JPDU Spring Tournament 2023 感想Part 2
連日の登場、広報担当です💃
今回は、4月末に行われましたJPDU Spring Tournamentの感想文Part 2をお送りします!大会運営の統括を担うTournament Director (TD) を務められました、3年生のJo Watababeさんにいただきました!!
超仕事できる系TDの超仕事できそうな感想文、是非お読みください💻
<目次>
0. 自己紹介
1. TD(Tournament Director)とは?
2. 春TのTDとして
3. コミのすゝめ(再)
0. 自己紹介
こんにちは。法学部(第1類)3年の渡辺丈と申します。本郷になって通学時間が30分ほど延びて新学期早々恨めしい気持ちになっています()。
今回は4/29~4/30に開催されたJPDU Spring Tournament 2023(通称「春T」)におけるコミ経験について寄稿して欲しいという依頼を受けたので、書かせていただきました!
1. TD(Tournament Director)とは?
新歓の時期ということもあるので、せっかくなのでそもそもコミ(運営)とは?というところも書かせてもらおうかなと思った…のですが、それは去年書いているので以下のリンクから見てください(笑)
http://utdskomaba.blogspot.com/2022/05/jpdu-spring-tournament-2022.html
今回はより具体的に、TDとは何ぞや?ということを僕の思想も含めてお話したいと思っています。(※JPDU TournamentのTDは他にも業務が…という話は省略します)
実はTDの固有業務というものはあんまりありません。大会毎でもかなり変わりますし、TDの方針によっても大きく変わります。
今回私がやった内容としては主に以下のようになります。
・全体的な折衝(コミ間、コミ・AC間)
・ワークフローの作成(大会当日までのスケジュール決定)
・各役職の分掌の確定
・タイムテーブルの確定
・感染症対策の策定
・当日計画の策定(当日、どの時間に誰がどう動くか…というのを詳細に纏めた書類です)
極論を言えば下の3つのものはVTD(Vice Tournament Director) に任せても問題ない内容なのかなとは思っています。ただ、自分が当日計画の策定に割と拘りを持っていることもあり、タイムテーブルも含めてTDの方で行っています。
この「当日計画」なるものは昔(コロナ禍以前)どの程度の濃度で作られていたのかは分かりませんが、直近で対面大会の運営経験がある人が少ないことも踏まえ、対面大会に参加したことがない人でも分かるように、もっと言ってしまえば当日自分が欠席していても周りが動ける程度のものを作ることを目指していました(まあ実際には難しいですけどね…)。昔であれば非言語情報含めある程度経験の蓄積から雰囲気が分かる方も多かったとは思うのですが、最近はなかなか事情が違いますね…
やや話が横道に逸れましたが、それではTDが担うべき役割とは何でしょうか。こと個人的には、「固有業務がない/少ない」という特徴から逆算して、「大会全体を俯瞰する」「大会全体が機能するような素地を整える」ことが最も大きな役割であると考えています。基本的にTD以外の役職のメンバーには個別の業務が割り振られており、基本的にはその個別業務を中心に準備を進めていく訳なので、それを全体的に俯瞰し、どこが足りていないかなどを確認することが求められるのかなあ…と思っています。
各メンバーが個別にやっている内容(各種文書の内容など)に誤りがないかを確認するのはもちろんのこと、役職の垣根を超えた調整を行う/促すことや齟齬がないかを確認することなどがこの実例にあたるかと思います。よく言われることではありますが、「報連相」はやはりとても大事です。些細なことでも確認し、また指摘しあえる環境であること(1人で完璧な人間はこの世にいないので…)が、大会の準備を進める上で重要かなと考えています。
そして何より、全員が各々の力を発揮し、全員が大会運営を楽しめるようにサポートすることも重要だと思っています(ここが一番重要まであります)。「大会運営って面白い/楽しい!」と思ってもらえることが僕にとっては一番嬉しいですし、その輪を広げていきたいと思っています。
大会運営にはもちろん大変な側面も多いですが、それ以上に楽しい点もたくさんあります。新しいディベーターと会えるという点もそうですし、ディベーターとして組む時などとは違った関わり方ができます。大会運営固有の価値を提供し、また「コミをやりたい!」と思ってもらえていればTD冥利(?)に尽きます。
2. 春TのTDとして
去年はVTDとしてJPDU Spring Tournamentに参加しており、その終わり際には既に翌年にTDとして立候補したい旨の意思を固めていたように思います。その後様々な運営経験を経て、春TのTDとして実現しようと考えていた内容は2つありました。
1つは、前任者である末上さん(Tsuda)の意志を継ぎ(?)多くのコミ未経験者を迎えることでした。
コミの公募が行われている大会(部内での公募などはあるかと思いますが)は数少なく、コミとしての経験を積む場所を自力で探すのはなかなか難しい状況にあるかと思います。コミに入っている人(主にTDなど)との個人的な繋がりがない限り、なかなかコミに入ることは困難です。
そのような状況も踏まえ、今回は(TDを除き)全員を公募し、全体の半数にあたる5名が未経験者となりました。コミのベテランであるMDのますさん(WAD)とあつきさん(UTDS)が入って下さっており、またTokyo Miniで一緒にコミをした山田くん(UTDS)と川端さん(UTDS)がいたから進めやすかったという側面もありますが、大きなトラブルなく大会終了を迎えることができ良かったです。
もう1つ目標としていたことは、ハイブリット開催を実現することです。
JPDU Tournamentに限って言えば、最後に対面で開催されたのはJapan BP 2019となっており、JPDU Spring Tournamentについても最後に対面で開催されたのは4年前のJPDU Spring Tournament 2019となっていました。一度対面が途絶えた大会を再び対面化することは必ずしも容易ではなく、またTDの決定時期から大会の開催時期までが短いという特有の事情もあり、自分がTDでモチベーションがあるうちに対面化を実現したいと考えていました。
一方で、関東で開催する以上、地理的な制約から参加を躊躇う参加者がいる可能性もあるため、アクセシビリティーを確保することも課題の1つとして認識していました(実際、九州や関西、海外からも参加しているディベーター・ジャッジがいらっしゃいました)。このような懸念もあり、アンケートを取った上で開催形態を確定し、最終的にハイブリッド開催としました。
対面のみに限らずオンラインでの参加も可能とすること、(オンライン化の影響もあり)近年はあまり見られなかった遠方補助制度の再び導入することなどを通じて、ディベートを少しでもコロナ禍以前の姿に戻しつつ、同時によりインクルーシブなものに出来ていれば嬉しい限りです。(今回は結果としては参加者の大半に対面で参加していただきましたが、よりオンライン参加者が増えると運営的に/予算的に大変になるかも…とは思いますが…)
3. コミのすゝめ(再)
正直去年の記事と書く内容はあまり変わらないのですが()、TDとして感じたことを1つ書いてみます。他は去年の記事を見てください()
これまでに3つの大会でTDを経験をして思うのは、TDは苦労も多いと同時に、大会を主導的に引っ張ることが出来る分、やりがいも多いということです。大会に向き合うに際して目標を設定し、そのビジョンを他のメンバーと共有しつつ、それを実現するために必要なことを考え実行していくプロセスは大変ですが、充実感や達成感も大きいと感じます。
定型的な仕事ももちろんありますが、TDは比較的自由度も高く創造的な側面も多いです。もちろん、初めてのコミがいきなりTD!とかだと慣れない側面も多くなかなか大変だとは思いますが、より多くの人がTDを楽しみ、そして様々なコンセプトを持つ大会が今後も開催されていくことを心待ちにしています。
最後に、この大会に出場して下さった皆様、当コミも含めた他のコミメンバー、ACの皆様に改めて御礼申し上げます。
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