ジェミニ杯感想④

今日は、UT1の大金星、UTIの奇跡を導いたハナちゃんの記事です!

 こんにちは。6月9日10日に一橋大学と国際基督教大学で行われた第12回ジェミニ杯でUTIとして出場したハナです。UTIはリーダー牛川みどりちゃん(以下うしちゃん)、デピュティーの私、ウィップの田中陶冶くん(以下とーや)でした。トライアウトで残念ながら一番下だったとーや、トライアウトに出られなかった私、そしてもともとは出る予定がなかったのに3人そろえるために出てくれたうしちゃんという構成で、私を含めた誰もが最初はせいぜい2勝、3勝は奇跡だろwと思っていました。

 結果を最初にいいますと、なんと本当に3勝しました!3勝したからにはブレイクしたかったのですが、ポイントがほんのわずか足りず、18位だったという惜しい結果でした。

 ジェミニにでる分には最善を尽くしたい。パートナーのせいにすることなんかない。負けるのは自分の責任だ。自分がアイデアをもっと提供すればいい。自分がもっとレフュートすればいい。自分がもっとリサーチすればいい。自分がもっと練習すればいい。という思いで私はジェミニに臨みました。パートナーとの協調をとらなかったわけではありません。3人もいるエイジアンでチームワークなしでうまくいけるはずがないのですから。ただ、協力をするためにはチームの他の人のせいにしないことが一番大事だと思ったのです。他の人のせいにすると、チームワークが崩れるうえ、反省をしなくなって自分も成長できなくなってしまいます。また、ディベートって一人でやるものでない以上、実力以前に人との相性も大事です。私は最終的に自分のチームメンバーでよかったと思います。また、そう思われるパートナーであったならいいなと思います。

 うしちゃんはもともとリーダーとしてよくやってくれ、私がとーやとコンフリクトがあるとき(笑)いつも私の愚痴をきいてくれました。本番で私がいつもよりアイデアを提供できなかったことばかりで、スピーチ中に話かけても私が「ごめん、書いてまわして!!」と投げやりだったのに一度も怒ったりせず、一番緊張するファーストスピーカーの役割をよく努めてくれました。チームのことで話したりするときも本当に楽しかったです。

 そしてこの大会で成長したとーや。UTDSで、ジェミニを通し一番成長したのはとーやではないかなと思います。本人もわかっているらしいので失礼を承知して書きますが、最初にチームになった頃は(自分も他人のこと全く言えませんが)、ウィップなのにまず新しい反論がない、反論がなんか食い違って有効じゃない、なんかコントラする、私とうしちゃんが言ったことの繰り返しだけ、しかもまとまっていなくて聞きづらいスピーチでした。自分もいいディベータでないのはわかっていますが、パートナーを成長させるのもパートナーの役割であると思い、(どれだけ役にたったかは不明ですが)プレパ練でレフュート練習をしたり、改善してほしい点を遠慮もせずいいました。そして彼個人としても練習に非常に積極的に参加してくれました。私の厳しい小言(笑)と練習を重ねた結果、以前よりスピーカーズポイントを伸ばすことができました。毎回きついことを言いまくっていたのに萎縮もせず、めげずに、私がイントロやるなと言ったのに(笑)最後までイントロにこだわってよくやってきたなぁと思っています。

 二人とも私との自主練に本当によくつきあってくれました。プレパで私のわかりにくいアイデアに意見を積極的に言ってくれ、負けても誰のせいにすることもなく、言いたいことは言ってわだかまりもない、良いチームだったと思います。自主練、プレパ練ではどのチームにも劣らないくらい頑張ったと思います。それだけがんばってきたのだから、3勝でブレイクできなかったことは本当に残念です。3勝とはいえ、あまり満足できなかったラウンドが2回もあって、特に3ラウンド目は悔しくてうしちゃんと私は勝ったにもかかわらず泣いてしまいました。勝ったのに悔しくて泣いたのは初めてでした。その他も、もっとポイントがもらえると思ったのにあまりもらえなかったラウンドもあり、悔しいことがたくさんありました。

 一番上にのべた諸事情はあったにせよUTDS内で一番下のチームとして3勝したのは大きな成果であるように思います。これからまたトライアウトに出る1年生とか上級生はたくさんいるでしょう。そしてトライアウトはほとんどに人にとって悔しいものです。上がいれば下もいます。下になった人はパートナーが気にいらなかったり、上の人と組んだらもっとできるのにと思うかもしれません。そんな人に言いたいことは、①あなたのパートナーも同じこと思っています(笑)その上でいかによいパートナーになるかを考えてください。②「上」の人と組んでも必ずしもうまくいくとは限りません。しかも、あなたの論理に従うと、あなたと組む「上」の人はあなたに不満をもっています(笑)

③大会にでる度に思うのは、UTDSのみんなって、トライアウト上あえて点数で差をつければそうなるのであって、「下」と言えども実際そこまでの実力差はありません。もちろんうまい人はうまいし、アイデアをくれたりスピーチがきれいだったりそれぞれの長所と特徴はありますが極端に実力差がある訳ではなく、みんな上手だと思います。①②③で私がいいたかったことは、あなたに上手い人と組みたい心があれば、あなたがその上手い人になって良いパートナーになってあげればいいということと、そこまで実力差がない以上名目上下のチームであっても成長の余地、ブレイクの余地はいくらでもあるということです。ディベートって、純粋に自分の実力だけでなく、パートナーのことも考えながらやるからこそ本来の実力よりもいい結果が出せて楽しいものではないかと思います。

 大会まで悔しいこと、うまくいかなかったこと、ストレスフルだったことがあってジェミニ終わったらちょっと休みたいなーと思っていたら、やっぱりディベートがしたくなってポストジェミニ第一回自主練を募集しました(笑)。なんだかんだ自分ディベート好きなんだなー。大会に近づくとどうしてもイライラしたり、パートナーと合わない気がしたり、スピーチの失敗に過剰に敏感になって激しく落ち込んだり、自分は無理なんじゃないかと思ってなんでディベートなんかやって悩んでるんだろうとか思うこともあります。でも折に触れてやっぱりそれは楽しくて心躍るものだからだという自明の真理に気づかされるんですね。

今回の大会を通して、自分はまずスピーチ中に落ち着くことが大事だと思いました。レコーダーで自分のスピーチを聴くと落ち着かなさすぎて頼りないです。ブレイクラウンドとかもみてて、マナーの大事さを実感しました。マナーを磨き、よりよいディベータになるようがんばります。また、先輩たちの言葉や仲間のアドバイスから以前よりラウンドをみる力、勝ちどころをみる能力がささいながら上がった気がします。毎大会が終わる度に、ディベートってこういうことだったのか!と勝手に悟った気持ちになってしまう私は今大会でも本当にいろんなことを悟ったような気がしています(笑)。今回もしもブレイクしたなら、私は自分の実力に安易に満足したかもしれません。こういう結果だからこそ悔しいと思えて、反省ができるのかもしれません。次回はやっとではなく堂々とブレイクしたいですね。

 ジェミニにでるにあたって、UTIのメンバー、UTIのためにジャッジ集めをしてくれたエクスコ、自主練にいつもきてくれたみんな、落ち込んだときも笑わせてくれたみんな本当にありがとう!そして、わざわざジャッジとしてきてくださり、相談にも乗ってくださった先輩の方々、本当にありがとうございます!

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