ジェミニ杯感想⑤

今日はUTB石井の大活躍の記事です

去年のBP Novice以来久しぶりに記事を書かしていただく2年の石井と申します。

せっかく1年生大会の初々しい記事の中、老害が出てきて申し訳ありません・・。


今回は6月9,10日に行われたジェミニ杯の報告をさせていただこうと思います。

 ジェミニ杯は2年生のみが出場可能な学年大会、そして、最後の学年大会です。だからこそ皆 全力を出す大会です。僕自身も間違いなくここ1年でディベートと真剣に向き合う期間でした。というのも、このジェミニ杯は僕にとってuniquelyに特別な意味を持っていたからです。   

一つ目には、自分が1年間でどの程度の実力をつけられたのかを測るということ。用事でICUT、春Tなどに自分が出られない間に、ブレイクしていく同期。それに対して自分は去年の単なる運で勝ち取ったブレイクを威張っているだけ。ただただ悔しかった。梅子杯のトライアウトでは第一段階の16人にすら残れなかった自分がどれだけUTDS内で順位をあげられたか、そして、自分が全国でどこまで通用するのか、その挑戦のためというのが一つ目の大きな要因です。

そして二つ目が、完全に私事になるのですが、自分にとってジェミニ杯が本格的な大会としては最後の引退試合になるということ。大学での学業とのバランスを考えるに、パートナーへの責任なども考慮に入れると、これ以上本格的にディベートにコミットし続けるのは不可能という判断から、この大会をラストにしようと考えました。


こうした二つの理由(とくに二つ目)からジェミニ杯をラストにするかわり、どんなことがあっても、どんなイラジャにあたっても、どんな強敵に4ラウンド連続あたろうとも、絶対に、絶対にブレイクしてやろうという意気込みは強かったです。

トライアウトの結果は6位でUTB 自分としてはかなり満足な結果でした。しかし正直に言って、このチームがUTBという、ブレイクを義務付けられたチームなのかと最初思いました。第一に、スタンス決めを丸投げして、人に決めてもらわないといけないという、THE役立たずの自分がいる。第二にいわゆるスピーカータイプ3人のため、本当に誰もスタンス、burden of proofなどをあまり考えない等々。

こうして不安を抱えたままなものの、ロールは割とすんなり決まり、練習が始まったわけですが、負けること、負けること。自主練でも練習会でも基本的に勝率は5割。しかし、僕自身が富永さんに週2回も朝練に付き合っていただいたり、佐野さんに3時間もの間プレパ練を見ていただいたりした結果、このお二人というTHE super debaterからお前らならいける、というより負けたら怒る(真顔)と、お墨付き(?)をいただけたことは本当に自信になりました。一応、自分としても毎日音源のあるmotionを両サイド、3つ以上は毎日プレパ練をして、音源を聞いて思いつかなったanalysisをひたすら書き留めていくということを2、3週間続けていった結果、だいたいのmotionで対立軸は見えるようになりました。

そして本番1R、2Rrelatively clearで勝った後、運命の第三ラウンド。この時点で2勝しているチームはたった15チームほど。そしてみんなの情報から次にあたるチームが強いことは読めていました。しかし、ここで勝利すればブレイクがほぼ手中におさまるということで、やる気は最高潮に達しました。そしてタブの発表 すると相手はICUA!!まさに優勝候補の筆頭!!そしてmotionTHBT Israel should assassinate Iranian nuclear scientists.

かなりのradical motionOpp。ここでまさに前日IRの神様こと福元さんからパレスチナレクチャーをうけていたことが的中!!エジプトのイランへの態度の軟化、レバノンにおけるヒズボラの存在など現状分析で勝ることで、自分たちでも驚きの勝利!!あまりに嬉しすぎて、RFDをもらう前にガッツポーズしてしまいました。

そして2日目、第四ラウンドはひどいディベートをしてしまったため、スピーカーズポイントで危ないんじゃないかという危惧が僕らを襲います。

そして、運命のブレイクアナウンスメント!!なかなかよばれず、緊張感だけが高揚していきます。しかし8位で名前が呼ばれほっとします。

Oct-finalの相手はUTE まさかの部内戦でしたが、ブレイクラウンドで勝ったことがなかったので、気合も十分でall voteで勝利!!

次のquarter-final4RでボコボコにされたKeio A。しかし、motioncriminal justice system.僕が最も得意としている分野だったので、十分に勝算があると思ってラウンドに臨みました。運命のmotionTHW abolish enhanced punishment based on hate crime law.Opp. punishmentの4機能などを吟味することで、argumentはあっさりと決まってラウンドへ。相手が有名チームだったこともあり、オーディエンスは50人以上!!しかし、自分の頭の回転の遅さのせいで、LOの時点で十分な反論ができず、だんだんラウンドが見えてきた時点で、明らかに自分たちサイドが押されていることがわかり、Reply speechが自分にとってラストスピーチになるかもしれないなと思いました。そこで、パッケージング、ジェスチャー、情熱等、自分の持てる全てをつめこもうと思い、実際、自分のディベート人生で最も満足のいくスピーチができました。しかし、結局4-1のsplit decisionではありましたが、敗れてしまいました。

しかし、やりきったという達成感から悔しさはほとんどなく、笑顔のまま終えることができました。(その晩、いうべきだった反論がひたすら夢に出てきて、うなされたのは秘密です笑)

今回に関しては本当に多くの方々に感謝を伝えなければなりません。お忙しいにもかかわらず、ずっと面倒を見てくださった先輩方。そして、部室にいけば、いつでもブレイクラウンドレベルのディベートができるという恵まれた同期。最後にやはりチームメイトの二人。あっちゃんは、いつも適当にマターを投げられるだけ投げてドヤ顔で帰ってくる、こんなリーダーをいつもうまくフォローしてくれたり、リプライで相手をディする言葉を一緒に考え続けてくれたりしました。ブレイン不在の僕たちが、なんとかなったのは、あっちゃんのおかげだと素直に思います。ハンは、練習時、本番とかなりきついことを言ってしまったと思いますが、乱雑になってしまったラウンドもうまくまとめてくれたと思います。二人ともいつも不機嫌だった僕についてきてくれてありがとう!!


この大会で得られたものは本当に大きかったです。基本的には、櫻井に書かれてしまったのですが、どれだけmotionが難しくなっても、結局重要なのは基本であるSQAPの違いを明確にすること。先輩方に何度も言われてきたことですが、「そんなこといいながら、先輩たちはかっこいいargument だしているじゃん!!」と思い、いうことも聞かず、敢えて穿った見方をしようとすること等もありました。しかし、今回、clashが見えにくいmotionで結局気づいたのがやはりこの基本。motion前後の差異を見極めAPでなぜ変わるのかを意識することで、SQproblemreasoningを深められました。

そして、先輩方がよくおっしゃるメタディベートがいかに重要で勝ちにつながるか。自分はこれまで相手の一つのanalysisに固執してしまうことなどの傾向がありました。しかし、reply speechを任せてもらったおかげで42分ものラウンドをいかに4分間でまとめきるか。当然、どこが自分たちの証明責任なのか、相手のlogicのコアなreasoningはどこなのかなどを考えざるを得ず、いわゆるボトルネックがわかるようになりました。

そして、最も重要なこと。自分が心からこのディベートという競技が好きだということを再認識させてくれました。ちょうど今成蹊ジョイントの記事が上がっています。まさにちょうど1年前。自分の初めての大会であり、佐野さんを唖然とさせるようなディベートをしてしまった大会。最初、つまり、去年のこの時期、真面目なサークルに入らなきゃとなんとなく入り、練習も2週間に一回くらいしかいかなかった自分。それが、いつのまにか、空きコマがあれば、すぐに部室に行き自主練に参加している自分がいました。


この一年間、とくにここ数週間は、僕の人生の中でもきわめて充実した日々でした。今なら素直に言い切れます。ぼくはこのUTDSというサークル、そして、英語ディベートという競技を心から好きになったと。

これまで、本当に、本当にありがとうございました!!


努力の成果が出てよかったですね!

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