!!
--------✂ --------
11月末から12月初めまで、HKDOという大会に行ってきました!これでブログを書かせていただくのは3回目となるのですが、今回はそろそろ1年生が海外大会を視野に入れ始める時期だと思うので、海外大会の雰囲気が伝わるように努めます。普段は本当に感想文という感じで書いていますが、今回はラウンドごとの様子も盛り込んでみました。その結果、書いている間に細かい記憶が蘇ってきてすごく長い記録みたいになってしまったので、皆さん自分が興味があるところだけ読んで少しでも雰囲気をつかんでもらえたら嬉しいです。
1 参加したきっかけ
2 パートナーとの練習
3 各ラウンド
4 香港観光
HKDOに出ることになった経緯
夏も終わりの頃、(UADCからもしばらく時間が経ったし、そろそろ何か海外大会に出てもいいかな〜)と漠然と思っていました。そこでちょうどKDSの神田駿介くんがHKDOに出ない?と誘ってくれたので、行くことにしました。
海外の大会だからレベルが高いのでは…とかBPはあまり慣れていないしな…とか、いろいろ心配はしたのですが、これからどんどん忙しくなるだろうし、駿介くんいわくちょうどいいレベルの海外大会のようだし、香港には以前から行ってみたかったので、参加することにしました。
練習
ロールは、わたしはBPの15分プレパに耐えうるメンタルがないと思ったのでファーストは駿介くんにお願いしました。ウィップが駿介くんなのも、すんなりと決まりました。
駒場連、日吉連、本郷連にたくさん参加しました。クロージングに苦手意識があったので、CGばかりやらせてもらって感謝です。(笑)
わたしは秋から法学部に入ったこともあり勉強しなくてはいけなくなって練習との兼ね合いが大変かなと心配していたのですが、ひとつひとつのラウンドの反省をしっかりすることでなんとか練習量を埋めました。二人ともクロージングが課題だったので、ラウンド連は欠かせませんでした。
普段から駿介くんはたくさんディベートの勉強をしているので、BOPの考え方とかわたしが特に弱い国際関係のニュースなどを教えてもらいながら、知識を増やしたりもしました。各々、できる範囲で努力しようというスタンスでした。
去年の冬Tで組んだこともあり、プレパで大きく手こずることはありませんでした。でも、ラウンド中にわたしが必要以上に焦ってしまったりしたこともあり、悪かったなと思っています。ロールも練習スケジュールも、スピーチの仕方などまでもわたしの要望を最優先してくれて感謝しまくりです。やる気を引き出すのがうまく、わたしの長所短所をわたしよりわかっているので的確なアドバイスをくれたりして、成長する手助けをしてくれるありがたいパートナーです。
チーム写真 |
ORに着くと中国系・香港系ディベーターが多いです。UADCの時ほどのガヤガヤ感はなく、auditorium的な快適なORでした。前のほうでLokeがノンストップで参加者を脅しながらジョークを飛ばしていました。
めちゃめちゃ長いオープニングセレモニーのあと、いよいよ予選スタート。この大会は3日に分かれていて、2日目までが予選、3日目が本戦となっています。
OR写真 |
1ラウンド目(CO、1位)
This House prefers a world where the Nobel Prize for Literature is decided by a representative panel or ordinary humans rather than experts
ノーベル文学賞は一部の専門家ではなく、普通の人々の代表によって選ばれるべきだというmotionです。最初のラウンドなので他の参加者のレベルがわからず、部屋に入った時に他の6人がみんなマシンガンディベーター系の顔に見えて少し緊張していた。
どのチームもそれぞれ「ノーベル賞っていうのはね〜」と勝手に好きなプリンシプルをたてまくっていたラウンドでした。(笑) OGがどう人々に選ばせるのかモデルを言ってくれなかったのでわかりにくかったです。OOはいいアイディアがあったようですが、幸い前の2チームが具体的な話や重要性を話していなかったのでClosing halfに持って行けました。新しいエクステンションとしては、人々に任せると逆に偏りが生まれるよーということを、先進国から世界への情報の一方的な伝播の話やそこに関わっているcorporate incentiveの話をからめて話しました。ジャッジはKip Oebandaでした。リフレクで「実例とか挙げればいいじゃんww」と言われて、ごもっとも…としか言えませんでした。タイムリーな話題だったし、いままでの受賞作を全然挙げられなかったのはちょっと恥ずかしかったです。
お昼は大学のカフェテリアで買って(なかなかおいしい)、晴れていたので中庭で気持ち良く食べました。
ご飯 |
空 (ロマンチストかよみな~~~~B612使いこなしてんじゃね~~よ~~ from〇る) |
This House believes that states who stayed neutral throughout WWII should pay reparations to the victims of Nazi aggression
第二次世界大戦の間中立を貫いた国は、ナチスの迫害の被害者に補償をすべきである。(…そうかなあ?と思ってしまう)
motionとしては、みた時からGovきつそう…!と思っていましたが、実際その通りでした。OGの二人はすごく説明がうまいのに、やはりそれでも説得しきれないって感じでした。OOでは、国として中立でいるのが合理的な判断であったことと、中立であったからこそ被害者を助けることができたという話をしました。わたし自身は、セカンドからもっと細かく二つ目の話をできていたらな…という思いがいまだに残っています。
でも、このラウンドで一番伝えたいのはそこではなくて、COのすごさなんですね。MO、OW連続でこれでもかというくらいの知識に裏付けされたスピーチで、完全にnext levelでした。プリンシプルとかプラクティカルとかそういう分類ではもはやなくて、(もちろんそう見ることもできるのですが)何を話すにしてもその背景に実体を感じさせるようなスピーチでした。イメージしやすいどころの話ではなくて、細部までもう見えるみたいな。当時そこにいたの!?って聞きたくなるくらいよく知っていてびっくりでした。勉強したんだろうなあ…。もうこのチームが話し始めた瞬間から部屋の温度とインテリレベルが急上昇していたのですが、ウィップのスピーチ中にはもう勝ち負けとか大会とかを忘れてただただ圧倒されて夢中になって聞いていました。距離1メートルくらいのところで喋っているこの人の頭の中では脳細胞がフル稼働しているんだろうな、と思うと聞いているわたしも脳が活性化したような気分でした。
ラウンドが終わってからも興奮が冷めず、二人ともボキャ貧に陥りながら「すごかったねやばかったね」と言い合っていました。(笑)
結果はOpp side winで2位でした。あのチームと前後が逆じゃなくて本当に良かった…と運に感謝しました。
このラウンドは、あとから思えばすごーーくありがたい部屋にアロケされていました。OGにMashiat Rabbani, CGにShafee Mohammed, そしてCOになんとAshish KumarとLee Chin Wang. このAshishはいつかのワールズのベストスピーカーだったらしいです。海外ディベーターや、いわゆる「音源の人たち」を全然知らないわたしはあとから聞いてびっくりしました。でも、個人的にはAshishよりも彼のパートナーのOpp Whipスピーチに圧倒されました。AshishとLee Chin Wangの話が長くなってしまいましたが、今回の大会で本当にどのラウンドよりも誰よりもわたしにとって印象が深い二人だったので。海外大会に行ってこういう良いショックを受けるのもメリットの一つです。今後自分より圧倒的に強そうなディベーターにあたっても、あの二人を生で見た後だと必要以上にこわがることもなくなるかな、とも思いました。
ちなみにジャッジはSharmilaでした。さすがにシャーミラの名前は知っていたので、こんな人だったんだ!とか思いながら、ラウンド中にガン見していました。(笑)
3ラウンド目(OG、1位)
THW limit the building of high-value residential and commercial properties in urban areas
これは香港に立つ直前にプレパ練でジェントリフィケーションの話をしたことがあったので、貧困層が都市部から追い出されていく過程などはあらためて共有する必要もなく、プレパが効率的にできました。PMできちんとケースを出してくれたので、Deputyからは事例などを出しながらよりリアルに描くことと、都市計画をするときに守らなければいけないのは誰かみたいな話をしました。Oppは主に経済効果の話をしていて、MNCとかがオフィスを置いてくれれば税を払うので貧しい人にそれがtrickle downする、みたいなことを言っていました。ジャッジのSimonas BartulisのRFDのSuper Reasonable Person感が印象的でした。
この日の夜は大学の食堂を貸し切ってチャンピオンシップディナーパーティーが催されました。海外でげっそりするパートナーたちと違い海外に行くと食欲が二倍になるわたしは、次々と振舞われる美味しい広東料理に完全に上機嫌でした。
チャンピオンシップディナーでの日本勢写真 |
(な、なんじゃこのゼラチン!?!?!?!?!甘いの!?!しょっぱいの!?!食べてみたい!!! fromまるる) |
4ラウンド目(CO、4位)
This House celebrates the rise of pro-independence politicians in Hong Kong
1日目で強運にまかせて8点も取ってしまっていたので、2日目は朝からきついラウンドに。
でもそんなことよりも、”この”motionが出たことに驚きを隠せませんでした。HKDOでIRが出るのは確実だったので3年連続でているらしいIranとかISISのニュース、Duterteの記事などを少し読んでいったのですが、まさか地元香港のmotionが出るとは思っていませんでした。(というよりは、去年のNEAOの件があるからわざわざリスキーなことはしないのではないか、と考えていたのですが…思ったよりACが大胆だったようです。)
OGには前日完全に崇拝対象となったAshishのチーム、OOにはReal Singaporeという見るからに強そうなチーム、CGには鳥羽さんたまねさんチームがいてわたしたちはCOでした。結局香港が中国に対して強い態度をとれるくらい経済的に強いのか否かみたいな話をOpeningが圧倒的データを出してきて取り合って、その他の想像しうるほとんどのissueを想像を超える完成度で話されてしまったので、かなり困りました。エスクテンションを考えるのに夢中で直前のたまねさんのスピーチをちゃんと聞けず、エンゲージもほとんどしないままとりあえず話せることを話す という感じで、スピーチ中も自信があまり持てませんでした。結果は4位、ジャッジはFranny Solnickでした。
5ラウンド目(CG、3位)
This House believes that intellectuals in universities in the developing world should prioritize social activism over academic research
ジャッジはTateでした。
途上国におけるエリートの責務は…という話に加えて、social activismとacademic reserachどちらをするのが国のためになるのか、という話にとどまっていたので、CGからはsocial activismを助けた結果将来の官僚層の考えに影響できる !みたいにコンテクストやメカニズムを埋めることに専念しました。がんばってちゃんと細かい話もしたし、エクステンションも出したはずなのになぜか他の3チームから超塩対応をされ、COによってキックアウト!とまで言われてしまい、結果が出るまで気が気でなかったです。(笑) 結局はOpening half winとなり、前のチームがしっかり話を立ててきているときにそれを抜くには一定の中身が詰まった話とそれをかなり重要そうに見せるテクニックが、予想以上に高いレベルで要求されていることを再認識しました。
6ラウンド目(OO、2位)
This House believes that it is in the West’s interest for Assad to decisively win in the Syrian Civil War
なんとなくですが、このmotionのwordingは作った人の意図が見えやすいみたいな意味で好きですね。誘導してくれてる感じが。
このラウンド、IR恐怖症の私としてはmotionをみた瞬間にひいいーと思考停止しそうになったのですが、なんとかパートナーに3分間info slideになってもらってAssadと反政府組織とISISの基本の関係を把握し、あとは想像で補うしかない!と割り切ってプレパを始めました。Oppだったので、Assadが勝ったあとparanoidになり、今後一切の反乱が起こらないように思想統制や弾圧などをいままで以上に厳しくするだろう、というディストピアを描きました。
OGには負けてしまいましたが、なんとかブレイクの可能性を残してあと1ラウンドという結果になりました。
7ラウンド目(OG、1位)
This House believes that communities should be allowed to vote for the removal of police forces in their areas
このmotionは駿介くんがPMでpolice brutalityの話をしまくってくれました。わたしはcommunityってのはなんなのか、stateが地方自治体にどういう義務を課したりルールを守らせたりしているのか、それは何を根拠としているのか、みたいなプリンシプルをそれっぽく話しました。CGはもっとハードスタンスでpolice自体に反対するみたいなケースを立ててました。ジャッジがとるほどの説明がされていたとは思えず浮いていたので、自分たちのスピーチが終わったあとは主にOppに対してPOIで戦おうとがんばりました。
ジャッジはBrian Wongでした。この人ほんとにおもしろいアクセント持ってますよね。(ORでLokeが言っていたのですがなんとこの時彼は19歳の誕生日の1日前。年下ですか!!と日本勢の間に激震が走りました。)ブレイクナイトでfeedbackを求めたとき、Brianがうちのチーム、特に駿介くんをべた褒めしていたので二人ともかなりテンションが上がりました。(笑)
ここまで書くのにすごく時間がかかって正直みなはまだは疲れ切っているので、すみませんがあとは2倍速で行きます。
ブレイクナイトでまさことかえと (三人ともわいか~~~ from〇る)(わいか~は可愛い~のイケイケ用語だよ)(さすがピチピチJDまるるでしょ) |
ブレイクナイトで、私たちのチームThe curious case of two optimistsは14位ブレイクを果たし、大会参加を決めた当初の目標を達成しました。もちろんハッピーモードなうえにブレイクナイトのご飯もおいしく、疲れ切ってはいましたがいい気分でした。
次の日のブレイクラウンドでは、残念ながらPre-Quartersで負けてしまいました。ラウンド後の正直な実感としては他のチームに議論の質で負けているとは思わなかったし、OGとしてまあまあまともな話をしたのでは?と2人とも思っていたので負けたとわかったときにええっ!と思ったのですが、後から数人のジャッジに聞いてみたところ、何よりもOGとしてすべきことをしていなかったせいでラウンドを混乱させたことがいけなかったようです。プレパでモデルを準備し忘れていたOGとしては、ぐうの音も出ないですね〜(;ω;)
あとはAsishチームのラウンドを聞きに行ったり、疲れが残っていたので休んだりしていました。
その日の夜、みんなが集まるのは最後だからということで日本勢で市街地にご飯を食べに行きました。またまた美味しいご飯を食べられて大満足でした。
香港観光
観光としては、着いた日にかるく香港駅から中環付近を歩き回りました。歩道が3Dすぎて、どこをどう歩けば大通りの向かい側のあのデパートに入れるんだろう…と頭をひねり、迷いまくりながら進みました。ビル群が新宿そのまんまでした。あとは蘭佳坊の路地に入り込んで賑やかな夜の雰囲気を楽しみ、次の日からの大会もあるのではやめに香港科技大学に向かいました。
香港の街並み |
(みなりん写真うっま!!!!!素敵すぎ) |
おまけ
まるるがしぶしぶ兄弟(渋谷先輩、しぶたくん)から送ってもらった写真たち
しぶたくんは色々あって超高層ホテルに泊まったらしい。いいな~~百万ドルの夜景だったんだろね(澁田写真へたくそすぎてぜんっぜんわからんけどな!!!!!) |
うにょーーーーーーー!!!!おいそそおおおおおおおおチーズがムニョーって伸びてる!!!キエエエエエディベートしろぉぉぉぉ |
台湾でなにごく普通のやつ飲んでるねん澁田 |
さっきから普通のやつしか食べてないやないか澁田 スーパーウルトラコンサバ澁田 (おいしそうすぎて澁田をdemonizeしてしまう(◞‸◟)) |
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