Asian BP


こんにちは。一年の井口です。今回、12月6日~14日にかけてバングラデシュのNSUでおこなわれたASIAN BP2011に参加してきたので報告を行います。この大会は、インド・バングラデシュを中心として、そのほかにシンガポール、タイ、香港などアジア各国が参加する大会です。日本からはUTの他にはICU、一橋が1チームずつ来ていました。そしてUTからはディベーターとしてTOKYO1(井口・高橋万)、TOKYO2(佐々木・三澤)、そしてAdjudicatorとして二年生の井上文さんが参加しました。とくに文さんには宿・航空券・観光地・ガイドさんの確保・所持品の通知・・・などありとあらゆることをしていただき、自分たちはひかれたレールを楽しく歩かせていただきました。本当にありがたいです。またICUと一橋の二年生とも仲良くなれたので全体としてとても充実した大会だったと思います。みなさんはM澤のことはもう耳にしていると思うので、今回はディベートのことを中心に書きます。

仲のよさそうな日本勢

会場となったNSU
ダッカ市内


【一日目】←R1が五時間遅れ。結局二日目に4ラウンド詰め込むことに。
R1:THW ban violent sports.

要するにcombat sports禁止です。
いきなり古典モーションが出たので驚きましたが、OGということもあり落ち着いてプレパ。Irrational choiceとharm on children押しで行きました。
しかしPMでplayerに焦点を当て、DPMでchildrenに焦点を当てたこと、そしてLOがたくさんポイントを出してきてDPMがrefuteに時間を取られてしまったことでchildrenに関するanalysisが足りず、そこをCGに延ばされました。
ジャッジには「playerに対するharmはこれにuniqueじゃないよね」といわれ、oppositionが両チームともブレイクしたチームということもありベンチ負け。そして四位でした。

R2:TH regrets the appointment of Myanmar as future chairman of ASEAN.

ここでASEAN。そしてR1にともに四位だったTOKYO2と早くも対戦。
彼らはOG、自分たちはCGというJAPANESE Govでした。
とりあえずOpeningがデモクラシーとか軍事政権とか言うだろうということでメインのExtensionはChinaのASEANへの影響力が不当に増加するというものにし、それに少し民政移管後の軍部の力の強さなどをイラストしてなんとかニ位に。
チェアーさん(英語が全く聞こえない)は一位にしてくれたみたいですが、だめでした。


【二日目】←結局予定はずれこみ、帰ってきたのは10時半。12時ごろからBreak Night
R3:THW abolich gated community with extensive private security.

モーションを見た瞬間意味が分からず、とりあえずすごい柵などをもうけて構成員の出入りを制限している「文化」共同体があるんじゃないのか、という推論を立て、OOとしてそういう「文化」をgovは守らなきゃいけない、というスタンスを取ることに。
しかしあとの3チームは金持ちが豪邸を持って私有警察で防衛をすることが悪いかいいかみたいな話をしていて完全に浮いた上に、インド英語に対するengagementが低く評価され、四位。

R4:THW require media outlets to be organized as cooperatives, run and owned by journalists only.

ここでも単純なミスを犯します。cooperatives をa cooperativeだと思い込み、OGのDefinitionを聞いてから、新しいExtensionを考える羽目に。相手の英語は聞きやすかったのでEngageは割と良かったのですが、EXtensionがないと言われ、また四位。そろそろテンションが下がってきます。

R5:THW not allow contries undertaking millitary intervention abroad to harvest natural resources while they are there.

millitary interventionの文字が見えた瞬間に下がっていたテンションが少し上がります。
この分野は自分の興味のある分野であり、またリサーチプロジェクトでもこのようなテーマを扱ったからです。
COなので、おそらくjustificationなどはOpeningから出るだろうな、ということで、while they are thereというフレーズに焦点を当てて、3つExtension考えておきました。OGがひたすら関係のないmillitary interventionの正統性について語り出し、OOがこれに対して、「こいつらはこのmotionを何も分かっていない」と繰り返し、practicalをあまり言わなかったこともあり、三つのExtensionをそのままだし、念願の一位を獲得しました。スピーチ自体もAsian BPで一番まとまっていたと思うのでわりと満足しました。

R6:THBT feminists should campaign for fathers' rights.

ポジションはOG。見た瞬間はよくわかりませんでしたが、おそらく父親の権利が守られていない、orフェミニストがラディカルすぎるから信頼されていないけど、父親の権利についてのキャンペーンをすれば、父親の権利も守られるし、父親に反対しているフェミニストがそのキャンペーンをやることで信頼性が高まるのだろうと考え、その方向でスピーチをするも、具体的にどのように父親の権利が侵害されているのかのイラストが思いつかずに撃沈しました。

と、これで今回のASIAN BPは終了しました。(ちなみにBest speakerは去年の記事にも出ているImranさん)今回のASIAN BPでは課題がいくつか見つかりました。
①リスニング力。とにかくインド・バングラ英語や、非ネイティブ英語に対応できる力
②イラスト力。特にOGとしてのProblemの提示においてしっかりとした表現が必要だと感じ、英語力のなさを痛感しました。
③Motionの分析力。1にこの言葉がどういう意味で、これらの人はこういう人で、という分析の深さが足りません
 2にMotionを読み、対立軸を考えてどこを押せば勝てるのか、ということが考えられていないと思いました。
これまでできると思っていたことも、まだまだだと実感できたので、これらを含めて総合的に向上していきたいと思います。




孤高な我らが副部長

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